2023 ツール・ド・ハンガリー第4ステージ　　クイーンステージで総合トップに立ったのは誰?

第3ステージでは、今シーズン初勝利を飾ったマルク・ヒルシの走りが目立った。

好調な頃の走りを彷彿とさせるもので、このクイーンステージでは、タイム差10秒を守らないといけない。

最後の1級山岳は7.2km。どんな攻防となるだろうか。

 

第4ステージ  マルトンヴァーサール～ドボゴク  206.4km 

 

決戦はゴール前の周回コースで行われる。最後の決戦の1級山岳までに3回の登りがあり、最後は総合勢の力のぶつかり合いとなりそうだ。

 

1. スプリントポイント　Etyek
2. スプリントポイント　Bicske
3. スプリントポイント　Esztergom
4. 2級山岳　Két-bükkfa-nyereg  6.9km・5.5%
5. 2級山岳　Pilisszántó 　2km・8.8%
6. 2級山岳　Pilisszántó 　2km・8.8%
7. 2級山岳　Pilisszántó 　2km・8.8%
8. 1級山岳　Dobogókő 　7.2km・4.8%

 

スタート前

やや曇り空か。

 

ニュートラルスタートでは、馬が前を走るという演出。

 

オフィシャルスタートから、ドリース・デポンドがアタック!

 

6人の逃げ

6人が逃げている。

1. ドリース・デポンド (Alpecin-Deceuninck)
2.  イヴ・ランパールト (Soudal – Quick Step)
3.  セバスチャン・バーウィック (Human Powered Health)
4.  デヴィット・マーチン (EOLO-Kometa)
5.  マティアシュ・コベッキー (Team Novo Nordisk)
6.  ジャスパー・デブイスト (Lotto Dstny)

 

スプリントポイント　Etyek

ポイント獲得順位は

1. ドリース・デポンド (Alpecin-Deceuninck)　5ポイント・3秒
2. デヴィット・マーチン (EOLO-Kometa)　3ポイント・2秒
3.  セバスチャン・バーウィック (Human Powered Health)　1ポイント・1秒

 

スプリントポイント　Bicske

ポイント獲得順位は

1. ドリース・デポンド (Alpecin-Deceuninck)　5ポイント・3秒
2. デヴィット・マーチン (EOLO-Kometa)　3ポイント・2秒
3.  セバスチャン・バーウィック (Human Powered Health)　1ポイント・1秒

 

スプリントポイント　Esztergom

ポイント獲得順位は

1. ドリース・デポンド (Alpecin-Deceuninck)　5ポイント・3秒
2. デヴィット・マーチン (EOLO-Kometa)　3ポイント・2秒
3.  セバスチャン・バーウィック (Human Powered Health)　1ポイント・1秒

 

2級山岳　Két-bükkfa-nyereg  6.9km・5.5%

ポイント獲得順位は

1. セバスチャン・バーウィック (Human Powered Health)　10ポイント
2. デヴィット・マーチン (EOLO-Kometa)　6ポイント
3. イヴ・ランパールト (Soudal – Quick Step)　4ポイント
4. ジャスパー・デブイスト (Lotto Dstny)　2ポイント
5. ドリース・デポンド (Alpecin-Deceuninck)　1ポイント 

 

残り62.5kmでタイム差は2分27秒。

 

集団はUAE Team Emirates、Team DSMと続いて牽引している。

 

ドリース・デポンドは、盛んにHuman Powered Healthのセバスチャン・シェーンベルガーに文句を言っている。この後、二人は握手した。

 

逃げるのに、総合で1分20秒しか遅れていないセバスチャン・シェーンベルガーが邪魔だったのだろう。

 

先頭からセバスチャン・シェーンベルガーが降りたことで、追走の手が緩む。タイム差は広がっていく。

 

残り43.9kmで3分8秒とタイム差が広がる。この中からステージ優勝の出る可能性が出てきた。

 

INEOS Grenadiersのエリア・ヴィヴィアーニはサポートカーから指示を受けている。

 

2級山岳　Pilisszántó 　2km・8.8%

先頭は4人になっている。

 

さらに、一人遅れそうだ。

 

先頭からおりたセバスチャン・シェーンベルガーの後ろに集団が迫る。

 

セバスチャン・シェーンベルガーが捕まった。

 

先頭からマティアシュ・コベッキー (Team Novo Nordisk)が切れる。彼も一型糖尿病なのだろう。

 

EOLO-Kometaのデヴィット・マーチンは集団に吸収される。

 

ドリース・デポンドが少しきついか。なんとか頂上をクリアー。

 

下りで、マティアシュ・コベッキー (Team Novo Nordisk)が追いついてきた。

 

集団は4分3秒差。

 

先頭は4人。

 

マルク・ヒルシは、しっかりとチームに守られている。

 

イヴ・ランパールトが先頭を引く。

 

マティアシュ・コベッキー (Team Novo Nordisk)が登りできれる。

 

先頭は3分29秒差。これはステージ優勝の可能性もある。あとは最後の登りか。

 

残り21.7kmで3分37秒差。

 

Team DSMが先頭にたって、猛烈なスピードで引きだす。

 

Team DSMは全開で引いているけど、集団はそれほど絞れていない。

 

先頭は3人。

1. ドリース・デポンド (Alpecin-Deceuninck)
2.  イヴ・ランパールト (Soudal – Quick Step)
3.  ジャスパー・デブイスト (Lotto Dstny)

 

2級山岳　Pilisszántó 　2km・8.8%

イヴ・ランパールトは、カメラに向かって登りはキツイと。

 

集団は再びUAE Team Emiratesが引く。

 

先頭からドリース・デポンドがちぎれてしまう。

 

ファビオ・ヤコブセンは集団から切れてしまう。

 

INEOS Grenadiersのヨナタン・ナルバエスがアタック!

