ワウト・ファンアールトとマチュー・ファンデルプールは、2回目となる注目すべき統計データを提供してくれた。
それは、半年前の2021年9月12日。永遠のライバルである二人が、同じ日にプロロードレースを制したことだ。
マチュー・ファンデルプールの復活
ミラノ~サンレモで復帰したマチュー・ファンデルプール。勝利が狙えなかったら帰ってきていないと言っていたが、あくまでチームメイトが出場出来なくなったことで回ってきた出場だった。
それでも3位という成績を勝ち取る。
更に今回コッピ・エ・バルタリ第4ステージでは、考えられないほどの走りを見せてくれた。一人で3分前の逃げ集団に追いつき、逃げからも離脱。
単独でゴールを狙うのは本来の彼の姿だ。惜しくも捕まったが、今度はスプリントに狙いを定めて見事に勝利。
これは、もう通常では考えられないことだ。これで、今シーズンもワウトとのライバル関係が復活するはずだ。
ワウト・ファンアールトの勝利
🇧🇪 #E3SaxoBankClassic #SAMENWINNEN@WoutvanAert and @LAPORTEChristop make it a 1️⃣-2️⃣ for the team🤩 pic.twitter.com/8fcPX5TWAp
— Team Jumbo-Visma cycling (@JumboVismaRoad) March 25, 2022
ワウト・ファンアールトも1時間以内に、E3 サクソバンククラシックで勝利を確定させた。二人とも逃げて勝つという得意のパターン。
今年のJumbo-Vismaはとにかく強い。これは移籍で補強したことが大きい。
- クリストフ・ラポルト Cofidis
- ティシュ・ベノート Team DSM
- トッシュ・ファンデルサンド Lotto Soudal
チームのクラシック班のエースを二人も引き抜いたのだから、レース展開が楽になるのは当然だ。
これまでのウルフパックのように一人一人が勝利を狙う力があるのだから、ワウト・ファンアールトをアシストするチーム力は各段に上がっている。
ただ、トッシュ・ファンデルサンドはE3 サクソバンククラシックで肘を骨折してしまい、春のクラシックシーズンには出れない。
それでも、Jumbo-Vismaが来週のフランダースクラシックもレースの中心となることは間違いない。
2度目の同日勝利
半年前、ワウト・ファンアールトとマチュー・ファンデルプールは、同じ日にロードレースで優勝している。
レーススケジュールが重なることがあっても、ライバル同士が同じ日に勝つ確率は非常に少ない。
2021年9月12日、ワウト・ファンアールトは、ツアー・オブ・ブリテン最終ステージで勝利。総合でも逆転で優勝している。
マチュー・ファンデルプールは、昨年背中を痛めてから復帰第1戦のGooikse Pijlで優勝。最後はタコ・ファンデルホールンと逃げてスプリントで勝利している。
二人は、シクロクロスでは、同日レースですでに何度も優勝している。今後もロードレースで、同日に優勝するチャンスがあるかもしれない。
いや、また二人が同じ日に優勝するシーンを見せて貰いたい。
まずは、その前に来週のロンド・ファン・フラーンデレンとドワルス・ドール・フラーンデレンでの二人の対決を注目しておこう。
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