2024 ティレーノ〜アドリアティコ第1ステージ　あ～ガンナ

ティレーノ〜アドリアティコ は、その名の通りイタリアのティレニア海沿岸をスタートし、イタリア半島を横断してアドリア海沿岸に至るステージレース。Tirreno-Adriatico(2.UWT)

イタリア半島を囲む2つの海を結ぶその行程から「コルサ・デイ・ドゥエ・マーリ（二つの海のレース）」と呼ばれる。

海に因んだレースということからリーダージャージは青、優勝者にはトロフィーとしてギリシア神話の海神ポセイドンに由来する黄金の三叉槍トライデントが贈られる。

 

過去の優勝者は

 

昨年同様、初日から個人タイムトライヤル。リドディカマイオーレからティレニア海沿岸に沿って行われる。

中間計測ポイントは5.5km地点。オープンタイムトライアルのプロファイルは完全にフラットであり、障害はない。

 

1. 中間計測ポイント　5.5km

 

注目されるライダーは

• Team Jayco AlUla  フィリッポ・ザナ、カレブ・ユアン
  
• Alpecin – Deceuninck　ジャスパー・フィリップセン、二コラ・コンチ、ジャンニ・フェルメルシュ
• Arkéa – B&B Hotels　ヴィンチェンツォ・アルパネーゼ
• Astana Qazaqstan Team  マーク・カヴェンディシュ
• BORA – hansgrohe　ダニエル・マルティネス、ジェイ・ヒンドリー
• Cofidis　ギョーム・マルタン、アクセル・ザングレ
• Decathlon AG2R La Mondiale Team  ベン・オコナー
  
• EF Education – EasyPost　リチャル・カラパス、アルベルト・ベッティオル、ベン・ヒーリー、ニールソン・ポーレス、ミッケルフレーリク・ホノレ
• Groupama – FDJ　ヴァランタン・マデュアス
• INEOS Grenadiers　フィリッポ・ガンナ、トム・ピドコック、テイメン・アレンスマン、ミハウ・クフィアトコフスキ、コナー・スウィフト
• Intermarché – Wanty　ビニヤム・ギルマイ
• Israel – Premier Tech 　サイモン・クラーク、クリス・フルーム、イーサン・バーノン
• Lidl – Trek　テイオ・ゲイガンハート、エドワード・チューンズ、シモーネ・コンソンニ、ジョナサン・ミラン
• Movistar Team　エンリク・マス、ダヴィデ・フォルモロ、イバン・ガルシア、イバン・ソーサ
• Q36.5 Pro Cycling Team　ダビ・デラクラス、ダミアン・ホーゾン、ヤニック・シュタイムレ
• Soudal – Quick Step　ジュリアン・アラフリップ、カスパー・アスグリーン、ファウスト・マスナダ、ティム・メルリエ
• Team dsm-firmenich PostNL　ロマン・バルデ
• Team Visma | Lease a Bike　ヨナス・ヴィンゲゴー、シアン・エイテブルックス、アッティラ・ヴァルテル、ディラン・ファンバーレ
• UAE Team Emirates　フアン・アユソー、アイザック・デルトロ、マルク・ヒルシ
• Uno-X Mobility　アレクサンダー・クリストフ、マグナス・コルトニールセン
• VF Group – Bardiani CSF – Faizanè　ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ
• Bahrain – Victorious　新城幸也、ヒィル・バウハウス、ダニアーノ・カルーゾ、ワウト・プールス

 

ヨナス・ヴィンゲゴー　Team Visma | Lease a Bike

ヨナス・ヴィンゲゴーは、早めのスタート。しかし、このヘルメットはなんだ?

 

ジロのヘルメットだけど、POCによく似ている。

 

素晴らしい。ヘルメットで頭の後ろは真っ平。これならば空気抵抗は抑えられる。

 

中間計測6分1秒で暫定トップに。

 

早い出走なのでトップタイムは間違いない。

 

 

ヨナス・ヴィンゲゴーは、11分46秒で暫定トップ。

 

しかし、このGiroのヘルメットは凄い形だ。

 

ケヴィン・ヴォークリン　Arkéa – B&B Hotels

ケヴィン・ヴォークリンがヨナス・ヴィンゲゴーのタイムを更新。

 

11分42秒で暫定トップに。

 

ソーレン・ヴァーレンショルト　Uno-X Mobility

ソーレン・ヴァーレンショルトが、11分39秒で暫定トップにたつ。

 

2022世界選手権U23のチャンピオンだ。

 

カスパー・アスグリーン　Soudal – Quick Step

カスパー・アスグリーンもTTは得意。

 

カスパー・アスグリーンは、11分51秒で暫定5位。

 

ベン・オコナー　Decathlon AG2R La Mondiale Team

ベン・オコナーは、11分54秒。

 

フアン・アユソー　UAE Team Emirates

フアン・アユソーがスタート。

 

2024 ブエルタ・ア・アンダルシアでは、悪天候のために個人タイムトライヤルだけだった。その時には2位。

 

フアン・アユソーは、中間計測5分53秒でソーレン・ヴァーレンショルトを抜いて暫定トップに。

 

フアン・アユソーは、Intermarché – Wantyのローレンツ・レックスを抜いていく。

 

フアン・アユソーは、11分24秒と14秒もタイム更新。

 

