ツール・ド・フランスの最終ステージを6位でゴールしたアンドレ・グライペル(Team Arkéa Samsic)。
アンドレ・グライペルにとっては、最後の出場となるかもしれないツールだった。
だが、アンドレ・グライペルは納得のいく走りはできなかっという。
ツール・ド・フランスが終わって最初のレースがグランプリ・シティ・オブ・ゾッテッゲムだった。
アンドレ・グライペルはツールとは違って、このレースを笑顔で去ることが出来た。
Grote Prijs Stad Zottegem
グランプリ・シティ・オブ・ゾッテッゲムは、ヨーロッパコンチネンタルサーキットのワンデイレース。
ベルギーのゾッテッゲムをスタートして近郊を1周して帰ってくる200.6kmのコース。
小刻みなアップダウンはあるが、平坦基調でスプリンター向けのステージだ。
だが、レースは風がとても強く序盤からアタック合戦が止まらない。
スタートして35キロ地点では、36人の逃げが発生。
これには、Arkéa Samsicからは
- アンドレ・グライペル
- クレモン・ルッソ
- ブノワ・ジャリエ
の3人が乗ることに成功。
そこから、人数は18人と数を減らし、最終的に9人がブレークする。
この9人の逃げには、Arkéa Samsicはアンドレ・グライペルとクレモン・ルッソの2人が残る。
このまま進めれば良かったが、クレモン・ルッソは腹痛で遅れてしまう。
そうなると、ラスト20キロからはアンドレ・グライペル一人で全員のチェックに入らないといけない状態。
ゴール前では、BEAT Cycling ClubのHAVIK Piotrがアタックを成功させて抜けていったが、アンドレ・グライペルは4秒遅れのスプリントで2位を確保した。
ゴールシーンだが、HAVIK Piotrの後ろの12名となった集団の頭をアンドレ・グライペルが取っている。
🔥🔥🔥
Wat een klasse van @PiotrHavik!
Stay tuned voor de eerste reacties 🎙 pic.twitter.com/46DozDqUfp
— BEAT Cycling Club (@beatcyclingclub) 2019年8月20日
「最終的に、サイクリングでは勝利が大切だが、ここでの2位はそれほど悪くない。
今日は最高の足を持っていなかったので、2位が最高の結果だった。今日最強のライダーが勝った」
とグライペルは、25歳のオランダ人HAVIK Piotrを称賛した。
Team Arkéa SamsicのスポーツディレクターYvonCaërは
「アンドレのラスト20キロからの走りは素晴らしかった。170キロの間逃げ集団に留まり、190キロからは全ての攻撃をカバーしていたからね。
アンドレは絶えず攻撃しなければならないレースには慣れていない。今日の走りは彼に自信を与え、アンドレは笑顔でレースを去るので、私たちにとってそれは成功です」
チームは、後半のレースを調子を上げてきたアンドレ・グライペルにまかせることが出来る。
順調に回復している状態はチームにとっても朗報だ。
チームのワレン・バルギルもアークティック・レース・オブ・ノルウェーで1秒差の総合2位となっており二人にレースをまかせられるのはチームにとって良いことだ。
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