パリ~ニース最終ステージの下りで2度に渡る落車で総合優勝から滑り落ちたプリモッシュ・ログリッチ(Team Jumbo-Visma)。
この時のケガは、見た目の擦過傷だけでなく肩関節の脱臼という大きなケガを負いながらのゴールだった。
イツリア・バスクカントリーの開幕まで3週間しかなく、当初は回復が間に合わないかと思われていた。実際にログリッチも回復が上手くいっていないとコメントしている。
だが、その不安も自らの足で見事に消し去ってしまった。
抜群のスタート
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イツリア・バスクカントリーの開幕ステージは個人タイムトライヤル。プリモッシュ・ログリッチの出走はスタートから10番目という非常に早い時間帯だった。
ここで、誰にも破られることのない17分17秒というタイムをたたき出す。結局ログリッチはホットシートに3時間も座ったままで結果を待つことになる。
ブランドン・マクナリティに4.7kmのチェックポイントで4秒負けている時には、1位を奪われるかしれないと思われたが、2秒差で辛くも守り切る。
そして、最大のライバルとなるタデイ・ポガチャルも後半失速し28秒もログリッチの記録から遅れることになった。
残るステージで、逆転可能となりそうなのは登りゴールとなる2ステージのみ。UAEは2秒差でブランドン・マクナリティが追っているので最大のマークをしないといけない。
だが、Team Jumbo-Vismaは若いチームメイトのヨナス・ヴィンゲゴーとトビアス・フォスが3位と4位に位置しているので心強い。
山岳ではサム・オーメンがアシストしてくれるはずだ。
ポガチャルだけではない
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ゴール後のインタビューでプリモッシュ・ログリッチは次のように答えている。
何故、そんなに速く走り始めることを選んだのですか?
早くスタートすればするほど早く終わる(笑)。
これは2020ツール・ド・フランスの第20ステージの個人タイムトライヤルに対する復讐ですか?
これはタデイ・ポガチャルと私の間だけの戦いではない。ここには本当にたくさんの強い男がいる。見るのは楽しいでしょう。
今回のタイムトライヤルについて作戦はありましたか?
私はここでレースをするのが本当に好きだ。いくつかの下り坂と難しいコーナーで、それは素晴らしいチャレンジだったが、良い走りが出来た。パフォーマンスには本当に満足している。
最終ステージの後にリーダージャージが欲しいが、それがどうなるかを見ていく。何が起こっても、私たちはそれにすべてを与える。
プリモッシュ・ログリッチは、2018年にイツリア・バスクカントリーですでに総合優勝している。さらにバスク地方では3回目のタイムトライヤル勝利だ。
最終日まで、リーダージャージが守れるのか注目したい。
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