クリス・フルームとサイモン・イエーツは、どちらも喘息持ち。
サイクリストや持久力アスリートの場合には、喘息の治療薬を使用することが問題になってしまう。
サブブタモールなどの治療薬で運動能力も上がるのではないかというのだ。
トップアスリートの喘息発生率
喘息治療を使用している人の中には、実際の病気を治療するのではなくパフォーマンスを向上させるために使用しているという疑いが常にあった。
しかし、ケント大学呼吸器クリニックのDr. John Dickinson運動科学部長によると、真実はもっと複雑だと言う。
Dickinson博士は、「喘息」という用語はさまざまな呼吸制限状態に適用される一般的な用語であると説明し始めた。
喘息は、汚染、花粉、頻繁な長時間の運動および他の要因の引き金を伴う異なる状況下で起こる。
Dickinson博士は英国の喘息発生率を次のように述べている。
- 英国国民全体で喘息の発生率は約9%
- 英国のオリンピックチームでの発生率は約20~25%
- 特に、水泳では20パーセントから70パーセントまで発生率が上がる
と言っている。
Dickinson博士の話の要点をまとめると
- 持久力アスリートが維持しなければならない換気率が影響する
- 通常の場合には、鼻を通して空気の大部分を吸う(鼻呼吸)
- その場合、空気を加湿して温める為、下部の気道は仕事をしなくてよい
- 運動は口呼吸となるので、気道で温めて加湿する必要がある
運動をすると下気道が脱水になりやすく、脱水が炎症プロセスを引き起こし筋肉の収縮を引き起こす。
持久力アスリートであるならば、長期間にわたって高い換気率で運動することになる。
アスリートが高い換気率で長期間運動することで、長い間喘息の危険を高めているという。
特に、サイクリストの場合には交通によって汚染された空気の中で運動していることも原因の一部となっている。
つまり、長時間の運動も喘息に影響を与えているということになる。
英語なので何言ってのかわかりませんが、Dickinson博士が上記の内容を話してくれてます。
喘息が運動によって起こるのが原因の一つだとしたら難しい問題ですね。
コメント
コメント失礼します。私は水泳トレーナーもしている理学療法士です。私は自律神経を整えて、ぜん息を完治させた経験があります。私の経験がトップアスリートの方々の喘息治療やコンディショニングにお役に立てたら幸いです。