UAE出身のサフィヤ・アル・サイエグが、25歳で自転車競技からの引退を表明した。
2024年パリ五輪では、UAEの女子選手として初めて自転車ロードレースに出場。プロの女子でヒジャブを着用して走る選手としても知られていた。
引退の背景には、イスラム教徒として大切にしたい信念と、競技への愛情との間で生じた葛藤があった。
本人の発信からは、長年悩んだ末に、自分が正しいと信じる道を選んだことがうかがえる。
ヒジャブを着用しているから、夏は結構暑かったでしょうね。
ヒジャブを着用して世界の舞台へ
Safiya Al Sayegh se retira del ciclismo profesional por motivos religiosos: «No puedo seguir así» 🔗 https://t.co/vQ0t3ZnCFR https://t.co/BMwYrLwxSv
— Ciclo 21 (@ciclo21) October 13, 2026
サフィヤ・アル・サイエグは、UAEを代表する女子ロード選手として国内選手権でロードで6回、TTで5回優勝し、アジア選手権でもメダルを獲得した。
2024年パリ五輪では、UAEの女子自転車選手として初めてオリンピックのロードレースに出場。国際舞台で自国の女子自転車競技を代表する存在となった。
引退の理由は、服装をめぐる信仰との葛藤
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サフィヤ・アル・サイエグは上記のInstagram投稿で、ここ数年は精神的につらい時期が続いていたと明かした。
その理由は、競技そのものの厳しさではなく、イスラム教徒の女性として慎み深い服装を守りたいという思いと、自転車に乗り、レースをすることが大好きな自分との間で、アイデンティティーの葛藤を抱えていたためだという。
本人は2026年、アッラーへの信仰と、女性の服装について自分が正しいと信じる宗教上の教えに従う決断をしたと説明している。
ここで重要なのは、イスラム教徒の女性が自転車競技に参加できないと一律に決められている、という話ではないことだ。
ヒジャブや慎み深い服装に対する考え方や実践は人によって異なる。
サフィヤの場合は、自身の信仰に照らし合わせたとき、競技を続けることとの間に葛藤が生まれ、最終的に引退を選んだということになる。
一方、UAEの現地紙『Emarat Al Youm』は、結婚と人生の優先順位の変化も引退の理由として報じている。
本人の信仰に関する説明と、生活の新たな段階を迎えたことの両方を踏まえて理解したい。
競技を離れても、スポーツとの関わりは続く
サフィヤは引退に際し、家族や友人、世界各地から応援してくれた人々、そしてUAE Team L’IMADへの感謝を伝えた。
自国を代表して走れたことを誇りに思う一方で、心の奥底で間違っていると感じることを、そのまま続けることはできないという思いもつづっている。
また、彼女はドバイ・スポーツ評議会の理事も務めている。現地メディアによると、今後は競技者としてではなく、国内のスポーツ振興やイベント、若い選手への支援などに、これまでの経験を生かしていきたい考えだ。
パリ五輪に出場し、UAEの女子自転車競技の道を切り開いてきたサフィヤ・アル・サイエグ。今回の引退は、信仰と競技生活をどう両立させるかという、個人の価値観に深く関わる選択でもあった。
以下の本人のInstagramの投稿ですべてが書いてあるので参考までに。


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