ヨセフ・チェルニー　Soudal – Quick Step

ヨセフ・チェルニーが暫定2位。

 

 

ヨセフ・チェルニーは、2023ツール・ド・ロマンディのプロローグでも優勝しておりタイムトライヤルは得意だ。

 

トム・ピドコック　 INEOS Grenadiers

トム・ピドコックは、11分57秒。暫定14位。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーとは11秒の差だ。

 

ジョナサン・ミラン　Lidl – Trek

ブジャの巨人がスタート。Lidl – Trekに移籍して、すでにボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ第3ステージで勝利している。

 

スプリンターのジョナサン・ミランが11分36秒で暫定2位。凄いタイムを出してきた。

 

ダニエル・マルティネス　BORA – hansgrohe

コロンビアTT王者のダニエル・マルティネスがスタート。

 

ゴールは11分51秒で暫定10位。

 

ステフェン・クライスヴァイク　Team Visma | Lease a Bike

もう、サメみたいな感じのヘルメット。

 

ステフェン・クライスヴァイクは、12分32秒。

 

クリス・フルーム　Israel – Premier Tech

クリス・フルームがスタート。ゴールタイムは、12分27秒。

 

ヴァランタン・マデュアス　Groupama – FDJ

フランスロード王者のヴァランタン・マデュアスがスタート。ゴールは12分27秒。

 

マグナス・シェフィールド　 INEOS Grenadiers

期待のマグナス・シェフィールドは、カーブで滑ってしまい大きなタイムロス。上位は期待できなくなった。

 

マグナス・シェフィールドは、11分55秒の暫定19位。落車さえなければ。

 

レーナード・ケムナ　BORA – hansgrohe

レーナード・ケムナのスタート。ゴールは11分50秒で暫定8位。

 

テイオ・ゲイガンハート　Lidl – Trek

テイオ・ゲイガンハートがスタート。ゴールタイムは、11分59秒。

 

フィリッポ・ガンナ　 INEOS Grenadiers

フィリッポ・ガンナのスタート。

 

 

トップチューブにはトップガンナの文字が。

 

さあ、トップのフアン・アユソーの記録を抜くことができるのか。

 

中間計測は5分55秒でフアン・アユソーに2秒及ばない。

 

なんと、フィリッポ・ガンナは1秒及ばない。

 

フアン・アユソーは大喜び。

 

 

フィリッポ・ガンナは、またしてもTTでの勝利とならず。

 

イーサン・バーノン　Israel – Premier Tech

Israel – Premier Techに移籍したイーサン・バーノンがスタートしている。

 

イーサン・バーノンは、11分36秒で暫定3位。

 

トラック選手でもあるイーサン・バーノンは短距離は得意だ。

 

ジェイ・ヒンドレー　BORA – hansgrohe

ジェイ・ヒンドレーの中間計測は6分1秒と良いタイム。ゴールは11分48秒。

 

優勝はUAE Team Emiratesのフアン・アユソー。元世界王者のフィリッポ・ガンナを破るとは。タイムトライヤルでの勝利はキャリア3回目。

今シーズンも2024 フォーン＝アルデシュ・クラシックに続いて2勝目だ。

 

ヨナス・ヴィンゲゴーに対して、22秒差はセーフティタイムでは全くない。山岳でのヨナス・ヴィンゲゴーの逆襲に耐えられるか。

 

リザルト

フアン・アユソーのコメント

ガンナが大きなライバルになることは誰もがわかっていた。だから最後までエキサイティングだった。今日、彼に勝てたことは本当に特別なこと。

僕の戦術は、タイムトライアルの終盤のために自分を少しセーブすることだった。中間地点から、いいタイムを出すことはわかっていた。

すでにベストタイムを出していたとはいえ、まだ全力を出し切っていなかったからね。すぐに勝利を意識したわけではなかったけれど、ライバルのタイムを奪うことができると感じていたんだ。

1番人気のヨナス・ヴィンゲゴーには、たった1日目ですでに22秒差をつけてますね。

次のステージへの士気とモチベーションを与えてくれる。ヨナスがまだ1番人気かどうか？それは僕にはわからない。彼は間違いなく優勝候補の一人だ。

自分自身を振り返ると、このスタートには満足している。また美しいがタフなレースになるだろう。勝てるように全力を尽くしたい。

 

2位のフィリッポ・ガンナのコメント

今日、優勝者に1秒しか譲らなかったという事実は、僕がすでに前回よりも良い結果を残していることを示している。だからうれしいよ。

前回とは、ヴォルタ・アン・アルガルヴェでのタイムトライアルのことですね。当時、彼は6位にとどまり、ステージ勝者のレムコ・エヴェネプールに50秒近い差をつけられてましたね。

今はただ、再び勝利できることを願って仕事を続けるだけだ。ヴォルタ・アン・アルガルヴェの時と今日の僕のパフォーマンスを比べてみてほしい。

あの時は踏ん張れなかったけど、今はバイクのフィーリングに満足している。ライバルのレベルを考えると、難しいレースウィークになるだろう。一日一日見守っていきたい。

 

9位ヨナス・ヴィンゲゴーのコメント

今日のタイムトライアルにはかなり満足している。フィーリングはすでに良かった。それをとても楽しみにしている。

フアン・アユソーとの差を小さくすることは織り込み済みだった。

 

第1ステージ　リザルト

総合

ポイント賞

新人賞