現シクロクロス世界王者であるフェム・ファンエンペルが、競技生活を無期限に中断するというニュースは、シクロクロス界に大きな衝撃を与えた。

このニュースを受け、長年彼女とトップ争いを繰り広げてきたルシンダ・ブラントとパック・ピーテルスが、アントワープでのレース後にメディアの取材に応じた。
二人はフェム・ファンエンペルの決断を尊重しつつ、トップ選手が抱えるプレッシャーや、SNSでの心ない批判について率直な思いを語っている。
パック・ピーテルス
‘Soms lach je, maar soms denk je ook: ik wil reageren’; Lucinda Brand en Puck Pieterse over nieuws Fem van Empel https://t.co/QXCmgyBHVs
— In de Leiderstrui (@IndeLeiderstrui) December 20, 2025
シーズン後半の二人の戦いを期待していたのだけど、それも見られず。23歳と同い年のパック・ピーテルスは以下のように語る。
パック・ピーテルスのコメント
シクロクロス界にとって大きな損失。自転車に乗るのは楽しいからであるはず。
でも今は、高地トレーニング、暑熱対策、食事の計量、炭水化物の計算……これらを完璧にこなさないと勝てない時代です。これらが負担になることは理解できる。フェムもまだ自転車自体は好きなはずですから。
ルシンダ・ブランド
#cyclocross 🚴♀️ Coupe du Monde 🏆 #Anvers 🇧🇪
Victoire de Lucinda Brand#cyclismehttps://t.co/j3tAuaiF3O
— Jean-Philippe Henneton (@JPHHenneton) December 20, 2025
シリーズ王者の最大のライバルとなるはずだったフェム・ファンエンペルがレース中断。これについてルシンダ・ブランドは
ルシンダ・ブランドのコメント
どこまで踏み込むべきか、自分で判断するのは難しい。もちろん、彼女の状況を正確に把握しているわけではない。ソーシャルメディアも厄介な場合がある。
記事を読み、注意しないとコメント欄まで読んでしまい、必ずしも気分が良くなるわけではない。私自身も、その時の気分で対応が変わる。時には笑えることもあれば、『コメントしたくなる』と思うこともある。
つまり、バランスが大切だということだ。誰にとっても。私も時々、ワインをぐいっと飲み干す必要があるんです。
このままいくと今シーズンはルシンダ・ブランドが強さをみせつけるシーズンとなりそう。多くの強いライダーが競ってこそレースを見る側も面白いのだけど。もう帰ってくることはないかもしれないけれど、ファンとしては期待しておきたい。


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