2026 ブエルタ・ア・エスパーニャで、Team Visma | Lease a Bikeの強さが際立っている。
ワウト・ファンアールトは第13ステージ、第15ステージを自ら制している一方で、マシュー・ブレナンのスプリントではリードアウト役として勝利を支えてきた。
特に第16ステージでは、ワウト・ファンアールトがリードアウトし、ブレナンが今大会4勝目を挙げた。
その直前にあったのが、第15ステージでのファンアールト自身の勝利。
つまり、「自分が勝つ日」と「チームメートを勝たせる日」を自在に切り替えるという、ワウト・ファンアールトの価値が改めて浮き彫りになった。
ブレナンの4勝を支えるファンアールトの献身
Two wins and three assists
Wout van Aert has contributed to five victories in 16 stages at this year’s Vuelta a España so far. All three assists were for Matthew Brennan, who claimed his fourth win of the race of Stage 16. pic.twitter.com/hnGMupumFh
— Velon CC (@VelonCC) September 8, 2026
ブエルタ・ア・エスパーニャで、ワウト・ファンアールトの存在感がますます大きくなっている。
ただし、その理由は自身のステージ優勝だけではない。
ファンアールトは、若きチームメートであるマシュー・ブレナンを勝利へ導くリードアウト役としても、圧倒的な仕事を見せている。
第15ステージではファンアールト自身が勝利をつかんだ。
40℃を超える厳しい暑さのため110kmまで短縮されたコルドバへのステージで、ファンアールトは終盤に5人の逃げグループへ入り、最後のスプリントを制した。これで自身2勝目となった。
そして休息日を挟んだ第16ステージ。今度はファンアールトが主役ではなかった。主役として送り出されたのは、21歳のブレナンだった。
Visma | Lease a Bikeは集団をコントロールし、最後はワウト・ファンアールトがブレナンを引き連れてゴールに向かう。
その完璧なリードアウトを受け、ブレナンはスプリントを制して今大会4勝目。ファンアールト自身の2勝と合わせ、Vismaはここまで6勝という圧倒的な数字を記録している。
「自分が勝つ」だけがファンアールトの仕事ではない
The bromance we didn’t know we needed
Matthew Brennan and Wout van Aert have combined for six stage victories at La Vuelta, while playing a huge part in each other’s success pic.twitter.com/PNr3rAsT6S
— Cycling on TNT Sports (@cyclingontnt) September 8, 2026
ファンアールトは、今回のようにチームメートのために働くことについて、グランツールならではの魅力を語っている。
ワウト・ファンアールトはブレナンを勝たせる役割について、大きなツールでは自分がすべてを解決する必要がなく、チームのために働くことも楽しいという趣旨のコメントをしている。
これはファンアールトの現在の立ち位置をよく表している。彼は単なるスプリンターでも、単なるクラシックレーサーでもない。
山岳で集団を絞り、逃げを追い、位置取りを行い、スプリントではリードアウトまでこなす。そして必要なら、自ら勝負に出る。
スーパーワウトなのだ。
実際、Vismaのフランス・マッセン監督も、ファンアールトがチームのために働く姿勢を高く評価する一方で、「彼自身も勝利を必要としている」という趣旨のコメントをしている。
第15ステージの勝利は、まさにその答えだったのかもしれない。
いつも自分で解決しなければならない
“We are here for more”
Wout van Aert is impressed by the young guns delivering for Team Visma | Lease a Bike, with the team still hungry for more success at La Vuelta pic.twitter.com/5CA0Qm9JiZ
— Cycling on TNT Sports (@cyclingontnt) September 8, 2026
Sporzaの記事では、ファンアールトがブレナンとの関係について、冗談交じりに「いつも自分で解決しなければならない」というニュアンスの発言をしている。
もちろん本気の不満ではない。
むしろ、ブレナンがこれほどの結果を残しているからこそ成立する、チーム内の軽妙なやり取り、まあ冗談だ。
ブレナンは今大会、すでに4勝。
21歳のグランツール初出場選手としては驚異的な数字であり、ワウト・ファンアールトがリードアウトを務めることで、その爆発的なスプリント力が最大限に引き出されている。
そして面白いのは、ブレナン自身もファンアールトの仕事を当然のものとは考えていないことだ。
若手スプリンターの勝利の陰に、経験豊富なファンアールトがいる。その構図が、今大会のTeam Visma | Lease a Bikeを象徴している。
その勝利の内訳は、
マシュー・ブレナン:4勝
ワウト・ファンアールト:2勝
となっている。しかも、ワウト・ファンアールトはブレナンの勝利を複数回アシストしている。
つまり、単純な「6勝」以上の価値がある。
チーム内に自ら勝てるワウト・ファンアールトと、スプリントで勝てるブレナンが共存しているからだ。これは、相手チームにとっては非常に厄介な状況になる。
ファンアールトをマークすればブレナンが自由になり、ブレナンを警戒すればファンアールトが自ら勝負に出る。どちらを選んでもVismaに勝機が生まれる。
今回のブエルタで見えてきたのは、単なる「若手スプリンターの覚醒」ではない。
ブレナンが勝つためにファンアールトが働き、ファンアールトが勝つためにはブレナンが支える。そんな新しいチーム内の関係が形成されつつある。
ブエルタの残りステージで、ワウト・ファンアールトは再び自ら勝ちに行くのか。それともブレナンをさらに勝たせるのか。
まずは、続く第17ステージの展開を見てみたいが、どうみてもスプリンターステージだ。アクシデントがなければ~。




コメント
VISMAのチームでの6勝は、2023のVUELTA以来のタイかと。今日勝てば7勝目で新記録ですね〜
引退間際のステファン=クライスバイクは、チームから「レモンを搾り切る」ようなアシストを要求されたみたいですね〜
まあ、アクシデントがなければいけそうですね。この2ステージならばスプリンター向きですが、それ以外が厳しかったので集まりませんでしたね~。