ミラノ~サンレモはワウト・ファンアールトが初のモニュメント制覇を達成した。
同じようにシクロクロス出身のマチュー・ファンデルプールも優勝候補の一人だったが、13位に沈んでいる。
ストラーデビアンケでもマチューはパンクして順位を落とした。今回のミラノ~サンレモでマチュー・ファンデルプールの作戦はどうだったのか?
スポーツディレクターのクリストフ・ルードフフト(Christoph Roodhooft)が語っている。
ポッジオまでは完璧なレース展開
ドリス・デボン、ジャンニ・フルェルメシュのチームメイトは、マチュー・ファンデルプールを完全にアシスト。
ポッジオの麓でもマチュー・ファンデルプールは良い位置につけていた。
そこまでは完璧なレースをした。アラフィリップとワウトが攻撃してきた時、マチューはその二人が離れないことに賭けた。
アタックは失敗すると思っていたので、ローマ通りのコンパクトな集団の中でスプリント勝利を目指したのだ。
追走集団には、Team Sunwebのマイケル・マシューズとティシュ・ベノートのコンビ、UAEのダヴィテ・フェルモロにタデイ・ポガチャル。Bahrain – McLarenもコンビでいた。
チームから一人の単独では連携が取れないが、各チーム二人ずついたことから追走が有利と判断したのだ。
だが、結果はそれが叶わずにレースが終わってしまう。ギャンブルで負けた。後から見ると作戦失敗だが、いつも正しい選択ができるわけではない。
ポッジオでのアタックの選択は?
アルペシン・フェニックスのチームマネージャーは、リーダーの戦術に理解を示してい.る。
マチューを信じるならば、彼がポッジオで飛びつかなかったのは、できなかったというよりも、したくなかったのだ。
正直ポッジオでマチューの攻撃を期待していた。だが、それが彼の初参加でもあることを忘れてはならない。ミラノ~サンレモは厳しいレースだ。
実際、チームはもっと大きな成果を期待してたと言うが、これもレースだ。
誰も追走の先頭を引かない中で、マチューには大きな期待を寄せられたのだろうが、先頭で引き倒してはスプリントにならない。
8月12日にジロ・デル・ピエモンテ、8月15日には、イル・ロンバルディアの二つのイタリアのクラシックに参加するが、ストラーデビアンケやミラノ~サンレモのように彼には合っていない。
それらのレースは難しいだろうが、数年後のことを考えて、あるいは今シーズンのレースのことを考えて、それらのレースで経験を積むことは決して悪いことではない。
最後に、優勝したワウト・ファンアールトについて、チームディレクターははっきり言って昨年のレベルには到達していないだろうと考えていたそうだ。
リハビリ期間における、彼の努力のたまものだろうと称賛している。
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