 

マルク・ヒルシが反応する。

 

今度は、Team DSMのオスカー・オンリーがアタック。

 

先頭二人は2級山岳ポイントを越えた。

 

またも、ヨナタン・ナルバエスがアタック!

 

これはUAE Team Emiratesが追うしかない。

 

集団も2級山岳ポイントを越える。

1. イヴ・ランパールト (Soudal – Quick Step)　10ポイント
2. ジャスパー・デブイスト (Lotto Dstny)　6ポイント
3. ドリース・デポンド　Alpecin-Deceuninck　4ポイント
4. ヨナタン・ナルバエス　INEOS Grenadiers　2ポイント
5. フィン・フィッシャーブラック　UAE Team Emirates　1ポイント

 

1級山岳　Dobogókő 　7.2km・4.8%

再びUAE Team Emiratesが集団牽引。

 

 

残り6.1km。先頭二人は1分16秒まで迫られる。クライマーでないので、厳しいか。

 

またもヨナタン・ナルバエスがアタック。

 

これはUAE Team Emiratesが捕まえるしかない。

 

今度はオスカー・オンリーがアタック!

 

少し休んで、後方からまたヨナタン・ナルバエスがアタック!

 

今度はリードを広げる。

 

フィン・フィッシャーブラックがマルク・ヒルシのために引く。

 

フィン・フィッシャーブラックが追いこんでくる。

 

マルク・ヒルシの後ろはベン・トゥレット。

 

残り4.1kmでヨナタン・ナルバエスは捕まってしまう。

 

またも、Team DSMのオスカー・オンリーがアタック!

 

マルク・ヒルシがひとりで対応するしかない。さすがに、ヨナタン・ナルバエスは集団から切れた。

 

残り3.8km。二人のリードは48秒に。

 

今度は、総合3位のマックス・プールがアタック!

 

マルク・ヒルシがマックス・プールを捕まえたが、今度はTudor Pro Cycling Teamのヤニス・ヴォワサールがアタック!

 

これは、エガン・ベルナルが引いて捕まえる。

 

残り3kmで一旦落ち着く。

 

今度はCaja Rural – Seguros RGAのアベル・バルダーストーンがアタック!

 

これは、またもエガン・ベルナルが捕まえる。

 

マルク・ヒルシは一人で全てに対応している。残り2.2kmを乗り越えればリーダージャージは守れる。

 

先頭の後ろに集団が迫る。Tudor Pro Cycling Teamのヤニス・ヴォワサールが、またアタックをかけている。

 

集団から抜け出した、ヤニス・ヴォワサールが二人を抜いていく。

 

ヤニス・ヴォワサールは、二人を抜いて加速。

 

これをエガン・ベルナルが集団から追う。

 

しかし、集団は見送ったような感じだ。

 

先頭はLotto-Dstnyのシルヴァン・モニケ。

 

ヤニス・ヴォワサールは、完全に集団を突き放した。

 

ゴールに単独で帰ってくる。

 

 

ゴール前で信じられないと言った感じで頭を抱える。

 

ヤニス・ヴォワサールは、プロ初勝利をあげた。24歳のスイス人でTudor Pro Cycling Teamに今シーズンの5勝目のプレゼント。さらに本人も13秒差の総合3位に躍進という大活躍となった。

 

集団はTrek-Segafredoのティボー・ネイスが2位。3位にLotto-Dstnyのシルヴァン・モニケ。

マルク・ヒルシはボーナスタイムは取れなかったが4位でゴール。総合リーダージャージをキープに成功した。

 

リザルト

ヤニス・ヴォワサールのコメント

キャリア最大の勝利を収めた。終盤はそれほど急な坂ではなかったので大きな駆け引きがあり、ゴール2km手前から良いペースでアタックを開始することができた。

 

第4ステージリザルト

総合

マルク・ヒルシのコメント

本当に大変な1日だった。皆についていこうとしたが、それは不可能だった。まだ15人以上のライダーがクラスで接近していたので、多くのライダーがまだ危険な状態だったんだ。

若いライダーがアタックしてきたときに、私も特定のライダーを知らないことがあった。その時は、車との通信を待って、追うかどうか判断する必要があった。急勾配でもなかったしね。だから、主に注意深さが必要だったんだ。

ニュージーランドのチームメイト、フィン・フィッシャーブラックがまだついてましたね。

彼がいなければ、ジャージを維持することはできなかっただろう。特に、毎回ヨナタン・ナルバエスを捕まえに行くという彼の働きは、非常に重要だった。

ジャージが手元にあるのは嬉しいが、明日の平坦な最終ステージはまだ怖いと思っている。雨が降れば、市街地でのクリテリウムはクラッシュを引き起こす可能性がある。うまくいけば、それを免れることができるだろう。

ポイント賞

山岳賞