セップ・クスが世界トップクラスの山岳クライマーであることに異議を唱える人はいないだろう。
最強の山岳アシストと言っても良い。
セップ・クスはツール・ド・ロマンディに出場しているが、プロローグでチームで一番良い成績を収めた。
ここで、4度の世界チャンピオン、トニー・マルティンよりも速いタイムを記録。セップ・クスは進化しているのか?
過去最高のタイムトライヤル
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ツール・ド・ロマンディのプロローグで、ユンボ・ヴィズマのベストスターターとなったのは、タイムトライアルで4度の世界チャンピオンに輝いたトニー・マーティンではなかった。
クライミングのスペシャリストであるセップ・クスは、4kmのタイムトライアルで、優勝したローハン・デニスから16秒遅れの13位でゴール。
ユンボ・ヴィズマのライダーの記録を見てみると
- セップ・クス 13位 16秒遅れ
- トニー・マルティン 23位 20秒遅れ
- ステファン・クライスヴァイク 33位 24秒遅れ
- クリストフ・フィングステン 68位 31秒遅れ
- ヨス・ファンエムデン 70位 31秒遅れ
4kmという短い距離ながら、このタイムと順位は素晴らしい。登りの得意なセップ・クスにとって最後が登っていることも良いタイムが出る要因にもなっている。
セップ・クスは公式サイトで
自分自身でも驚いた。タイムトライアルに一生懸命取り組んだ。
これにより、残りの週と今後のタイムトライアルに自信が持てる。違いが生まれる次の山のステージを楽しみにしている。
と述べており、スポーツディレクターも、TTに力を入れたことを認めており、過去最高のTTだったと絶賛。
ユンボ・ヴィズマはワウト・ファンアールトのTT能力開発にも時間を割いており、見事に世界トップクラスのTTスペシャリストに育て上げている。
イネオスは表彰台を独占したが、セップ・クスとステファン・クライスヴァイクは山岳ステージで逆襲を考えるだろう。
強力なイネオスのアシスト陣に対抗するのは至難の業だが、イネオスの牙城を切り崩す走りを見せて貰いたい。
これで最終ステージの個人タイムトライヤルでもセップ・クスが良いタイムを出してくれば、いよいよ総合を目指すライダーとして飛躍するはずだ。
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