マチュー・ファンデルプールがオランダ選手権ロードで超人的な働きを見せて勝利している。
なんとJumbo-Vismaは9人。対するマチューのチームメイトは兄のディビットとオスカー・リーズビーグの3人。
勝負を分けた石畳み区間
オランダ選手権は7.3kmのサーキットで行われた。これを25周回する予定だったが、途中の大雨により2周短縮。182.5kmから167.9kmに。
上のコースマップを見てもわかるようにテクニカル。しかも9%勾配の登りが毎週回に出て来るサバイバルコース。
ほぼ、クローズドなのでコロナ対策はばっちりだ。
スタートしてすぐに下っていく。この部分が石畳みのようになっている部分。
スタートしてすぐには、かなり人数いたんですけどね。
お分かりだろうか、マチュー・ファンデルプールはとても細い石畳みでない部分を選んで走っている。これも凄いテクニックだ。
残り50km地点でアタックをかけたマチュー・ファンデルプールにおいつけたのは5人のみ。まだJumbo-Vismaが2人いた。追いついても交代を首を振っていやがるほど疲れていたけど。
マチューはとにかくJumbo-Vismaのメンバーを落としたかった。
そして、繰り出されたのが残り44km地点でのアタック。以下の動画が決定的な場面を見せてくれる。
マチュー・ファンデルプールは
何度かアタックしたが、石畳が最も難しい場所だったので、一番いい場所だとわかっていた。Jumbo-Vismaライダーがさらに3人戻ってきたので決断した。
前に出て彼らを連れていきたくなったので、決定的な動きをした。
実際にはかなり早い時期だった。もちろんJumbo-Vismaからではなく、別のチームからのライダーを望んでいたけど、一人ですぐに30秒のすき間ができたので、そこからは私のすべてをぶつけて走った。
Jumbo-Vismaはマチュー・ファンデルプールの残り50kmのアタックには反応して追いついている。だが、最後のアタックでは誰も反応出来ていない。
Jumbo-Vismaは、マチュー・ファンデルプールには完敗だったと認めている。3位にティモ・ローセン(ROOSEN Timo)が入るのが精一杯。
Jumbo-Vismaが、9人いても止められない超人的な動きだったと言って良いだろう。
マチュー・ファンデルプールは2018年に続いて2度目のオランダチャンピオンとなった。
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