英国選手権も2020年はコロナで中止されている。そのためイネオスのベン・スウィフトが2年連続で英国チャンピオンのホワイトジャージを着ていた。
過去10年の優勝者は
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2019 ベン・スウィフト 今回出場
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2018 コナー・スウィフト 今回出場
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2017 スティーヴン・カミングス 2019引退
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2016 アダム・ブライス 2019引退
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2015 ピーター・ケンノー 2019引退
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2014 ピーター・ケンノー 2019引退
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2013 マーク・カヴェンディシュ 今回出場
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2012 イアン・スタナード 2019引退
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2011 ブラットリー・ウィギンズ 引退
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2010 ゲラント・トーマス
今回はイネオスのイーサン・ヘイターが木曜日のTT、金曜日のクリテリウムに続いてロードも制覇するのかが注目される。
リンカン~リンカン 166km
イングランドのリンカッシャー州リンカンで開催。男子は、約13kmの周回コースを13周する。
高低差は103mなのだが、石畳の登りを13回も登れば、アタックの連続から小集団に絞り込まれていくだろう。
ゴール前500mは、平均9.4%の急な壁となっておりパンチャーが有利だ。
注目されるライダーは
- INEOS Grenadiers ベン・スウィフト、イーサン・ヘイター、オウェイン・ドゥール
- BORA-hansgrohe マシュー・ウォールズ
- Team Arkéa Samsic コナー・スウィフト、ダニエル・マクレー
- Alpecin-Fenix アレクサンダー・リチャードソン
- Bahrain Victorious ステューブン・ウィリアムズ、フレッド・ライド
- Deceuninck-Quick-Step マーク・カヴェンディシュ
- Israel Start-Up Nation アレックス・ダウセット
- Lotto Soudal マシュー・ホームズ
- Movistar Team ガブリエル・クレイ
- Trek-Segafredo チャーリー・クオーターマン
- Team Qhubeka NextHash ハリー・タンフィールド
スタート
スタート中央には、マーク・カヴェンディシュの姿が。
英国はあいにくの雨だ。
オフィシャルスタートとなっても、マーク・カヴェンディシュは2番手にいる。チームからは一人の参加なので目だっておかないと。
マーク・カヴェンディシュは盛んに先頭でベースを上げている。
まずは、Trek-Segafredoのチャーリー・クオーターマンがアタックだ。だが、すぐに捕まってしまう。
やはり、差をつけるならば、この狭い500mの登りだ。まずは、Groupama-FDJの開発チームのメンバーがアタックしている。
残り12周
集団の先頭にマーク・カヴェンディシュがいる。
ルイス・アスキーは、少しリードしたが、すぐに捕まりそうだ。来年からはワールドツアーチームに昇格するライダーだ。
Ribble Weldtite Pro Cyclingのダン・ビンガムがペースアップして、捕まえてしまう。
2周目で二人が逃げだすことに成功。
- ダン・ビンガム Ribble Weldtite Pro Cycling
- サムエル・ワトソン Team Inspired
集団先頭にはマーク・カヴェンディシュが出て、逃げを容認だ。
残り11周
ダン・ビンガムのハンドルは今日はあまり幅が狭くないように見える。世界選手権タイムトライヤル16位。先日はブラットリー・ウィギンズの英国アワーレーコード記録も抜いており、逃げは長く続きそうだ。
集団トップはまたもマーク・カヴェンディシュ。シーズン最後のレースでも調子良い。
集団からイネオスのベン・スウィフトがアタックだ。これは、イネオスのエースは完全にイーサン・ヘイターなのかな。ディフェンディグチャンピオンが逃げてはねえ~。
ベン・スウィフトは追いつくだろう。
- ベン・スウィフト INEOS Grenadiers
