まさか、このステージで総合勢のタイム差が変わるとは、レースとはわからないものだ。
最後のカプチーノでのプリモッシュ・ログリッチの攻撃は意表をつくものだった。
結果が出るまで、マリアローザが交代したのか、プリモッシュ・ログリッチがどれだけレムコ・エヴェネプールとのタイム差を縮まったのか分からない状態。
このプリモッシュ・ログリッチの攻撃について、Jumbo-Vismaのスポーツディレクターが計画的だったことを明かしている。
プリモッシュ・ログリッチ
開幕戦のタイムトライアルで痛手を負ったプリモッシュ・ログリッチが、今度はレムコに打撃を与えた。カプチーノの登りからゴールまでに14秒の差をレムコにつけた。
Jumbo-Vismaは、クーン・ボウマンの爆発的な引きで、ライバルにプレッシャーをかける。一列棒状になった所で、プリモッシュ・ログリッチが先頭立ち、足を見せつけた。
プリモッシュ・ログリッチは、チーム公式サイトで以下のように攻撃についてコメント。
いい一日だった。今日は脚があった。幸いなことに、その良い脚を使って、何人かのライバルにタイムを稼ぐことができた。これからはチャンスを逃さないようにしなければならない。
そのような機会があれば、すぐにレースをハードにしたい。今日はそれができたと思う。
集中力は問題ないし、自分のコンディションにも満足している。競争相手も調子が良く、今日もそれを見せてくれた。明日のタイムトライアルは完全にフラットだと言われている。しばらくは脚に負担がかからないだろう。
スポーツディレクターのマルク・リーフ氏は、今回のプリモッシュ・ログリッチの攻撃について、計画なものだったと打ち明けている。
比率がどうなるかを確認する計画はあったが、残りのレースにも時間をかけるつもりだった。我々は周回でレースをハードに進めた。最終的な目標は、最後の登りの麓でプリモッシュを可能な限り最善の状態で落とし、そこでトライすることだった。
だが、これまでのステージでは起こらなかった、お気に入り同士の戦いなんだ。それは正しい。これまでは、それをもっと早く試みる状況が適切ではなかったと思う。
昨日の登りは向かい風だった。ラゴ・ラチェノでもコースを完全にクローズし、レースをコントロールしたINEOSが支配した。これが最初のチャンスだった。私たちはそれを引き受けた。
我々はイニシアチブを取り、競争相手にプレッシャーをかけたかった。それが今日の目標であり、それが成功したことにとても満足している。
ミヘル・ヘスマンの力強いターンと、クーン・ボウマン、セップ・クスの存在もあって、ログリッチは最後の登りで爆弾を投下することができた。もちろん、彼はこのようなコースで最高の走りを見せることができる。
やはり、Jumbo-Vismaの計画された攻撃だった訳だ。19%勾配の厳しい登りで生き残るのは難しい。ここでうまく攻撃したプリモッシュ・ログリッチは更に残り2週間を考えて走っている。
ゴールでは、レムコから逃げるのに手を貸してくれたゲラント・トーマスに感謝している。
ゲラント・トーマスがログリッチの噂について
Decent day that. Just about managed to hang with @rogla 🤣 Ready to give the TT a good crack tomorrow 👍 #giro pic.twitter.com/zNuEKzeqlC
— Geraint Thomas (@GeraintThomas86) May 13, 2023
ゲラント・トーマスは、プリモッシュ・ログリッチから昨日コロナに感染したと言われたという。まあ、各選手のブラフだ。
コロナ患者にとっては悪くない。昨日、彼はコロナに感染していると私に言ったんだ。
私は「だったら自分から離れてくれ」と答えたんだ(笑)。まあ、彼はいつも足が悪いと言っているしね。
アルメイダも足が悪いと言っていた。だから、自分はこう思うんだ。もし本当にそうなのなら、なぜ私に言うんだ?
私は彼には、何も言わなかった。ああ、レースは難しいですね。大変すぎます。えー、帰ります。
プリモッシュ・ログリッチがコロナに感染しているという噂は数日前からある。一説には、クーン・ボウマンがチームバスで、プリモッシュ・ログリッチがコロナに感染していると言ったとか。
ただ、プリモッシュ・ログリッチは、それを逆手にとって楽しんでいるようだ。
テイオ・ゲイガンハート
Gと私が先頭に立っていてよかった。私たちは事前のミーティングで、時間をかけられる人には時間を取りたいと言った。
しかし、私たちは安全を保ち、自分たちのコースを走りたいとも思ったので、そうした。
それはとてもよかった。大本命が2チームあり、同じレベルのチームもたくさんある。私たちは非常に強力なチームを持っているが、その強さを活用するのは必ずしも簡単ではない。
人がたくさんいると、いろいろな考え方が生まれる。結局のところ、私たちは自分たちのレースを走らなければならない。
時には忍耐しなければならないこともあれば、行かなければならない場合もある。今日は後者を行った。今後数日間はこのような状況が続く。
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