第12ステージでは、最後の2級山岳からCofidisのヨン・イサギレがアタック。
見事に30kmの逃げを成功させた。後続にはJumbo-Vismaのテッシュ・ベノート、Groupama – FDJのティボー・ピノもおり、実力的には最強とは見られていなかった。
それでも、最後まで逃げ続けることに成功したのは、後続でチームメイトのギヨーム・マルタンが全てのアタックを封じ込めていたからだ。
これがなければ、追走が追いついていたことは容易に想像がつく。
耳たぶを引っ張る
第12ステージのフィニッシュ後、多くの人々が抱いた疑問……なぜヨン・イザギレはゴールの最中に耳を引っ張ったのか?
左の耳を4回、右の耳を4回。なんだったのか?
すぐにスペインのメディアが、その謎を教えてくれた。テレビ番組で司会者が解説してくれている。
「スペインでは、誰かの誕生日を祝うときに耳を引っ張る習慣があるんだ。今日はイザギレの小さな娘、イラヤの4歳の誕生日だったんだ。
だからヨン・イサギレは4回も娘の耳を引っ張らなければならなかったが、ツールでのステージ優勝もいい誕生日プレゼントだ。
娘さんの誕生日でなければ、彼は優勝できなかったと確信している。それは100%余分なモチベーションだった。
もしかしたら、彼は事前にこの走りをうながしたかもしれない。今日の逃げ集団に入るのは、かなりくじ運が良かったはず。
でも、いったん先頭に立つと、余分なパワーが生まれるんだ。」
これで、疑問が解けましたね。ゴールスプリントだったら、こんな暇はなかっただろうけど、たっぷりと時間があったので走りながら考えていたのでしょうね。
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