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2022 ミラノ~サンレモ 今シーズン最初のモニュメントを勝ち取ったのは?

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Photo credit: 虎仔Hen on VisualHunt.com
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テニスにグランドスラム、ゴルフにメジャーがあるように、自転車にも5つのモニュメントがある。

 

モニュメントとは
格式が高く記念碑的な意味合いも含まれている5つのクラシックレースのこと。

  1. ミラノ〜サンレモ
  2. ロンド・ファン・フラーンデレン
  3. パリ〜ルーベ
  4. リエージュ~バストーニュ~リエージュ
  5. イル・ロンバルディア

 

ミラノ~サンレモには、これまでさまざまなニックネームがつけられてきた。

ラ・プリマヴェーラはその一つで、イタリア語で春。ラ・クラシッシマ、スーパークラシックなど。

長年、聖ヨセフの祝日に開催されていたため、「Saint Joseph Classic」とも呼ばれている。クラシックの中では最長距離の293kmを走り、名前の通り、ミラノからサンモレまで走るレースだ。

 

過去の優勝者は

  • 2021 ジャスパー・ストゥイヴェン
  • 2020 ワウト・ファンアールト
  • 2019 ジュリアン・アラフィリップ
  • 2018 ヴィンチェンツォ・ニバリ
  • 2017 ミハウ・クフィアトコフスキ
  • 2016 アルノー・デマール
  • 2015 ジョン・デゲンコルプ
  • 2014 アレクサンダー・クリストフ
  • 2013 ゲラルト・シオレック 引退
  • 2012 サイモン・ジェラン 引退
 

今年は、スタート前に多くの有力ライダーが不参加となっており、誰が勝つのかわからないオープンなレースとなりそうだ。

 

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ミラノ~サンレモ 293km

コースマップ photo milanosanremo

 

2年振りにトゥルキーノ峠が戻ってきた。2020年は一部の市町村がレースの通過を拒否。2021年は、地滑りのため、コッレ・デル・ジョーヴォ(Colle delGiovo)へと変更となっていた。

今年は、カボス、チプレッサ、ポッジオとともにローマ通りに至る伝統的なコースとなる。

 

コースプロフィルール photo milanosanremo

 

トゥルキーノ峠は、それほどきつい勾配ではない。ここから、サンレモのゴールまでは150km。

例年のコースに戻り、チプレッサとポッジオの登りを経て、下ってサンレモにゴールする。総距離は293km。今年最長のレースとなる。

 

チプレッサとポッジョの登り photo:RCS Sport

 

上の画像は昨年のコース図だが、違うのは下のゴールまでの距離だけだ。今年注目されるのは、チプレッサの峠。

タデイ・ポガチャルが長距離攻撃を仕掛けるのではないかと思われている。

追い風予報もあり、逃げだす選手がいるのは間違いない。

 

  1. トゥルキーノ峠  標高539m
  2. カーポ・メーレ 1.8km・3.8%  標高77m
  3. カーポ・チェルヴォ  2.1km・2.5%  標高58m
  4. カーポ・ベルタ  2km・6.3%  標高125m標高125m
  5. チプレッサ 5.6㎞・4.1%    最大9%
  6. ポッジオ 3.7km・3.7% 最大8%

 

注目されるライダーは

  •  Trek – Segafredo マッズ・ピーダスン
  •  AG2R Citroën Team グレッグ・ファンアーヴェルマート、ボブ・ユンゲルス
  •  Alpecin-Fenix マチュー・ファンデルプール、ジャスパー・フィリップセン
  •  Astana Qazaqstan Team ジャンニ・モスコン
  •  Bahrain – Victorious マテイ・モホリッチ、新城幸也
  •  Cofidis ブライアン・コカール
  •  EF Education-EasyPost アルベルト・ベッティオル
  •  Groupama – FDJ アルノー・デマール
  •  INEOS Grenadiers フィリッポ・ガンナ、トム・ビドコック
  •  Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux アレクサンダー・クリストフ、ギニアム・ギルマイ
  •  Israel – Premier Tech ジャコモ・ニッツォーロ
  •  Jumbo-Visma ワウト・ファンアールト
  •  Lotto Soudal フィリップ・ジルベール
  •  Quick-Step Alpha Vinyl Team ファビオ・ヤコブセン
  •  Team Arkéa Samsic コナー・スウィフト、ナセル・ブアニ
  •  Team BikeExchange – Jayco マイケル・マシューズ
  •  Team DSM セーアン・クラーウアナスン
  •  TotalEnergies サガン
  •  UAE Team Emirates タデイ・ポガチャル

