2023 ブエルタ・ア・エスパーニャ第11ステージ　登りゴールを制したのは?

第10ステージの個人タイムトライヤルを終わって総合順位に変動が出てきた。

 

第2週からが、総合の本格的な戦いが始まる。セップ・クスはマイヨロホを守らないといけないが、1分のタイム差は大きい。

面白いのは、総合2位のマルク・ソレルが動いてくるかだ。行けば追わないといけないけど、Jumbo-Vismaにはアシストが多い。さて、このステージでは最後にどのチームが動いてくるだろうか。

 

第11ステージ  　レルマ～ラグーナ ネグラ　163.2km

 

ライドのスタートはレルマ。最初の100kmの間、ライダーは標高 800mから 1,200mの間を移動する。 ビヌエサからは平坦になる。決戦は、1級山岳ラグーナ ネグラ。

 

1級山岳ラグーナ ネグラ

 

登り自体は3つのステップに分けることができる。最初の数kmは平均約 7%の勾配。平坦な中間セクションが続き、最後の1kmは、平均10%以上に上昇する。

ゴールでは、ライダー同士の登りスプリントが期待できる。

 

 

1. スプリントポイント　Vinuesa
2. 1級山岳　ラグーナ ネグラ 　6.5km・6.8%

 

スタート前

第11ステージスタート時の4賞ジャージ着用者は

• 総合　セップ・クス　Jumbo-Visma
• ポイント賞　カーデン・グローブス　Alpecin-Deceuninck
• 山岳賞　エドゥアルド・セプルベダ　Lotto-Dstny
• 新人賞　レムコ・エヴェネプール　Soudal – Quick Step

 

ニュートラルスタートに。

 

なんと、ニュートラルスタートの時に、UAE Team Emiratesのフアン・アユソーが落車。

• フアン・アユソー　UAE Team Emirates
• フェリックス・エンゲルハルト　Team Jayco AlUla

 

フアン・アユソーは、あまり良い状態ではない。

 

26人の逃げ

開始からアタック合戦で中々逃げが決まらなかったが、ようやく26人の巨大な逃げが出来ている。INEOS Grenadiersのゲラント・トーマスも入っている。

 

INEOS Grenadiersからは、ゲラント・トーマスとフィリッポ・ガンナが乗っている。残り88.6kmで4分9秒差に。

 

集団はJumbo-Vismaが引いている。INEOS Grenadiersは先頭交代を邪魔している。しかし、Jumbo-Vismaは強い。同じ時間帯にツアー・オブ・ブリテンでもJumbo-Vismaが集団を引いている。

 

残り70.5kmで4分16秒差に。Groupama – FDJからは3人乗っている。

• ルディ・モラール
• ルイス・アスキー
• ロマン・グレゴワール

 

AG2R Citroën Teamからは3人

• ドリアン・ゴドン
• ダミアン・トゥゼ
• 二コラ・プラドム

 

フィリッポ・ガンナは、集団復帰中。

 

残り57.4kmで4分38秒差。EF Education-EasyPostからはヨナタン・カイセドとアンドレア・ピッコロが乗っている。

 

残り52.3kmでタイム差5分2秒と拡大。Jumbo-Vismaはディラン・ファンバーレが引いている。

 

先頭からIntermarché – Circus – Wantyのユリウス・ヨハンセンが少し前に。フィリッポ・ガンナが先頭で追ってくる。

 

残り22.5kmでタイム差5分51秒に。この中からステージ優勝が出るのは間違いない。ゲラント・トーマスは、昨日のフィリッポ・ガンナに続いてチームの勝利を得ることが出来るだろうか。

 

スプリントポイント　Vinuesa

先頭がスプリントポイント通過。

1. ニコラウ・ジョエル　Caja Rural – Seguros RGA　20ポイント・6秒
2. ショーン・フリン　Team dsm – firmenich　17ポイント・4秒
3. ポール・ウルスラン　TotalEnergies　15ポイント・2秒
4. ルーカス・オウシアン　Team Arkéa Samsic　13ポイント

 

先頭からIntermarché – Circus – Wantyのユリウス・ヨハンセンが2度目のアタック。

 

Intermarché – Circus – Wantyのユリウス・ヨハンセンは、集団に戻っている。最後尾はBurgos-BHのホセ・ディアス。

 

先頭からTotalEnergiesのポール・ウルスランがアタック!

