2022ブエルタ・シクリスタ・ムルシア・コスタ・カリカのワンデーレースの勝者は?

正式名称はVuelta Ciclista a la Region de Murcia Costa Calida(1.1)。通称はムルシアツアーとか、ブエルタ・シクリスタと呼ばれており、今回で42回目の開催となる。

目玉は、今シーズンでキャリアを終了するモビスターのアレハンドロ・バルベルデだったのだけど、濃厚接触者ということで欠場。

レースの宣伝ポスターにも登場していたのに、主催者は落胆していたことだろう。

更に、UAE Team Emiratesは、フアン・アユソーもコロナで欠場。多くのライダーがコロナの影響を受けている。

 

フォルトゥーナ～カルタヘナ港　183.2km

 

コース中盤に超級山岳が登場。17.5kmもあり、ゴールまでは遠いが流石に集団は絞られる。更にゴール手前に3級山岳があり、大集団でゴールに到着ということはない。

 

1. スプリント　
2. 2級山岳  アルトクレスタデルガロ   4.4km・6.6%
3. 超級山岳　アルトコラードベルメホ　17.5km・5.4%
4. スプリントポイント　
5. 3級山岳  アルトエルセダセロ    5.0km・5.0%
6. スプリントポイント　

日本の中根英登も出場している。

 

Euskaltel – Euskadiの逃げ

モビスターは目玉のアレハンドロ・バルベルデがいないので若手中心のメンバー。

 

スペインも快晴の中スタート。中央にはアスタナに復帰したミゲルアンヘル・ロペスが並ぶ。

 

リアルスタートから地元のEuskaltel – Euskadiが積極的に動く。

 

ディフェンディグチャンピオンのアントニオ・ソトを抱えるEuskaltel – Euskadiがアタック!

 

2級山岳  アルトクレスタデルガロ   4.4km・6.6%

単独で2級山岳を通過。

 

下りで、チームメイトが合流し2人となる。

1. AZPARREN Xabier Mikel (Euskaltel – Euskadi)
2. ETXEBERRIA Asier (Euskaltel – Euskadi)

 

超級山岳　アルトコラードベルメホ　17.5km・5.4%

二人は、超級山岳もクリアー。だが、二人は活性化した集団に追いつかれてしまう。

 

新たに出来た強力な逃げは4人。

1. ブランドン・マクナリティ　UAE Team Emirates
2. ワレン・バルギル　Team Arkéa Samsic
3. コービー・ホーセンス　Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux
4. アントン・パルツアー　BORA-hansgrohe

 

アントン・パルツアーは、スキー出身。自転車経験がなかったけど昨年ブエルタにも出場し、着実に力をつけている。

 

集団はアスタナがミゲルアンヘル・ロペスのために引く。

 

アントン・パルツアーが先頭から切れてしまう。

 

さらに、コービー・ホーセンスも。

 

先頭は、ブランドン・マクナリティとワレン・バルギルの二人に。

 

だが、ワレン・バルギルも登りで切れてしまう。

 

集団は長く伸びならが追う。

 

集団後方では落車発生。

 

ブランドン・マクナリティは単独となって逃げる。残り23kmもあるが行けるか?

 

ミゲルアンヘル・ロペスは逃げていたメンバーを吸収。

 

さらにペースをあげるミゲルアンヘル・ロペス。

 

ブランドン・マクナリティは、残り19.5kmで34秒までタイム差を広げた。チャレンジ・マヨルカのTrofeo Calviaで独走優勝を決めているが再現となるか?

 

ワレン・バルギルがミゲルアンヘル・ロペスに追いすがるが限界で切れてしまう。

 

ミゲルアンヘル・ロペスが単独でブランドン・マクナリティを追う。

 

3級山岳  アルトエルセダセロ    5.0km・5.0%

ブランドン・マクナリティが単独で3級山岳をクリアー。

 

ミゲルアンヘル・ロペスも単独で通過。

 

ミゲルアンヘル・ロペスの様子がおかしい。下りで、何度も足を延ばしている。ストレッチしている。

 

 

単独でブランドン・マクナリティを追っていたミゲルアンヘル・ロペスは痙攣だ。ふとももの裏を自分で揉んでいる。

 

ここで、ミゲルアンヘル・ロペスは後続に捕まってしまった。

 

残り13.3kmでタイム差は51秒。これは微妙なタイム差だ。

 

ブランドン・マクナリティも必死で逃げるが、無情にもタイム差が縮まっていく。

 

追走はアルケア・サムシック、BORA、アスタナと追いこんでくる。

 

残り6.7kmで8秒差まで迫られた。

 

ブランドン・マクナリティは後ろを確認。

 

残り5kmで捕まってしまう。だが、ここでカウンターアタックが左からかかる。

 

チームメイトのアレッサンドロ・コーヴィだ。

 

追いすがる追走集団の遥か彼方にアレッサンドロ・コーヴィの姿が見える。だが、多勢に無勢だ。

 

ゴール前に、アレッサンドロ・コーヴィが現れる。逃げ切れるか?

 

集団が追い込んでくるが～。

 

アレッサンドロ・コーヴィは後ろを確認。

 

真後ろまで迫ったきた。

 

だが、5mの差で逃げ切った～!

 

後ろでは、2位となったマッティオ・トレンティンも手を上げる。チームでワンツーフニッシュだ。UAE Team Emiratesは、見事な連携プレーでブランドン・マクナリティから独走のバトンタッチとなった。

アレッサンドロ・コーヴィは23歳で、これがプロ初勝利。この日は、プロ初勝利のライダーが3人も生まれた。

しかも、20代前半の若い選手ばかりだ。時代はすざましいスピードで世代交代が進んでいる。

 

 

リザルト

アレッサンドロ・コーヴィはゴールインタビューで初優勝について語る

私たちは計画を立てた。マッテオ・トレンティンはスプリントのために静かにしなければならなかったが、ブランドン・マクナルティが取り戻された場合、私は攻撃しなければならなかった。

それは本当に難しい5kmでしたが、勝利が手の届くところにあることを知っているとき、ますます難しくなる。私は勝利のために全力を尽くし、一人で到着した。

チーム、スタッフ、そしてみんなにとってとても幸せです。

 

中根英登は15分30秒遅れの97位でゴール。