フランスで行われたモン・ヴァントゥ チャレンジのワンデイレース。
今回で3回目となるが、今年はモン・ヴァントゥに2回登る。全体的な距離は少し短くなったが、本格的山岳コースだ。
ヴェゾン・ラ・ロメーヌ~モン・ヴァントゥ 153km
昨年より距離が減っており、通るコースも変わっている。昨年は、1回目はシャレーレイナールまでだったが、今年は2回共モン・ヴァントゥに上がる超山岳コースとなっている。
標高1912mまでを2回登るというのは足のあるクライマーでないと無理なコース設定だ。参加しているワールドチームは6チーム。
- AG2R Citroën Team ベン・オコナー、リリアン・カルメジャーヌ
- Astana-Premier Tech
- Cofidis, Solutions Crédits ヘスス・エラダ
- EF Education-Nippo 中根英登、マグナス・コルトニールセン
- Groupama-FDJ
- Movistar Team ミゲルアンヘル・ロペス、エンリク・マス
- Trek-Segafredo ケニー・エリッソンド
逃げは6人
スタートして13kmほどで二人が飛び出す。この二人に次々と後続が追いつく展開に。
二人に追いついたのは5人。先頭は7人となる。
集団はモビスターが引く展開。先頭にジョインしようとしていたライダーを吸収。
先頭には、マグナス・コルトニールセンも入っている。パリ~ニース第8ステージで優勝している。だが、どちらかというスプリントが得意なはずなんだけど。
一時7分台まで開いていたが、下りで集団がモビスターが引いて2分57秒まで縮まった。
- アントワーヌ・デュシェーヌ Groupama-FDJ
- マグナス・コルトニールセン EF Education-Nippo
- HARDY Romain Team Arkéa Samsic
- PACHER Quentin B&B Hotels p/b KTM
- FERNÁNDEZ Delio DELKO
- MAURELET Flavien St Michel – Auber93
AG2R Citroën Teamが先頭に一人送り出す。ベン・オコナーは クリテリウム・デュ・ドーフィネでは、総合8位。最終ステージでは、総合勢から抜け出して4位でゴールしている。
得意の山岳で実力が発揮できるだろうか?
残り78.3kmで集団中ほどで落車発生。アスタナのライダーが一人頭を押さえてサポートカーに。フランス語なので誰だかわからない。
1回目のモン・ヴァントゥ
1回目のモン・ヴァントゥ通過に向かう。タイム差は2分47秒とあまり変わらない。
モビスターのマティアス・イェルゲンセンは、先頭交代を中々しなかったがようやく先頭に立って引きだす。
先頭で動きが。
二人が先頭を始める。
- 95.LIETAER Eliot B&B Hotels p/b KTM
- 134.ADRIÀ Roger Equipo Kern Pharma
さあ、プロヴァンスの巨人、モン・ヴァントゥが見えてきた。今日は風はどうなんだう?
逃げていたアントワーヌ・デュシェーヌGroupama-FDJが集団に吸収される。
先頭二人が1回目のモン・ヴァントゥを通過。集団は4分24秒後ろ。
マグナスコート・ニールセンが3位通過。
3位、4位が通過していく。
- HARDY Romain Team Arkéa Samsic
- FERNÁNDEZ Delio DELKO
集団も山頂通過だ。
先頭の二人は、モトバイクのメーターでは100km/h近いスピードで下っている。
下り終わって、逃げていた二人が捕まる。
2回目のモン・ヴァントゥ
集団はまだまだ人数が多い。これから絞っていかなくてはいけない。
おっと、残り20kmを切ってアタックだ。.リエター・エリオット(B&B Hotels p/b KTM)が単独となる。
残り、16.9kmで1分58秒。どこまで逃げれるだろう。
残り14.7km。タイム差は1分16秒に縮まってくる。集団もかなり人数が絞られてきた。先頭は、クレモン・シャンプッサン。必死で先頭をキープして引く。
ベン・オコナーのアシストもあと一人だけだ。アシストが外れたアタックするのだろうか?>
ケニー・エリッソンドがアタック! だが、これは様子見だったようだ。
ケニー・エリッソンドが捕まったところで、スーパーマン、ミゲルアンヘル・ロペスがアタック!
