ツール第15ステージの早い段階から、Quick-Step Alpha Vinyl Teamのミケル・モルコフが遅れる姿が見られた。
第15ステージでは、40℃を越える気温で異常気象プロトコルが発動して、タイムアウトの制限も20%緩和されていた。だけど、それでもミケル・モルコフは間に合わなかった。
ツール開始以来、良い状態ではなく体調が悪かったのは間違いない。ゴール手前30kmでタイムアウトは分かっていたけれど、最後まで一人で走り続けた。
ゴールまで走り切る
44 minutes derrière la tête de course Morkov entame à peine la côte de Cammazes. #TDF22 #tdf2022 pic.twitter.com/zjePvt5ZVf
— Olivier De Saint Riquier (@O2SR) July 17, 2022
ミケル・モルコフは、世界最高のリードアウトマンとして、これまでファビオ・ヤコブセン、マーク・カヴェンディシュ、サム・ベネット、エリア・ヴィヴィアーニなど一流スプリンターの勝利に貢献してきた。
昨年の東京オリンピックではマディソンで金メダルを獲得。
トラック競技マディソンでは、世界チャンピオンでもあった。
- 2009 世界選手権マディソン優勝
- 2019 ヨーロッパ選手権マディソン優勝
- 2020 世界選手権マディソン優勝
プロサイクリング最高のリードアウトマンであるミケル・モルコフは、ツール・ド・フランス第15ステージでリタイヤすることを拒否した。
スタート直後からトラブルに見舞われ、レース開始20kmで落車してしまう。制限時間は、今回53分30秒。だが、12分30秒遅れて帰ってくることに。
「とても悔しいが、全力を出し切った。小さな段差で落とされてから、長い戦いになることは分かっていたが、集中し続け、自分の可能性を信じた。
しかし、残り15キロのところで、私のツールは終わったと悟った。
実は、一日中信じていた。少し楽観的だったかもしれないが、あと25kmなので時速60km/hを平均して走らなければならず、下り坂になっても一人ではできない。
そこで私はそれがほぼ不可能なことであることをよく知っていた。
残り1週間で、チームをたった6人にしてしまったのは残念だが、彼らは良い結果を出すために戦い続けてくれると信じている。」
ゴールした時には、表彰式も終わっていた。だが、観客は残っていてミケル・モルコフの帰りを待っていた。
Mørkøv is binnen. Buiten tijd. pic.twitter.com/T79yAiDSgx
— Steven Dalebout (@stevendalebout) July 17, 2022
モルコフがゴールしたときに大声で拍手と歓声を上げている。落車がなければ、リタイヤするようなことはなかっただろう。
ファビオ・ヤコブセンは、最終日にミケル・モルコフのリードアウトなしでスプリントしなければならない。
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