 

スタート前

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様

Alpecin-Fenixからは、マチュー・ファンデルプールが登場する。さすがに、優勝に絡むことは考えにくいけど、出るだけではないだろう。

体調が悪ければ、ここにはいない。頭の中では考えている、とレース前にコメント。ただ、ロバート・スタナードは病気でDNS。チームは6人で戦う。

 

ファビオ・ヤコブセンは、ジュリアン・アラフィリップに変わってメンバー入り。キャリア最初のミラノ~サンレモで、何が残せるだろうか。スプリントまで残れればゴールでは最強だ。

 

ビゴレッリサイクリングトラックからスタート。

 

パレード走行で前にいるのはイタリアのDrone Hopper – Androni Giocattoli。逃げる気満々かな。

 

ワウト・ファンアールトは最後尾を走っている。タデイ・ポガチャルがアタックしたら、運転させないと言っているので、間違いなくタディをチェックするはず。

 

スタート

一回止まってからリアルスタート。

 

最初の逃げはどうだう。決まればずっとテレビに映るしね。

 

開始2kmですんなり決まった。8人が見送られた。

  1. エフゲニー・ギディッチ Astana Qazaqstan Team
  2. アムチョム・ザハロフ Astana Qazaqstan Team
  3. アレッサンドロ・トネッリ Bardiani-CSF-Faizanè
  4. エドアルド・ドルディーニ Drone Hopper – Androni Giocattoli
  5. リカルド・アレハンドロ・ズリタ Drone Hopper – Androni Giocattoli
  6. サムエレ・リヴィ EOLO-Kometa
  7. ディエゴ・パブロ・セビーリャ EOLO-Kometa
  8. フィリッポ・コンカ Lotto Soudal

 

昨年優勝のジャスパー・ストゥイヴェンに変わってメンバー入りしたマッズ・ピーダスンは最後尾でヒラヒラしている。自分がここにいるのは少し残念だとレース前には言っている。

ゼッケンナンバーは1を、ジャスパー・ストゥイヴェンに変わって着用。

 

Jumbo-Vismaは、ヨス・ファンエムデンを集団先頭に送る。すでにタイム差は4分。頑張って維持しないといけない。

 

Team Arkéa Samsicのナセル・ブアニは過去にミラノ~サンレモはスプリンターが勝つのが困難になってきていることを言っていた。

過去には、4位、6位、8位の成績を残している。今日はポッジオからの下りで追いつけるかな。

 

Intermarché – Wanty – Gobert Matériauxのレイン・タラマエはバイク交換。ハンドルが緩んだようなジェスチャーをしていた。

昨年はブエルタ第3ステージで、優勝してマイヨロホを2日間着用している。

 

残り170km。先頭はヨス・ファンエムデンで固定。彼の後ろはメンバーが入れ替わっている。一人で8人を相手にしているが、タイム差は6分37秒で抑えている。

すでに100km以上を一人で引き続けるとは~。37歳だけどTTは抜群に強い。

 

トゥルキーノ峠  標高539m

先頭はトゥルキー峠を登り始める。タイム差は7分近くになってきた。

 

残り150km。ここが峠の頂上かな。観客が鈴なりだ。

 

下りから海岸線に出て、新城幸也が2番手に出てきた。当分テレビに映るかな。

 

 

エリア・ヴィヴィアーニは、登りで少し遅れたのだろうか。集団に復帰中だ。

 

集団後方で落車。Bardiani-CSF-Faizanèのライダーなど6人。

  1. サッシャ・モードロ (Bardiani-CSF-Faizanè)
  2. Luca Covilli(Bardiani-CSF-Faizanè)
  3. Omar El Gouzi(Bardiani-CSF-Faizanè)
  4. Martijn Tusveld (Team DSM)
  5. Iñigo Elosegui (Movistar)

 

ヨス・ファンエムデンは下りで交代していたけど、また先頭に。新城幸也はBahrain Victoriousの先頭を走っている。

 

トム・ビドコックは最後尾。まだ勝負所までは距離がある。

 

ワウト・ファンアールトは、チームメイトに守られて進む。シナリオは描かれているだろうか。

 

先頭はTrek-Segafredoのジャコポ・モスカ。ヨス・ファンエムデンと続く。幸也は3番手。

 

ミッケルフレーリク・ホノレが落車。背中が破れており痛そう。スピードが上がっている所で痛い。

 

