ツール・ド・フランスの最終日といえば、シャンゼリゼ通りと凱旋門を回る伝統のコースが一般的。
これに2024 パリオリンピックで走ったモンマルトルの丘が追加されることが正式に発表された。
モンマルトルの丘
Un sacré coup de coeur 💫
💛 Montmartre and the Champs-Elysées: a unique scenery for the Tour’s Paris finale
🗓️ See you on May 21 for the details!
🗓️ Rendez-vous le 21 mai pour tout savoir !#TDF2025
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— Tour de France™ (@LeTour) May 14, 2025
コースの詳細は5月21日に発表される。
パリオリンピックと同じならばモンマルトルの丘を3回上ることに。ただ、これによりスプリンターが最後のステージ優勝を目指して戦うということはなくなるかもしれない。
しかも、最後のステージまでみんな気が抜けないことになる。優勝したチームはシャンパンを飲んだりしているけど、これも出来なくなりそう。
これを歓迎するのはAlpecin-DeceuninckのGMルードホフトだ。攻撃する選手にも最後にチャンスが訪れると。まだ、勝てていないチームも最後までチャンスが広がるとも。
反対意見は、Soudal – Quick Stepのレムコ・エヴェネプールだ。
「スプリンターは毎年、シャンゼリゼでスプリント勝負をする絶好のチャンスを得る。 そのチャンスが、3分の努力(モンマルトル)を3回もしなければならないことで、いくらか奪われてしまう。
あまり複雑なステージにせず、地元ラウンドに徹すること。 ツールの最初の1週間は、順位争いが十分に行われると思う。 モンマルトルが加われば、最終日も同じことをしなければならない。 それまでには十分に疲れているだろう。」
最終日はお祭りにして休ませてくれよと言った感じか。仮に3回モンマルトルを上がってから凱旋門の周回に入ると、間違いなく逃げが出来ている。スプリンターチームは必死で追うだろう。
見ている側は面白いかもしれない。まずは、5月21日のコース発表を待ちたい。
コメント
パリ五輪の王者で、モンマルトルの丘が追加されることが誰よりも有利に働く、実績がそれを証明しているエヴェネプールが反対するってのが大きいですよね。
自分のステージ優勝のチャンスが1つ増える、総合タイム挽回のチャンスもできるのに、それよりもスプリンターの祭典やパレード走行の伝統が大事って考えなんですね。
プロトン全体のことを考える王者の考えですね。
周回数によるでしょうけど、逃げとスプリンターの追いかけっこになるのは間違いないでしょうね。
ただ、レムコが逃げるとどうなることか。それはいいから山岳を耐えて越えてきたスプリンターのことを考えての発言ですね。