スペインで行われたワンデイレース、クラシカ・デ・アルメリアはTeam Qhubeka ASSOSのジャコモ・ニッツォーロがスプリントで勝利した。
2年連続で勝利していたパスカル・アッカーマンが出場しなかったために、多くのライダーにチャンスがあったとも言える。
Deceuninck – Quick Stepも当然勝利を狙っていたが、ゴール前で完璧な状態になりながらニッツォーロに抜き去られてしまう。
Deceuninck – Quick Stepが勝利出来なかった要因とはなんだろう。
主力の離脱
逃げを吸収してから、集団はスプリントに向けてゆっくりと進んでいたが、足を削るためにティム・デクレルクが登りで集団を分断にかかる。
だが、困ったことにスピードの上がった後方で落車が起きてしまう。
ここで、落車したのは
- イバン・ガルシア (Movistar)
- アルバロホセ・ホッジ (Deceuninck-Quick-Step)
- Jordi Meeus(BORA-hansgrohe)
だが、手首を痛めたというこで心配。アルバロホセ・ホッジはここでリタイヤとなってしまう。
ホッジは、2019年にベルギーのTour de l’Eurométropoleでクラッシュして2020年は勝利がなかった。
今年こそはと思っていただろうに初戦でリタイヤとはついていない。
そして、更に最終周回でマーク・カヴェンディシュがパンクしてしまう。すでにゴールまで4kmという場所でのパンクでは復帰は出来ない。第2の誤算だ。
これで、Deceuninck-Quick-Stepの作戦は全て振り出しに戻ってしまう。
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Deceuninck-Quick-Stepが最後のスプリントを任せたのは、フロリアン・セネシャル。だが、これが決定したのはゴール前4kmでのこと。
マーク・カヴェンディシュがパンクしてからだ。
通常ならば、アルバロセ・ホッジの最後のリードアウトになる予定だった。
今日はスプリントをするつもりはなかった。いつものように、私はアルバロのトレインの最後の男になるはずだった。
マークもパンクで問題を抱えていたので、その瞬間からスプリントをするのは私だった。
レースをコントロールし、アルバロを守るためにすでにエネルギーを失っていたので、自分自身にあまり自信がなかったが、それでも良いターンを生み出し、予想外の秒を取ることができた。
ベルト・ファンレルベルフのリードアウトを受けて、勝利は目前だったけれど後ろから凄い勢いでジャコモ・ニッツォーロに抜かれてしまう。
まあ、さすがにラスト4kmまでレースコントロールに力を注いでいては、100%の力を発揮することは難しいだろう。
フロリアン・セネシャルは、2020年にはドライヴェンクルス・オヴェライス(Druivenkoers – Overijse)で優勝。ヘント〜ウェヴェルヘムでも2位となっており、クラシックのスプリントに強い選手。
今回も最初からエーススプリンターで守られていれば、結果は違っただろう。ただ、それでもプランBに切り替えて2位が取れるというのは、やはりチーム力が高いからだとも言える。
奇しくも、この日のDeceuninck-Quick-Stepはツール・ド・ラ・プロヴァンスのダヴィデ・バッレリーニと共に2位どまりとなってしまった。
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