カーポ・メーレ 1.8km・3.8% 標高77m

タイム差が5分切ってきた。そろそろ先頭開始となる。

 

短い登りだが、タイム差が少しずつ縮まってくる。

 

集団は決戦前と言った感じで横一列。

 

カーポ・チェルヴォ  2.1km・2.5%  標高58m

小さな登りに先頭は入る。

 

フィリッポ・ガンナはイタリアの期待を一身に集める。果たして期待に応えることは出来るのか。今日のチームの作戦にもよるだろう。多くのメンバーをゴール前まで残したい。

 

先頭集団が割れ始めたか。アスタナが先頭でペースを上げている。

 

3人が遅れそうだ。

 

カーポ・ベルタ  2km・6.3%  標高125m

後方3人は完全に遅れた。

 

先頭は4人に。

  1. エフゲニー・ギディッチ Astana Qazaqstan Team
  2. アレッサンドロ・トネッリ Bardiani-CSF-Faizanè
  3. サムエレ・リヴィ EOLO-Kometa
  4. ディエゴ・パブロ・セビーリャ EOLO-Kometa

 

なんとINEOS Grenadiersのトム・ビドコックが切れてしまった。胃腸の問題が治ってないようだ。

 

先頭にフィリッポ・コンカが下りで復帰。

 

なんと、先頭復帰したフィリッポ・コンカは足がつってしまった。なんとか走りだすが、ここまできて残念。

 

なんとサガンがメカトラ。バイク交換して走り出すが、ベースが上がっているので厳しい。

 

チプレッサ 5.6㎞・4.1%    最大9%

先頭はチプレッサに突入。

 

集団は猛烈なペースで駆け上がる。

 

Jumbo-Visma先頭。ワウト・ファンアールトの後ろにマチュー・ファンデルプールの姿もある。

 

メカトラで遅れたサガンが追い上げるが~。

 

集団は一列棒状だ。ディエゴ・ウリッシが引く。

 

ファビオ・ヤコブセンは遅れた。

 

ディエゴ・ウリッシに変わって、ダヴィデ・フォルモロが引く。

 

後ろからプリモッシュ・ログリッチが上がってくる。

 

ログリッチはワウトの前に入っている。セットアップ完了だ。

 

集団からのチプレッサでのアタックはなかった。ダヴィデ・フォルモロがずっと先頭を引き続ける。後ろは、タデイ・ポガチャル。

 

タデイ・ポガチャルは風邪は治ったのかな。

 

マチュー・ファンデルプールは少し後ろに普通についている。

 

集団の生き残りは少ない。ベースを落とさなければ、追いつかれることもないだろう。

 

マッズ・ピーダスン、アルノー・デマール、マテイ・モホリッチ、ジャコモ・ニッツォーロ、ミハウ・クフィアトコフスキ、マシュー・ホームズ、プリモッシュ・ログリッチもいる。

 

先頭二人はかなり粘っている。すでに280km近く逃げている。

  1. アレッサンドロ・トネッリ Bardiani-CSF-Faizanè
  2. サムエレ・リヴィ EOLO-Kometa

 

ポッジオ 3.7km・3.7% 最大8%

先頭二人の後ろに、集団が見えてきた。

 

先頭二人は吸収。

 

Jumbo-Vismaが先頭に。

 

ここでUAE Team Emiratesが前に出る。

 

タデイ・ポガチャルがアタック!

 

ワウト・ファンアールトが張り付く。

 

さらに、後ろからマチュー・ファンデルプールがジョイン。

 

捕まったタデイ・ポガチャルが、またもアタック!

 

だが、これも決まらない。

 

また、牽制に入る。

 

ここでプリモッシュ・ログリッチが先頭に出る。後ろはマチュー・ファンデルプールだ。

 

また、ここで牽制に。マチューもアタックはかけない。

 

また、タデイ・ポガチャルがアタック!

 

タデイ・ポガチャルの3度目のアタックも、決まらない。

 

ここで、セーアン・クラーウアナスンがアタックだ。

 

後ろに、タデイ・ポガチャル。マチュー・ファンデルプール、ワウト・ファンアールトと続く。

 

4人が少し抜け出して下り始める。

 

あっと、ここでマテイ・モホリッチが追いついて、そのままアタックだ!

 

タデイ・ポガチャルとの差が離れた!

 

すぐに、100m以上の差がついた。誰かが捨て身で引かないと追いつかない。

 

後ろは、タデイ・ポガチャルが牽制なしで追うが、これは決まったか?

