Pirelliから、トレーニングやレース用に設計された2つの新しいロードチューブレスタイヤ、P Zero Race TLRとP Zero Race TLR SLが発表された。
どちらも最新のETRTO規格(欧州リムの規格)に準拠して設計されており、最新のロードチューブレスホイールの多くに見られるフックレスリムに対応している。
P Zero Race TLRはトレーニングライドなどの日常的に使用するタイヤ。
P Zero Race TLR SLはレース用だ。
Pirelliが高評価を得ていたクリンチャータイヤ「P Zero Velo」をリリースして以来、3年間の開発期間を経て得た教訓をもとに開発されたもの。
クリンチャーやチューブラーを含め、これまでに開発したタイヤの性能を上回る性能を持っていると主張しており、これらのタイヤがワールドツアーのレースで使用されることを期待している。
Pirelli P Zero Race TLRの詳細と仕様
P Zero Race TLRは、低転がり抵抗と高いグリップ力、優れた耐久性とパンク防止性能のバランスを追求した、新しいオールラウンドなトレーニング用チューブレスタイヤ。
元のP Zero と同じようにタイヤのパターンは稲妻デザインとなっている。
Pirelli最新のSmartEVOラバーコンパウンドと新しい120スレッド/インチ(TPI)のTechWall+ケーシングを採用し、軽量のパンク防止ベルトをケーシングとラバーの間に挟み込んでいる。
700 x 24cから700 x 30cまでの4つのサイズがあり、Pirelliによると、P Zero Race TLRは一般的なロードレースやトレーニングに最も適しているが、「軽いグラベル」も使用可能といっている。
耐久性が向上しているのは間違いない。
サイズと重量
- 700 x 24c、245g
- 700 x 26c、270g
- 700 x 28c、291g
- 700 x 30c、320g
P Zero Race TLRの希望小売価格は79.90ドル(約8400円)で、2020年7月28日より発売される。
Pirelli P Zero Race TLR SL
P Zero Race TLR SLは、チューブレスタイヤの軽量バージョン。
同じSmartEVOラバーコンパウンドと新しい120TPI TechWall+ケーシングを使用しているが、転がり抵抗と重量を減らすためにパンク防止ベルトは省略されている。
それでもPirelliは、同等の軽量クリンチャーやチューブラータイヤと比較して、チューブレスタイヤのケーシングとシーラントがある程度の効果を発揮するため、パンク防止性能が完全に損なわれることはないと主張している。
スピードと軽量化に重点を置いたP Zero Race TLR SLLは、タイムトライアルやロードレースに最も適している。
サイズは700×24cから700×28cまでの3種類。
サイズと重量
- 700 x 24c、230g
- 700×26c、246g
- 700×28c、275g
P Zero Race TLR SLの希望小売価格は84.90ドル(約8900円)で、2020年7月28日より発売。
Mitchelton-Scottが、プロトタイプを使用していたことはニュースとなっており、 Trek-Segafredoと共にレースで使用するはずだ。
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