レムコ・エヴェネプールは、過去のグラベルステージを見ると不得意なのかと思っていた。
例えば2021 ジロ・デ・イタリア第11ステージではグラベル区間で遅れていた。
また、2022 ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ第3ステージの登りのグラベルでも遅れ批判。
サッカーから転向しており、グラベルなどの経験がなかったのだから当たり前だ。だが、昨日のグラベルステージではどうだ。
堂々のアタックで、ステージ優勝を目指しての走りが随所に見られた。しかし、タデイ・ポガチャルは同調するけれど、ヨナス・ヴィンゲゴーの協力が得られていない。
3人が逃げれば、表彰台は間違いなく決まっていたはずなのだが。
レムコの言い分
長距離攻撃を好むレムコ・エヴェネプールの素晴らしいアタック。第9セクターの登りで、ゴールまで77km地点。
先頭集団に追い付き、タデイ・ポガチャル、ヨナス・ヴィンゲゴーの協力があれば間違いなくステージ上位を独占していたはず。
これについてレムコ・エヴェネプールがインタビューに答えている。
タデイ・ポガチャルと自分は、今日のツールで表彰台が決まっていたかもしれないので、これには満足していない。
レース戦術やレース状況を受け入れなければならないが、時にはレースする度胸も必要だ。残念ながら、ヨナスにはそれがなかったのかもしれない。
もちろん、タデイと僕はふたりともゴールからかなり離れたところでアタックするのが好きだし、続行したかった。でもヨナスは時々、少し守りに入ってしまうんだ。
でも最終的にはすべてコントロールできていた。明日は休養日だからうれしいよ。
ステージの混乱の中、ヨナス・ヴィンゲゴーはチームメイトのヤン・トラトニクのマシンに乗り換えることを余儀なくされてましたが。
Team Visma | Lease a Bikeのマッテオ・ヨルゲルソンとヨナスは、この状況下で信じられないような走りを見せた。
リーチも、バーも、ブレーキも、何もかもが違ってはず。また、彼はとても軽いので、グラベルでは本当に不向きだった。でも彼は本当にいい仕事をしていた。
この区間は、グラベル区間最後のハードな区間だとわかっていたから、とにかく攻めたかったんだ。
高速の横風が吹いていたので、とても速いセクターになってしまった。でも僕が言ったように、これはレースの状況であり、戦術であり、それを受け入れるしかないんだ。
レムコは、ヨナスの現状に考慮しつつも、一緒に逃げてほしかったのが本音だろう。3人が前で協力すれば間違いなく、プリモッシュ・ログリッチは戻ってこれなかっただろう。
ただ、ヨナス・ヴィンゲゴーはクラシックも得意なタデイ・ポガチャルのアタックに警戒もしていたはず。後ろから、ズドンといかれると二人に今ついていくのは難しい。
もう、レムコがグラベルに弱いとは言えない。弱点は強みに代わっている。
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