2021ブエルタ・ア・エスパーニャ第12ステージ　復讐を遂げた男

第11ステージでは、落車の影響を全く感じさせないプリモッシュ・ログリッチが壁を制覇。

今大会2度目のステージ優勝に加えて、総合勢からもしっかりとリードを広げている。

今日こそは、逃げ切りステージだと思うけれども、2つの山岳でログリッチが動くとまた状況は変わってくる。

ただ、下りは路面が滑りやすいということもあり、今日は無理しないのではないかな。

 

第12ステージ　ハエン〜コルドバ　175㎞

 

過去14回登場したハエンからスタート。ゴールは南部の有名な都市、コルドバに向かう。

スプリントポイントは、ゴール地点でもある。だが、ここから70kmほど北西に大きなラップをする。

 

1. スプリントポイント　コルドバ
2. 3級山岳　アルト・デ・サンヘロニモ　13.2km・3.3%
   
3. 2級山岳　アルトデル14%　7.3km・5.6%   ボーナスタイム

二つの山岳ポイントを越えるが、曲者は2級山岳のアルトデル14%。峠の名前に14%とついているのも面白い。

ゴール前では14%に達する勾配が待ち受けている。ここでも、総合勢は最後の争いを始めるかもしれない。

 

8人の逃げ

第12ステージ スタートでの4賞

• 総合　オドクリスティアン・エイキング(Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)
• ポイント賞   ファビオ・ヤコブセン(Deceuninck-Quick-Step)
• 山岳賞　ダミアーノ・カルーゾ(Bahrain – Victorious)
• 新人賞　エガン・ベルナル(INEOS Grenadiers)

 

何度か、小さな逃げが出来るが、今日も開始1時間のアベレージは50km/hを越えるスピード。誰も逃げれない。

 

残り90kmで3人が少しだけ抜けるけど、逃げとなるかな。

1. ミケル・イトゥリア (Euskaltel – Euskadi)
2. セバスティンアン・バーウィツク (Israel Start-Up Nation)
3. サンデル・アルメ (Team Qhubeka NextHash)

 

集団で落車。スコット・トウェイツは、腕と右太ももにいくつかの怪我。左の指はボロボロ。だが、なんとか走りだした。

• AZPARREN Xabier Mikel (Euskaltel – Euskadi)
• スコット・トウェイツ (Alpecin-Fenix)

 

Alpecin-Fenixのトビアス・バイヤーはかなり厳しい状態だ。複数のあざと首の痛み。さらなる検査のために病院に。

 

後ろから追走が気ているのがわかる。

 

先頭3人に5人が追いついた。8人の逃げの完成。

1. スタン・デウルフ (AG2R-Citroën)
2. マキシム・ファンジルス (Lotto Soudal)
3. チャド・ハガ (Team DSM)
4. ジェツェ・ボル (Burgos-BH)
5. フレン・アメスケタ (Caja Rural)
6. サンデル・アルメ (Qhubeka-NextHash)
7. セバスティンアン・バーウィツク (Israel Start-Up Nation)
8. ミケル・イトゥリア (Euskaltel)

 

スプリントポイント　コルドバ

ゴールとなるコルドバに先頭は到着。

 

スプリントポイントを先頭通過。タイム差は1分10秒と抑えられている。今日も逃げられそうにない。

2時間のアベレージが49.5km/h。早過ぎ!

1. スタン・デウルフ (AG2R-Citroën) 20ポイント
   
2. フレン・アメスケタ (Caja Rural)　17ポイント
3. ジェツェ・ボル (Burgos-BH)　15ポイント
4. ミケル・イトゥリア (Euskaltel)　13ポイント
5. チャド・ハガ (Team DSM)  10ポイント
   

 

3級山岳　アルト・デ・サンヘロニモ　13.2km・3.3%

集団はどこが引くという訳でもないようだ。

 

あまりタイム差の貰えない逃げ集団。今日の逃げ切りには、更にペースを上げないといけない。

 

集団はUAEが引く。

 

新城幸也はボトル運びの当番だ。

 

背中に詰れるだけ詰めて運ぶ。

 

あ～、ここで大きな落車が発生。プリモッシュ・ログリッチも巻き込まれた～。ステファン・クライスヴァイクもこけている。

 

道路の外までライダーが飛んでいる。

 

モビスターのネルソン・オリヴェイラはジャージがボロボロだ。

 

イネオスでは、ディラン・ファンバーレが座り込んでいる。アダム・イェーツ、サルバトーレ・プッチョも落車。

 

ネルソン・オリヴェイラはなんとか走りだす。

 

プリモッシュ・ログリッチのグループは集団復帰を目指す。

 

ケル・イツリア (Euskaltel)が先頭で3級山岳を通過。

 

そのままミケル・イトゥリア (Euskaltel)が下りで飛び出す。

 

下り終わって先頭のミケル・イトゥリアが見えてきた。これは捕まる。

 

集団は再び8人に戻る。

 

集団とのタイム差は20秒に縮まっている。これは2級山岳で捕まってしまう。

 

2級山岳　アルトデル14%　7.3km・5.6%   ボーナスタイム

先頭からチャド・ハガがきれる。TTは得意なんですけどね。

 

先頭から、マキシム・ファンジルスがアタック!

 

逃げ集団で唯一逃げ続けている、マキシム・ファンジルス (Lotto Soudal)。

 

逃げていたメンバーは、集団に次々に吸収される。

 

マキシム・ファンジルスも頂上まで残り2.5kmで捕まってしまう。

 

集団からジェイ・ヴァインとジュリオ・チッコーネがアタックだ。

 

これは抜け出しに成功した。

 

更にロマン・バルデとセルジオ・エナオが加わる。ロマン・バルデは2級山岳を1位通過。

1. ロマン・バルデ　5ポイント
2. ジュリオ・チッコーネ　3ポイント
3. サレジオ・エナオ　1ポイント

 

集団と27秒のタイム差をつけた。残りは14.7kmなのでなんとか逃げ切れるか?

 

集団からは下りで、ヨン・イサギレとマッティオ・トレンティンが飛び出す。

 

二人は先頭に追いつくのか?

 

集団はTeam BikeExchangeが引く。

 

先頭の4人は猛烈なスピードで走るがタイム差は22秒まで縮まってしまう。これは吸収か。

 

Team BikeExchangeが一人ずつ、全開で引いて追い詰めていく。

 

残り1.6kmで集団が4人の後ろに迫ってくる。

 

ここで、ジェイ・ヴァインが最後のスパートをかける。

 

粘ったジェイ・ヴァインだったが、ゴール手前で捕まってしまった～。

 

ゴールに向けて、EF Education-Nippoがトレインを組む。

 

イェンス・クークールが先頭を引き倒す。

 

イェンス・クークレールがマグナスコルト・ニールセンをリリース!

 

マグナスコルト・ニールセンの後ろから、アンドレア・バジオーリがまくりに入る。

 

だが、僅差でマグナスコルト・ニールセンが勝利だ～!

昨日のステージでは、ゴール手前で抜かれてしまったが今度はしっかりと勝利。まさに、昨日の復讐と言った感じか。

これで、マグナスコルト・ニールセンは今大会の2勝目となった。

 

 

リザルト

第12ステージ   リザルト

総合

ポイント賞

山岳賞

ヤングライダー賞