2022ツアー・オブ・オマーン第5ステージ　クイーンステージを勝ち取ったライダーは?

第4ステージではQuick-Step Alpha Vinyl Teamが見事な連携プレーで総合リーダーを奪い取った。

アンソニー・チャーミグ(Uno-X Pro Cycling Team)もネオプロとは思えない粘りを発揮。

ただ、総合でのタイム差は55秒となっており、順当にいけばファウスト・マスナダのリーダーは守られそうだ。

 

第5ステージ　サマイル～ジャバル・アル・アフダル　150.5km

 

勝負を決するのはアフダル山。山脈を構成する石灰岩にちなんで名付けられグリーンマウンテンとして知られている。

二つ目のスプリントポイントを越えると、すぐに登り始める。後半にかけて勾配がきつくなり13%を越えてゴールへと向かう。

過去優勝者には、ミゲルアンヘル・ロペス、クリス・フルーム、ニバリなど名だたるクライマーがグリーンマウンテンを制覇している。

 

1. スプリントポイント　Wadi Squt
2. スプリントポイント　Birkat Al Mouz
3. 山岳ポイント　アルジサ  6km・10%

 

6人の逃げ

先頭には、総合リーダーとなったファウスト・マスナダとマーク・カヴェンディシュが並ぶ。

 

リュートラルから逃げたい選手が前に出ている。

 

マーク・カヴェンディシュがファウスト・マスナダを引いて前に上がっていく。

 

リアルスタートからしばらくペースが上がり続ける。

 

逃げたい選手がペースを上げる。

 

少し開いてきたか。

 

決まりそうだ。

 

集団は見送りモード。6人の逃げが決まる。

1.  ラステリ・ルカ (Bardiani-CSF-Faizanè)
2.  ロレーンツ・レックス (Bingoal Pauwels Sauces WB)
3.  アントニオ・アングロ (Euskaltel – Euskadi)
4.  アンヘル・フェンテス (Burgos-BH)
5.  フィリッポ・リドルフォ (Team Novo Nordisk)
6.  ニコラス・ヴィノクロフ (Astana Qazaqstan Development Team)

 

タイム差は、残り120kmで2分30秒。多くのタイム差は貰えない。出来れば最後の山岳途中まで逃げたいところ。

 

集団は、総合3位のヤン・ヒルトがいるIntermarché – Wanty – Gobert MatériauxとQuick-Step Alpha Vinyl Teamが引く。その後ろはUAE。

 

逃げている、アスタナトレーニングチームのニコラス・ヴィノクロフは、アレクサンドル・ヴィノクロフの息子の一人だ。

 

Team DSMのファン攻撃で後方から次々とライダーがちぎれていく。

 

先頭はかなりコンパクトに。バイクのメーターは78km/hを示していた。

 

後方からファン攻撃で分断された集団が戻ってきた。

 

この後、再合流。

 

スプリントポイント　Wadi Squt

二人がスプリントポイントを争う。

1. ロレーンツ・レックス (Bingoal Pauwels Sauces WB)　3ポイント・3秒
2. アントニオ・アングロ(Euskaltel – Euskadi)　2ポイント・2秒
3. フィリッポ・リドルフォ (Team Novo Nordisk)　1ボイント・1秒

 

　

このペースアップでラステリ・ルカ が切れてしまう。

 

なんと、集団最後尾のほうを走っていたマーク・カヴェンディシュが落車してしまう。

 

これは勿体ない。自転車とは凄く距離が離れている。明日のスプリントに影響がないと良いのだけど。

もう一人の落車は、Groupama-FDJのリトアニアチャンピオン、イグナタス・コノヴァロヴィス。

 

先頭では二人が逃げだす。

1. ロレーンツ・レックス (Bingoal Pauwels Sauces WB)　
2. アンヘル・フェンテス(Burgos-BH)

 

おおっーっ。マーク・カヴェンディシュが戻ってきた。しかし、肩やパンツが破れている。走れているから大丈夫そうだけど。

 

マーク・カヴェンディシュは、サポートカーにボトルを渡す。

 

マーク・カヴェンディシュは、しっかりと集団前方まで戻った。

 

スプリントポイント　Birkat Al Mouz

落車したマーク・カヴェンディシュもスプリント参加で2位通過。

1. アモリ・カピオ  (Team Arkéa Samsic)　3ポイント・3秒
2. マーク・カヴェンディシュ(Quick-Step Alpha Vinyl Team)　2ポイント・2秒
3. ローラン・ピション　(Team Arkéa Samsic)  1ポイント・1秒

 

山岳ポイント　アルジサ  6km・10%

グリーンマウンテンに入って、Intermarché – Wanty – Gobert Matériauxが攻撃を仕掛ける。

 

アシストが一人づつ外れていく。

 

レイン・タラマエがヤン・ヒルトを引く。

 

ヤン・ヒルトのペースアップにアルケアサムシックが続く。

 

 

ファウスト・マスナダが切れた。

 

さらに、エリー・ジェスペールが遅れる。

 

ヤン・ヒルトについてるのは、ケヴィン・ヴォーケリンだけ。

 

ヤン・ヒルトがアタック!

 

ヤン・ヒルトは急こう配でもペースが衰えない。

 

後続は、アルケアサムシックのケヴィン・ヴォーケリンにエリー・ジェスベールが続く。

 

 

ルイ・コスタもちぎれて4番手で走っているが、かなり距離があいた。

 

ヤン・ヒルトは単独でゴールに向かう。

 

これは決まりだ。

 

ファウスト・マスナダが完全に遅れたので、総合でも逆転だ。

 

ヤン・ヒルトがゴールを制した。最後には、チームメイトのレイン・タラマエのアシストを受けてアタック。

アスタナやTeam CCCでも走っていたヤン・ヒントはヒルクライムに強いが総合でも力を発揮している。

これでキャリア3勝目。チームも昨日のアレクサンダー・クリストフの勝利に続いて今シーズン3勝目となった。

 

2位には、ケヴィン・ヴォーケリンが入った。研修生から上がった20歳の若者だ。

 

  

ファウスト・マスナダは、マウロ・シュミットが引いてくれたのだけど、ついていけない。ステージ11位でリーダーを明け渡してしまった。

 

 

リザルト

第5ステージ　リザルト

ヤン・ヒルトのコメント。

気持ちいい。実は、ステージに勝って赤いジャージを着たので、気分がいい。とても嬉しい。

私たちは自分たちが望んでいたレースに乗った。ケヴィン・ヴァンメルセンで最初からレースをコントロールし、最後の登りでペースを設定していたので、本当にチームの勝利だ。

結局のところ、私たちは一日中前に立っていた。チームメイトは私を助け、私を安全に保った。トラブルはほとんど発生しなかっね。完璧だった。

私はこのステージを楽しみにしていた。主な目標は、今日のステージで優勝することで、ジャージは見ていない。

これが私たちの最大のチャンスだったので、私たちは試して勝ちたかった。

私たちが赤いジャージを手に入れることができたので、それは素晴らしいボーナスになるでしょう。しかし、それは主な目標ではなかった。

 

総合

ポイント賞

マーク・カヴェンディシュは、左膝に包帯。明日のスプリントが心配。

追記

マーク・カヴェンディシュは、表彰をうけたけど、明日はポイント賞ジャージでは出走しない。

ヤングライダー賞