ティレーノ〜アドリアティコ 第1ステージの個人タイムトライヤルでは、世界チャンピオンのフィリップが貫禄のステージ優勝。
さらに、レムコ・エヴェネプールが10秒遅れの2位に入った。
この二人に共通していたのは、後ろを走るサポートカーの上にのるバイクの数。
3位になったタデイ・ポガチャルや、4位のカスパー・アスグリーンはスペアバイクは1台だけ。
大量のスペアバイクの理由とは?
Ineos love Ganna. In the time trial they give him a choice of 10 bikes, incase he needed one in a different size. Or did the team car want to get off for an early dart post Race?!?
Nothing to do with aero at all. pic.twitter.com/knDi8EF2f5
— Alistair Rutherford (@mralibongo) March 7, 2022
フィリッポ・ガンナのスベアバイクの数はどう考えても多すぎる。通常は1台あれば十分だ。
この大量に積み込んだバイクは、空気抵抗に関係する。
INEOS Grenadiersでは、エアロの専門家ダン・ビンガムをスタッフとして採用しているが、彼の発案ではない。
フィリッポ・ガンナは、2021ジロ・デ・イタリアの最終ステージ以降、大量のスペアバイクをサポートカーに積んで走っていることが確認されている。
この理由だけど、後ろにあるサポートカーは背の高いトラックのような役割を果たす。後ろを走っているのだけど、前に空気を押し出す力が作用する。
理論的には、10m後ろを走行する車の場合、抗力係数の減少は抗力係数で約0.23%であり、これは50kmで3.9秒に相当する。
したがって、今回の14kmのタイムトライヤルでは約1秒節約することに繋がる。スペアバイクを沢山密集して積めば、空気の流れが著しく妨げられる。
壁のようになって、僅かだけどライダーに効果があるというのだ。
レムコ・エヴェネプールも、ガンナと同じように大量のスペアバイクを積んでいる。
UCIの規則では、チームカーのスペアバイクの数までは決められていない。何台積んでもOKだ。
レムコ・エヴェネプールの場合、今回ティレーノ〜アドリアティコ で、タデイ・ポガチャルと全面対決することになっている。
1秒でもタイム短縮できるならば、総合でのゴールタイムに大きく影響する。タデイ・ポガチャルも、第2ステージでは、わずか1秒のためにスプリントポイントで全力ダッシュしている。
このサポートカーのバイクの壁が著しいタイムアップにつながることはないだろうけど、1秒で勝敗がつく場合もある。
その際には、この小さな努力の積み重ねが実を結ぶことになる。
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