- ベン・タウナー TRINYTY Road racing
先頭二人の後ろに4人の追走が見える。集団もすぐ後ろだ。
やはり、ダン・ビンガムはベン・スウィフトに追いつかれてしまう。ただ、人数はこれくらいいたほうが良い。
先頭集団は、7人となっている。
- ベン・スウィフト INEOS Grenadiers
- ダニエル・マクレー Team Arkéa Samsic
- ハリー・タンフィールド Team Qhubeka NextHash
- ジェイク・スチューワート Groupama-FDJ
- ダン・ビンガム Ribble Weldtite Pro Cycling
- サムエル・ワトソン Team Inspired
- ベン・タウナー TRINYTY Road racing
先頭は、後方からさらに追いついてかなりの人数になってきた。
後ろは全く見えないので、このまま行くのだろうか。
イネオスは、イーサン・ヘイターも追いついた。
ベン・スウィフトが先頭で周回をクリアー。
アルケア・サムシックは、2018年チャンピオンのコナー・スウィフト、ダニエル・マクレーが先頭集団に入り込んだ。
Bahrain Victoriousからは、フレット・ライトが先頭に入り込む。22歳の若手だ。
後続の追走に15秒。メイン集団には1分30秒のタイム差をつけている。
ベン・スウィフトは、どこまで逃げるつもりだろう。
こちらは追走集団。もう人数が少ない。
先頭から4人が逃げだしたが、後ろは誰も追わない。取り残されたのは、イーサン・ヘイター、コナー・スウィフト、ダム・ビンガムなど。
逃げだしたのは4人。
- ベン・スウィフト INEOS Grenadiers
- ダニエル・マクレー Team Arkéa Samsic
- フレット・ライト Bahrain Victorious
- ハリー・タンフィールド Team Qhubeka NextHash
Bahrain Victoriousのフレット・ライトは、今年ツールにも出場して経験を積んでいる。そろそろ勝利が欲しいところか。
ベン・スウィフトは後ろにイーサン・ヘイターがいるので理想的だ。
登りでは、フレッド・ライト、ダニエル・マクレーが積極的に引く。
残り2周
登りで、フレッド・ライトが先頭を引いて、最後尾のダニエル・マクレーが切れてしまう。
最終周回
登りで、アルケア・サムシックのダニエル・マクレーが切れて3人の戦いとなる。
- ベン・スウィフト INEOS Grenadiers
- フレット・ライト Bahrain Victorious
- ハリー・タンフィールド Team Qhubeka NextHash
ハリー・タンフィールドは何度もアタックをかける。ハリー・タンフィールドは最後までいくと登りでは、かなわないので足を使わせないといけない。
ハリー・タンフィールドは、Team Qhubeka NextHashのチーム存続が危ういので頑張らないといけない。
2021年にAG2R La Mondialeとの契約延長が貰えず、イギリスのコンチネンタルチームRibble Weldtite Pro Cyclingと一旦契約。だが、なんとかTeam Qhubeka NextHashから声がかかり契約出来ている。また、契約先がなくなると困ってしまう。
追走は3人。
- INEOS Grenadiers イーサン・ヘイター
- Team Arkéa Samsic ダニエル・マクレー
- Equipe continentale Groupama-FDJ ルイス・アスキー
さあ、最後の500mの登りに入った。
ハリー・タンフィールドが先頭だったが、ベン・スウィフトが前に出る。
ハリー・タンフィールドが遅れた。
ベン・スウィフトとフレッド・ライトの戦いだ。
ベン・スウィフトがわずかに前に出た。腰を下ろさない!
ベン・スウィフトがフレッド・ライトを破って英国チャンピオンだ~!
なんと、2連続での英国チャンピオンを勝ち取った。ベン・スウィフトはまだイネオスとの契約延長が得られていない。
噂では移籍と言われているが、英国チャンピオンとなったのでチームも考えるのではないだろうか?
リザルト
Rnk | Rider | Team | UCI | Time |
---|---|---|---|---|
1 |
SWIFT Ben
|
INEOS Grenadiers | 100 | 0:00:00 |
2 |
WRIGHT Fred
|
Bahrain – Victorious | 75 | ,, |
3 |
HAYTER Ethan
|
INEOS Grenadiers | 60 | ,, |
4 |
TANFIELD Harry
|
Team Qhubeka NextHash | 50 | ,, |
5 |
ASKEY Lewis
|
Equipe continentale Groupama-FDJ | 40 | ,, |
イーサン・ヘイターは登りでハリー・タンフィールドを抜いて3位に。
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