1998年のマルコ・パンターニが達成して以来、ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスを同一年で制覇したライダーはいなかった。
これまで達成しているのは
- ファウスト・コッピ (1949、952年)
- ジャック・アンクティル (1964年)
- エディ・メルクス (1970、1972、1974年)
- ベルナール・イノー (1982、1985年)
- スティーブン・ロッシュ (1987年)
- ミゲル・インドゥライン (1992、1993年)
- マルコ・パンターニ (1998年)
- タデイ・ポガチャル(2024年)
近年では、アルベルト・コンタドールが2015年ジロ制覇後にツールに、クリス・フルームは2018年ジロ制覇後にツールに挑んだが、いずれも成功しなかった。
タデイ・ポガチャルは、ついに歴史上のライダーに並ぶ偉業を達成したのだ。
ダブルツール達成
Lo abbiamo aspettato dal 1998
On attend ça depuis 1998 #GirodItalia #TDF2024 @TamauPogi @TeamEmiratesUAE @Colnagoworld pic.twitter.com/tPlBzGbyPP
— Giro d’Italia (@giroditalia) July 21, 2024
タデイ・ポガチャルのコメント
ツールでの厳しい2年間を経て、これを達成できたことがどれほどうれしいか、言葉では言い表せないほどだ。
いつもミスをしてきたが、今年はすべてを完璧にやり遂げた。また勝てるという事実は信じられないほどだ。これは私が毎日自信を持って感じられた最初の大きなツールだ。
ジロでも悪い日のことは覚えているが、それがどの日だったかは言うつもりはない。今年のツールは素晴らしかったし、初日から今日まで楽しかった。
タイムトライアルでは、もう一度全力を尽くしましたね。
世界最高のサーキットの一つであるモナコのF1サーキットで素晴らしいスタートを切ることができた。最初はレムコ・エヴェネプールとのタイム差はイヤホンで聞こえたが、他のタイム差については全く分からなかった。
結局、最初の登りの頂上ではとても気分が良かった。そこは、妻のウルシガ・ジガードと一緒によくトレーニングした場所なんだ。
彼女は、いつも一緒にトレーニングするときにそのような道を走ることを嫌っている。だから、その準備が無駄ではなかったということを示したかった。
1998年のマルコ・パンターニ以来、ジロツールで二冠を達成した初めてのライダーとなりましたね。
それもすごいですね。こんなこと考えたこともなかった。ジロだけでも勝てていたら、私にとって素晴らしい年になっていただろう。
しかし、両方に勝つのは別のレベルだ。特に同じ年にやっているので。このように対応できたことを誇りに思う。
しかし、飢えは依然として大きい。マチュー・ファンデルプールは、レインボージャージを着ているのが似合うが、私もそれを手に入れたいと思っている。
このツールはもっともレベルの高いものだと思いましたか?
過去2シーズンで、これは自転車界史上最高レベルだという話をよく聞いた。私もそう思う。少なくとも総合ライダーにとってはそうだ。
レムコ・エヴェネポール、ヨナス・ヴィンゲゴー、プリモシュ・ログリッチとの戦いは素晴らしいものであり、これからも多くの若い才能が登場するだろう。本当に美しいので、それを楽しむべきだ。
タデイ・ポガチャルの表彰式でのコメント
準備ができていないのではないかと心配していたが、このツールで優勝できてどれほどうれしいか強調しなければならない。
それはクレイジーな旅であり、ヨナス、レムコ、プリモッシュ、そして他のみんなとのクレイジーな戦いもあった。それは史上最もクレイジーなツール・ド・フランスの一つだった。
マーク・カヴェンディシュ選手がステージ35勝目を挙げるなど、今回のツールでは多くの経験をさせていただいた。それは信じられないほどだった。
沿道のファンの皆さんに感謝したい。また、毎年安全性が向上し続ける美しく整備されたコースを設定する組織。私たちの栄養専門家は、ポテトチップスが投げ込まれていて、それが私の食生活に悪いと怒っていた。
しかし、私は幸せで誇りに思っている。家族、友人、チーム、そしてここ数年これに貢献してくれたすべての人に心から感謝します。これを楽しみましょう。
タデイ・ポガチャルは、この後、8月3日のオリンピックロードに参加する。当然、9月29日の世界選手権ロードも狙ってくるはずだ。ダブルツールにさらに記録を追加する可能性も非常に大きい。
歴史をつくるライダーの走りを見れていられるのは貴重な体験かもしれない。
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