残り12.5kmもあるぞ。
あ~、もう誰もついていけない。
ミゲルアンヘル・ロペスはあっという間に先頭を抜いていく。
後続は、ベン・オコナーとケニー・エリッソンド。ミゲルアンヘル・ロペスは遥か先に見える。
2位グルーブは合体。5人となる。
さらに後続から一人追いつき6人。
- 6.オスカー・ロドリゲス Astana -Prenleer Tech
- 14.ケニー・エリッソンド Trek-Segafredo
- 34.ベン・オコナー AG2R Citroën Team
- 44.エンリク・マス Movistar Team
- 47.カルロス・ベローナ Movistar Team
- 87.クリスティアン・ロドリゲス Team Total Direct Energie
ラスト8.1kmでベン・オコナーがアタック。だが、皆すぐに追いついてくる。
オスカー・ロドリゲス Astana -Prenleer Techがアタック。これは決まった。後続は追いつかない。単独2位で前のミゲルアンヘル・ロペスを追う。
ミゲルアンヘル・ロペスはシャレーレイナールを通過。快調なペースだ。
ベン・オコナーのアタックで、ケニー・エリッソンドが切れてしまう。
今度は、エンリク・マスがアタックをかけて2位のオスカー・ロドリゲスを追う。
エンリク・マスは追いつく。まあ、ゴール前に差せばよい。1位と2位をモビスターが占めることになるだろう。
頂上まで2.1km。どこでエンリク・マスはアタックをかけてオスカー・ロドリゲスをおいおとすかな。
残り1.1km。後続をどんどん引き離してゴールに向かう。
ミゲルアンヘル・ロペスは単独でモン・ヴァントゥを勝ち取った! スーパーマンは今シーズン3勝目。
私とエンリク・マスの両方が、トップのお気に入りとして多くの人からヒントを得た。チームメイトは、途中で素晴らしい仕事をしてくれた。
彼らは私たちの作業を容易にしてくれたが、それでも仕上げる必要があった。
特にモン・ヴァントゥの最初の上りでハイペースを維持した後は、誰にとっても困難だった。最後の登りで本当に速く走れた。ライバルたちはすでに少し疲れていたので、それにより遠くから攻撃するのが少し簡単になっていた。
ミゲルアンヘル・ロペスはツール・ド・フランスに向けて準備は万端のようだ。
2位争いは、一度前に出られたエンリク・マスをオスカー・ロドリゲスがまくる。
2位はアスタナのオスカー・ロドリゲスだ。
4位はベン・オコナー。5位はクリスティアン・ロドリゲス。
リザルト
Rnk | Rider | Team | UCI | Time |
---|---|---|---|---|
1 | LÓPEZ Miguel Ángel | Movistar Team | 125 | 4:30:04 |
2 | RODRÍGUEZ Óscar | Astana – Premier Tech | 85 | 2:26 |
3 | MAS Enric | Movistar Team | 70 | 2:33 |
4 | O’CONNOR Ben | AG2R Citroën Team | 60 | 3:30 |
5 | RODRÍGUEZ Cristián | Team Total Direct Energie | 50 | ,, |
6 | ELISSONDE Kenny | Trek – Segafredo | 40 | 4:02 |
7 | RIES Michel | Trek – Segafredo | 35 | 4:45 |
8 | CARR Simon | EF Education – Nippo | 30 | 5:41 |
9 | VERONA Carlos | Movistar Team | 25 | 5:48 |
10 | BOUCHARD Geoffrey | AG2R Citroën Team | 20 | 6:10 |
ミゲルアンヘル・ロペスは、モン・ヴァントゥの最速記録では、2004年のイヴァン・マヨにはかなわないが、57分55秒。AV22.27km/hで上がっている。
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