2025 ツール・ド・ロマンディ第2ステージ　レムコのアタックで～

第1ステージでは、19歳のマシュー・ブレナンがうまく INEOS Grenadiersのトレインを使いながら先頭位置のキープ。

スプリントを開始してからは、圧倒的なスピードを見せつけた。これから一流スプリンターと対決していくことになるけれど、どんな走りをみせるか期待させる選手だ。

 

第2ステージ  ラ・グランド・ベローシュ～ラ・グランド・ベローシュ  157km

 

後半は平坦となるのでスプリントとなるか。

 

1. 2級山岳　Col de la Tourne (7 km・7.7%)
2. 2級山岳　Mauborget (9.8 km・5.4%)
3. 残り1周
4. 3級山岳　Les Grattes (5.8 km・5.9%)
5. スプリントポイント　コフラン
6. 2級山岳　Chaumont (3.2 km・11.4%)
7. スプリントポイント　Cornaux
8. スプリントポイント　St-Blaise

 

スタート

ニュートラルスタート。

 

マシュー・ブレナンは19歳でリーダージャージ。

 

オフィシャルスタート。

 

5人の逃げ

5人が逃げている。

1. ベン・ツボィホフ　Red Bull – BORA – hansgrohe
2. ウェライ・ハゴス・ベルヘ　Team Jayco AlUla
3. ジュリアン・ベルナール　Lidl – Trek
4. ヒュー・カーシー　EF Education-EasyPost
5. ラウル・ガルシア・ピエルナ　Arkéa – B&B Hotels

 

集団はSoudal – Quick Stepが引いている。

 

残り1周

 

先頭はゴールラインを通過。

 

集団も続いて通過。

 

残り73.8kmでタイム差は1分39秒差。

 

3級山岳　Les Grattes (5.8 km・5.9%)

タイム差は48秒に。

 

先頭は二人に。

1. ジュリアン・ベルナール　Lidl – Trek
2. ヒュー・カーシー　EF Education-EasyPost

 

レムコは前方に位置している。

 

マシュー・ブレナンは遅れている。チームメイトのメンノ・ハイジングがアシスト。

 

2人が山岳ポイントを越えた。

1. ジュリアン・ベルナール　Lidl – Trek　5ポイント
2. ヒュー・カーシー　EF Education-EasyPost　3ポイント
3. ベン・ツボィホフ　Red Bull – BORA – hansgrohe　1ポイント

 

スプリントポイント　コフラン

ここもジュリアン・ベルナール先頭で通過。

1. ジュリアン・ベルナール　Lidl – Trek　15ポイント
2. ヒュー・カーシー　EF Education-EasyPost　10ポイント
3. ベン・ツボィホフ　Red Bull – BORA – hansgrohe　6ポイント

 

マシュー・ブレナンは2分15秒遅れ。これは挽回するのは容易ではない。

 

2級山岳　Chaumont (3.2 km・11.4%)

これか最後の登り。

 

先頭からジュリアン・ベルナールが切れた。ヒュー・カーシー単独に。

 

ヒュー・カーシーは40秒差に。

 

ヒュー・カーシーからきれたジュリアン・ベルナールに集団が迫る。

 

ジュリアン・ベルナールが吸収される。普段は集団先頭ばかり走っているので久々の逃げだった。

 

ジョアン・アルメイダが前にきた。

 

ヒュー・カーシーがクネクネダンシングで粘る。

 

ヒュー・カーシーがなんとか山岳ポイントを1位通過。

 

レムコが猛烈ダッシュだ。

 

レムコは、ヒュー・カーシーをあっと言う間に捕まえた。

 

レムコが下りでぶっ飛ばす。

 

完全にゴールまで小集団で抜け出すつもりだ。

 

Lidl – Trekのフアン・ロペスがアタック。

 

UAE Team Emirates – XRGのジェイ・ヴァインがジョイン。

 

Lidl – Trekのバウケ・モレマはパンク。

 

レムコはこれ以上の抜け出しがないようにチェック。

 

残り40kmで18秒差。

 

2人は残り35.8kmで7秒差。

 

ジェイ・ヴァインは捕まった。

 

EF Education-EasyPostのアレックス・ボーダンがアタック。

 

二人が猛追。

1. ウィリアム・ジュニア・ルカーフ　Soudal – Quick Step
2. フアン・ロペス　Lidl – Trek

 

 

さあ、追いついた。

 

さらに二人が追いつきそう。

1. ロレンツォ・フォルトゥナート　XDS Astana Team
2. レナート・ヴァン・エトヴェルト　Lotto

 

残り20kmで58秒差。

 

