トム・デュムランとって、2020年は波乱万丈の年だった。
コロナ危機だけでなく、何度か挫折した後、以前のレベルに到達しようとした。
「期待以上に物理的に難しかった。トップスポーツでは、その最後の1パーセントについてがすべてだ。」
とデュムランはDe・Limburgerのインタビューで正直に語っている。
ユンボ・ビズマに移籍してからのデビューも腸内細菌感染で、延期せざるを得なかった。
ツール・ド・フランス(最終順位7位)では良いところを見せたが、デュムランは疲労のためにブエルタ・ア・エスパーニャを去ることになってしまう。
デュムランの語るアップダウンの多かった今年について聞いてみよう。
完全な空虚から完全な混沌へ
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“完全な虚しさから完全な混沌へ” トム・デュムランは今、そうやって過去を振り返っている。
それは私が今のところ物理的に成し遂げることができなかった変化だった。
私はブエルタで完全に疲れ果てていた。実はクラシックはやらないという計画だったが、うまくいき上達したようだ。
クラシック出場を自分で頼んだが、後から考えるとやるべきではなかったのかもしれない。
ただ、もう一度自分自身を見せたかったんだ。昨シーズンを振り返ってみると、精神的に強くなっていたと思う。挫折だらけの1年だったが、2シーズン連続では落ちなかった。
膝の故障により、全く走れなくなった1昨年よりは精神的に強くなっていることを実感しているようだ。
クラシックを走ったのは、コロナによるレーススケジュールの過密でライダーが足りなかったことも一因がある。
期待されていること
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そして、ツールで7位、最終タイムトライアルで2位になる。ブエルタまではコンスタントにパフォーマンスがあった。自分でも期待が高まったんだ。
それも理解している。その期待に応えられなかったのは、自分自身でもあるけれど。
そうすると、ネガティブな傾向も出てきてしまう。でも人はそれ以上は見向きもしない。
2017年のジロ優勝者は、、2シーズンが過ぎた後でも、絶対的なトップに戻ることを信じ続けている。
スポーツディレクターのFrans Maassen氏によると、デュムランは世界のトップアスリートと再び競い合うためには、まだ1%を獲得しなければならないという。
それって現実的なのか? 私はそう思う。今年のツールに1%追加することが出来れば、あと一歩のところまで行くよ。
その1%
でも、その1%は最初の90%より難しい。今はもっと難しくなっているのかな?
賞を争う世代はどんどん若返っている。それは特別なことだ。
その結果、確立された秩序は実際に機能しなければならない。しかし、私はまだその1%を勝ち取ることができると確信している。
デュムランの発言は、希望に満ち溢れているように聞こえるし、自信もあるという発言だ。
前回のツールでは自分の良い面を見せられなかったし、そのバージョンで7位に終わったという気持ちに基づいている。そのおかげで、またすぐに参加できるという自信がついた。
と話している。
あと少し1%を追加することが出来れば、最高のパフォーマンスに戻ることが出来ると確信しているのだろう。
来年のサイクリングイヤーについて
トム・デュムランは、すでに新しいシーズンの目標を定めている。
確実なのは、デュムランが東京オリンピックに注目するということ。
私にとって大きな願いだ。特にタイムトライアルは私にとてもよく似合っている。ロードレースとのダブルは難しいでしょう。
ツール・ド・フランス? とても素敵なコースだね。タイムトライアルが増えたのは嬉しいね。
デュムリンは彼の異なるプログラムについては何も言えないし、何も言わない。
彼は、新シーズンに向けて月曜日にトレーニングキャンプに自主的に出発する。
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