 

マテイ・モホリッチに迷いはない。全開で踏むだけだ。

 

マテイ・モホリッチは、残り2.6km地点でもカーブをギリギリでクリアー。如何にぶっ飛ばしているのかがわかる。

 

後ろは、一度はマチュー・ファンデルプールが先頭に立って追ったが、また牽制している。

 

残り1.1km。後ろはまだ牽制。

 

これは決まった!

 

マテイ・モホリッチは、ビクトリーロードを単独で走る!

 

後ろから、アントニー・テュルジスが追い込んでくるが~。

 

マテイ・モホリッチが逃げ切った~!

なんと、モニュメントの初制覇だ。昨年はツール・ド・フランスで2度の逃げ切りを果たし、シーズン4勝をあげたマテイ・モホリッチは大舞台で大金星だ。

スロベニア人がモニュメントを獲得するのは、タデイ・ポガチャルに次ぐ快挙だろう。

最後の集団に、ヤン・トラトニク、ダミアーノ・カルーゾと残していたBahrain Victoriousは上手く追走をブロックしたはず。新城幸也の引きも素晴らしかった。まさに、チームが生み出した勝利と言って良い。

2位には、追走から飛び出したアントニー・テュルジスがはいる。

マチュー・ファンデルプールは、スプリントで3位にはいり、今シーズンの初レースで表彰台獲得だ。体調はかなり良かったのは間違いない。腰はバイクでは万全だ。

大本命が勝つことがないミラノ~サンレモは、やはり開かれたレースだった。

 

こちらはハイライト動画

 

リザルト

マテイ・モホリッチのコメント

私は冬の間ずっとこのレースについて考えていた、これは私にとってこの春の計画だった。

目標は、私がポッジョで残れるように、山で冬に非常によくトレーニングすることだった。

それから降下で自分の下降能力を示すことができた。チームはそのために私に特別なバイクを用意してくれた。

それは本当に降下に違いをもたらした、私は小さな間違いを避けることができた。私はとても幸せだ。2月の病気の後、私は完璧な状態だった。3月に転落したにもかかわらず、私は自分のチャンスを信じることを決してやめなかった。

マテイ・モホリッチの特別なバイクがどんなものなのか知りたいですね。

 

Rnk Rider Team UCI Time
1
 MOHORIČ Matej
Bahrain – Victorious 500 6:27:49
2
 TURGIS Anthony
TotalEnergies 400 0:02
3
 VAN DER POEL Mathieu
Alpecin-Fenix 325 ,,
4
 MATTHEWS Michael
Team BikeExchange – Jayco 275 ,,
5
 POGAČAR Tadej
UAE Team Emirates 225 ,,
6
 PEDERSEN Mads
Trek – Segafredo 175 ,,
7
 KRAGH ANDERSEN Søren
Team DSM 150 ,,
8
 VAN AERT Wout
Jumbo-Visma 125 ,,
9
 TRATNIK Jan
Bahrain – Victorious 100 0:05
10
 DÉMARE Arnaud
Groupama – FDJ 85 0:11
11
 ALBANESE Vincenzo
EOLO-Kometa 70 ,,
12
 GIRMAY HAILU Biniam
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 60 ,,
13
 ARANBURU Alex
Movistar Team 50 ,,
14
 SÉNÉCHAL Florian
Quick-Step Alpha Vinyl Team 40 ,,
15
 CARUSO Damiano
Bahrain – Victorious 35 ,,
16
 KWIATKOWSKI Michał
INEOS Grenadiers 30 ,,
17
 ROGLIČ Primož
Jumbo-Visma 30 ,,
18
 NIZZOLO Giacomo
Israel – Premier Tech 30 0:21
19
 ROTA Lorenzo
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 30 ,,
20
 PACHER Quentin
Groupama – FDJ 30 ,,
21
 NEILANDS Krists
Israel – Premier Tech 20 0:26
22
 LAPORTE Christophe
Jumbo-Visma 20 0:59
23
 GARCÍA CORTINA Iván
Movistar Team 20 1:05
24
 ULISSI Diego
UAE Team Emirates 20 1:09
25
 VALGREN Michael
EF Education-EasyPost 20 1:13
26
 KRISTOFF Alexander
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 20 1:14
27
 BOUHANNI Nacer
Team Arkéa Samsic 20 ,,
28
 CONSONNI Simone
Cofidis 20 ,,
29
 FIORELLI Filippo
Bardiani-CSF-Faizanè 20 ,,
30
 VENDRAME Andrea
AG2R Citroën Team 20 ,,

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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