残り13kmで1分6秒差。逃げ切ると着順によるけど、レナート・ヴァン・エトヴェルトがトップにたつ。

1. ロレンツォ・フォルトゥナート　XDS Astana Team
2. レナート・ヴァン・エトヴェルト　Lotto
3. アレックス・ボーダン　EF Education-EasyPost
4. ウィリアム・ジュニア・ルカーフ　Soudal – Quick Step
5. フアン・ロペス　Lidl – Trek

 

追走は誰も引かない感じ。レムコは自ら逃げを作ったのに、一人なので動かない。ここはUAE Team Emirates – XRGが引くべきだけと、ジェイ・ヴァインは足を使ってしまっている。

 

残り6.9km。タイム差は1分27秒差に。これは大きい。レナート・ヴァン・エトヴェルトとアレックス・ボーダンが15秒差なのでボーナスタイムでリーダーが決まる。

 

残り2.9km。スプリンターステージになるはずが、ここで大きなタイム差がつくとは総合勢は考えていなかっただろう。

 

先頭5人には願ってもないステージ優勝の大チャンス。全員今シーズンの初勝利となるのでは。

 

残り1.2kmでロレンツォ・フォルトゥナートがアタック。クライマーなので攻撃しないと勝利はない。

 

おっー、意外と伸びたぞ。しかも、後続はお見合いしている。

 

残り150m。これは逃げ切った!

 

ゴール前から勝利を確信。

 

Euskaltel – Euskadiのロレンツォ・フォルトゥナートが勝利だ～!

 

ロレンツォ・フォルトゥナートの勝利は、2023 ブエルタ・アストゥリアス第2ステージ勝利、総合優勝以来だ。

 

ロレンツォ・フォルトゥナートはXDS Astana Teamにとって貴重な60UCIポイントを獲得だ。

 

レムコは、集団の頭を取った。しかし、これがレムコの狙いだった訳ではないのでは。まあ、前にウィリアム・ジュニア・ルカーフがいたので、自分が追う必要は全くなかった。

総合トップはステージ2位となったEF Education-EasyPostのアレックス・ボーダン。

これは逆に面白い結果かもしれない。総合勢はクイーンステージと個人タイムトライヤルでの逆転を目指さないと勝利はない。

 

リザルト

優勝したXDS Astana Teamのロレンツォ・フォルトゥナート(チーム公式サイトより)

最後の上りの後、先頭集団に残っている選手は少なかったから、アタックが始まったときに僕もやってみたんだ。 最初は、総合順位でタイムを稼ぐことだけを考えていた。

でもフィニッシュが近づくにつれて、追走してくる選手たちは私たちを捕まえられないだろうし、ステージ優勝は私たちのグループの中で決まるだろうと悟った。

私はリスクを冒して残り1kmでアタックした。優勝するか、5人の中で最下位になるか、どちらかだと思った。 でもすべてがうまくいって、僕が勝った。 僕のキャリアにとって重要な勝利だ。 妻のベロニカ、そしてXDS Astana Teamの全員に捧げたい。

 

2位　EF Education-EasyPostのアレックス・ボーダン

 

3位　Soudal – Quick Stepのウィリアム・ジュニア・ルカーフ

僕らにとってはいい一日だった。 常に前にいて、すべての動きについて行った。 レムコが何度かトライしてくれたが、その後、ステージを狙うチャンスがあったのでベストを尽くした。

優勝を逃したのは少し残念だが、同時にこの結果、ワールドツアー初のトップ3入りを誇りに思う。 残りのステージで何ができるか見てみたい。でも自信はあるし、もっとやる気もある。

 

ステージ4位　Lottoのレナート・ヴァン・エトヴェルト

多くのライダーが暑さに苦しんだ。私もだ。今日はかなり苦しんだ。最後の登りでレースはもっと厳しくなるだろうと思っていたが、全員が苦戦したと思う。

レムコ以外、誰もアタックしたがらなかった。でも、彼は呪われているみたいで。平地で彼がとても強いことは誰もが知っているから、誰も彼と一緒に行きたがらない。

彼より前に集団でいないといけないのは分かっていた。彼がそこにいたら、誰も協力できないからね。運が良ければその集団に入ることはできたけど、結局は勝負になり、負けてしまった。

2位を争うスプリントでは、アレックス・ボーダンとウィリアム・ジュニア・ルカーフをパスさせましたね。

いつも難しい。総合順位も考えるが、ステージ優勝もしたい。フォルトゥナートが逃げ切った時に、アレックス・ボーダンが一緒にジャンプしてくれると思っていた。そうなれば最高だったし、僕にもチャンスがあっただろう。でも、残念ながらそうはならず、結局4位でフィニッシュした…。総合順位ではかなりタイムを稼げたので、満足している。

 

第2ステージ　リザルト

総合

ポイント賞

山岳賞

新人賞