 

ポール・ウルスランは、うまく抜け出した。後ろにはチームメイトのアラン・ジュソームもいる。

 

ゴールまで8.2kmあり、集団は静観している。

 

ポール・ウルスランは、残り7.1kmで21秒差に。

 

1級山岳　ラグーナ ネグラ 　6.5km・6.8%

26秒差で快調に逃げている。勾配がきつくなる前にタイム差を稼ぎたい。

 

集団はフィリッポ・ガンナが引く。後ろは、Lotto-Dstnyのアンドレアス・クローン。

 

早い。フィリッポ・ガンナの引きでもう12秒差に。

 

ポール・ウルスランはもう追いつかれた。

 

フィリッポ・ガンナの引きで、次々と集団からはちぎれていっている。

 

もう、10数人しかいない。

 

残り3.6km。どこまでフィリッポ・ガンナが引けるか。

 

まだ、9人いる。もう少し絞りたい。

 

残り2.7km。まだ、絞れない。

 

残り2.3km。ゲラント・トーマスは、この引きを絶対に生かさないといけない。

 

少し下りになる。

 

残り1.9km。

 

フィリッポ・ガンナが限界か。

 

ここで、EF Education-EasyPostのヨナタン・カイセドがアタック!

 

後方はお見合い。フィリッポ・ガンナは一度切れたけれど、また戻ってきた。

 

残り300mでヨナタン・カイセドに追走が迫る。

 

ヨナタン・カイセドが捕まった。

 

Cofidisのヘスス・エラダがスパートする。

 

これには、アンドレアス・クローン、ロマン・グレゴワールもついていけない。ゲラント・トーマスは後方だ。

 

ヘスス・エラダが最後のカーブに。

 

 

ヘスス・エラダが単独でゴールにやってきた。

 

ヘスス・エラダが笑顔のゴールだ!

 

ヘスス・エラダは、これで3回目のブエルタでのステージ優勝となった。地元スペインでの勝利は特別だろう。

 

メイン集団からは、BORA – hansgroheのシアン・エイテブルックスがアタックをかけている。

 

レムコ・エヴェネプールは、チームメイトに抑えるように指示しているようだ。

 

シアン・エイテブルックスはタイム差を縮められるか。

 

あ～、シアン・エイテブルックスのアタックは実りそうもない。

 

最後はレムコ・エヴェネプールにシアン・エイテブルックスが抜かれてゴール。総合勢のタイム差はない。

 

リザルト

ヘスス・エラダのコメント

私はこの期間でも非常に優れたライダーであり続けている。このブエルタでは何度も試した。うまくいくこともあれば、うまくいかないこともあります。

今朝起きたとき、これが私にとって素晴らしいフィナーレだと思った。正しい飛行をするのは難しかったが、最終的には決勝に進むことができた。

体力はかなり落ちていたが、ラスト300mで差をつけることができた。ブエルタでのステージ優勝は3回目だ。私は非常に満足している。これを楽しむつもりだし、今後数週間も戦い続けるつもりだ。

父もゴールにいたので、父とこのことを共有できてとてもうれしい。

 

第11ステージリザルト

総合

セップ・クスのコメント

とてもシンプルです。毎日ベストを尽くし、赤いジャージを着ている限り毎日楽しみ続けなければなりません。悪くないよ。

どうやら誰もがいいペースで走りたかったようだ。それは少し奇妙でしたが、文句を言うつもりはありません。飛行機が離陸するまでにしばらく時間がかかりました。一日中風もあったので、楽ではありませんでした。しかし、それはすべて相対的なものです。

明日は？。ああ、そうだ、風があまり強く吹いていなかったら、素晴らしい一日になるだろうね。金曜日と土曜日にはしっかりと集中する。

 

ポイント賞

山岳賞

新人賞