まず、マティアス・スケルモースイェンセンはフアン・アユソーの移籍加入を喜んでいない。彼が来ることで自分がエースとして走れることがなくなるのではと考えているのだ。
これで移籍ということではないけれど、心中は複雑なのは当然だろう。だが、マティアス・スケルモースイェンセンはチームとの延長契約を発表している。
2028年末までの3年契約
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まず、フアン・アユソーの加入については事前になにも知らされていなかった。それまでは、君がエースなんだからと言われていたのだから寝耳に水だろう。
この事態を受け、Lidl-Trekのルカ・グエルチレナGMらは慌てて彼への説明と説得にあたった。
首脳陣は「君の地位が脅かされるわけではない」「チーム全体の戦力強化のためだ」と強調し、マティアス・スケルモースイェンセンが依然としてチームの最優先プロジェクトの一部であることを再確認させた。
結果としてスケルモースはこの説明を受け入れ、契約延長書にサインをしている。ただ、これで彼自身が唯一の総合エースではなくなる。
- フアン・アユソー(2026~2030)
- テイオ・ゲイガンハート(2026)
- ジュリオ・チッコーネ(2027)
そして、噂されているIsrael - Premier Techを退団したデレク・ジーの加入だ。ジュリオ・チッコーネは、すでにジロとツール出場が決まっている。
そして、フアン・アユソーとマティアス・スケルモースイェンセンはツール・ド・フランス出場となっている。
この時に、フアン・アユソーが優遇されたらどうだろうか。チームとの話は違っていたことになる。マティアス・スケルモースイェンセンは、長くチームにおり今後も移籍するつもりはないようだけど、自分が輝ける時間は少ない。
マティアス・スケルモースイェンセンのレーススケジュール
- 3月8日 : パリ~ニース
- 4月6日 : イツリア・バスク・カントリー
- 4月19日 : アムステルゴールドレース
- 4月22日 : フレッシュ・ワロンヌ
- 4月26日 : リエージュ~バストーニュ~リエージュ
- 7月4日 : ツール・ド・フランス
- 8月22日 : ブエルタ・ア・エスパーニャ
Lidl -Trekもライダーの振り分けに困ってきそうなメンバー構成になってきた。マティアス・スケルモースイェンセンの不信感、不満は収まるだろうか。
マティアス・スケルモースイェンセンのコメント
僕にとって、Lidl-Trekは常に最高の場所だった。他のチームと話をすることはあっても、最終的にはいつもここに残りたいという気持ちに戻ってくるんだ。
チームは僕が成長し続けるために必要なものを全て提供してくれている。だからこそ、契約延長は僕にとって当然の選択だった。
2020年にtrainee(研修生)として加入したとき、まさか自分がこんな選手になれるなんて夢にも思っていなかった。当時、チームが僕の中に見出してくれたポテンシャルに、ようやく自分が追いついてきたと感じている。
僕はこのチームと一緒に成長してきた。プロ転向からずっと一つのチームに所属し続けることは、現代のサイクリング界では珍しいことかもしれないが、僕はそれを誇りに思っている。このチームは僕の家族のような存在なんだ。
来年のツール・ド・フランスで表彰台に立つこと、それが僕の大きな夢であり目標だ。簡単なことではないと分かっているが、チームのサポートがあれば達成できると信じている。
もちろん、いつかはグランツールで総合優勝したい。それが最大の目標だ。僕一人では何も成し遂げられない。チームメイト、スタッフ、スポンサー……関わる全ての人たちに感謝している。彼らが信じて支えてくれるからこそ、僕はペダルを踏み続けることができるんだ。




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