中国のサイクルコンポーネントブランドWHALEROADが、14速のワイヤレス電動コンポーネント「R7」を発表した。
注目すべきは、1×14速という多段化だけではない。14枚のスプロケットを、一般的なShimano HGフリーハブボディに収めている点だ。
WHALEROAD R7
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R7で特に注目したいのがカセットの規格だ。
WHALEROAD R7の14速カセットは、一般的なShimano HGフリーハブボディに対応する。つまり、14速化のために独自規格のフリーハブボディへ交換する必要がない。
WHALEROAD公式サイトでも、R7のカセット仕様は「11T, HG Freehubs」とされている。
ただし、ここは注意が必要だ。これはShimanoの変速システムとR7を混在させて使えるという意味ではない。
あくまでカセットを取り付けるフリーハブ側の規格としてShimano HGを採用しているということだ。
1×14速で418%のギアレンジ
R7はフロントディレイラーを使用しない1×14速システム。
WHALEROADによれば、11Tから46Tまでを14枚のスプロケットで構成し、418%のギアレンジを実現する。前変速をなくしながら、幅広い地形に対応することを狙った設計だ。
14枚のスプロケットを一般的なHGフリーハブに収めるため、カセット下側のスプロケットはかなり狭く設計されているという。
完全ワイヤレスの電動変速
リアディレイラーはワイヤレス式で、725mAhの取り外し可能なバッテリーを搭載する。
WHALEROADは1回の充電で最大1,500kmの走行が可能としており、USB-Cによる充電にも対応。さらに10分の充電で約200km走行できるとしている。
リアディレイラーにはIP67の防塵・防水性能に加え、クラッチ機構を搭載。転倒などでディレイラーに衝撃が加わった際にケージを再調整する「Impact Protection System」も採用されている。
総重量は2,850g。ただ、チェーンについては公式サイトをみても情報がない。かなり薄くなるのは容易に想像がつく。耐久性など知りたいところ。
3速から14速までアプリで設定可能
R7のリアディレイラーは、専用アプリによって変速システムを設定できる。
WHALEROAD公式によれば、1×3速から1×14速まで対応可能で、カセットを変更した場合もアプリ上でカセットの歯数を設定することで、ディレイラーの軌道を自動的に再計算できるという。
また、変速ロジックのカスタマイズやファームウェアアップデートにも対応する。
14速は新しいスタンダードになるのか?
現在、主要メーカーでは12速や13速が中心となっている。
SRAMはロード用の12速を軸としながら、Red XPLR AXSでは13速を採用。Campagnoloは2025年に2×13速のSuper Record 13を投入している。
一方、Shimanoについては、現在のDura-Ace R9200が12速である一方、13速仕様とみられる次世代Dura-Aceのテスト車両が確認されるなど、さらなる多段化を示唆する動きも報じられている。
そのなかでWHALEROADは、主要メーカーに先駆けて1×14速を投入した。
しかも、14速という特殊な構成でありながら、カセット側はShimano HGフリーハブ規格に対応する。
14枚目のスプロケットが本当に必要なのか。そして、この1×14速という構成がロードバイクやグラベルの新たな選択肢として定着するのか。
WHALEROAD R7は、今後のコンポーネント市場を占う興味深い存在となりそうだ。


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