100%完全でなければ、ヨナス・ヴィンゲゴーのツール出場はあり得ないとチームは事前に言っていた。
だが、実際は誰しもヨナスのケガからの復帰には無理があると思っていたはず。本人もそう思っていただろうけれども、レース途中のヨナスは自分でも信じれないほどのパワー値をたたき出していた。
そして、最後の個人タイムトライヤル。大方の予想ではレムコ・エヴェネプールにタイムを削られると考えられていた。
だが、途中46秒のリードを奪い、ゴールでもレムコより11秒も上回ってみせた。ベストではなかったけれども、限りなく最高に近いレベルまで戻していたのは間違いない。
勝利より大きな成果
Jonas Vingegaard salva il Tour dalla non corsa e di fatto legittima la vittoria di Pogacar. pic.twitter.com/RdtmG5qJXR
— Talastima! (@einzandu) July 21, 2024
ヨナス・ヴィンゲゴーがここまで走れるようになっているとは誰も思っていなかっただろう。特に第11ステージで、タデイ・ポガチャルとの一騎打ちをスプリントで負かした時には、完全復活かと思わせた。
だが、逆転を狙っていたイゾラ2000では予想外の不調が待っていた。この日がヨナスのバットデイであったのは間違いない。
最終的には、タデイ・ポガチャルに5分3秒のビハインドとなったが、誰も彼を責めることできない。
ヨナス・ヴィンゲゴーのコメント
ツールを終えて2位となった感想は?
非常に高いレベルに戻ることができてとてもうれしい。事故でいろいろあった後、このように復帰できて、2位というのは非常に大きな結果だ。
すべてを考慮すると、すべてが完璧に進んだときにツールに勝つことよりもさらに大きな結果になるかもしれないと思う。
次回、ポガチャルに勝つためにさらに良い結果を出すために何をする?
準備には大きな一歩が必要だ。その大きな一歩とは上半身の右側の骨を全て折って両肺に穴を開けることではない。
まさに、ツールに出場できたのは奇跡であり、2位でとても満足ということですか?
レース中にかなり信じられないパワー数値を出した。第11ステージでタデイに勝利した後、このまま優勝できると思った。 そこからツールで本当に勝てると信じていた。
それ以前にも、自分のレベルが高いことはわかっていた。第15ステージの超級山岳プラトー・ド・ベイユではこれまでで最高のパフォーマンスを発揮した。
40分の登りだったが、自分のパワー数値を見ると、かなり信じられないものだった。
最終的にイゾラ2000での悪い日については?
必死に頑張るしかなく、ステージの終わりに敗北を認めた。 タデイはより強かったので、勝利に値する。彼のツール・ド・フランスの走りは本当に印象的だった。
彼は間違いなくこのツール・ド・フランスの優勝者にふさわしい選手だ。特に最初の2週間は、また素晴らしい戦いができた。
非常に強力なTeam Visma | Lease a Bikeのおかげだ。タデイには苦戦したが、今年最も強かったのはタデイだった。
私自身、とても満足している。この3週間は苦しんだが、家族と素晴らしいチームに支えられ、素晴らしいツール・ド・フランスを楽しむことができた。プロのサイクリストであることは光栄だ。
8週間の準備期間で、こここまで仕上げるとは凄い身体能力だ。二人がベストだったら、どうなっていたのか。さらにプリモッシュ・ログリッチも交えた戦いも見てみたかった。
来年こそは、ベストな状態の4人の戦いが見てみたい。
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