フレッシュ・ワロンヌはユイの壁をめぐる最終決戦となるのが常だが、今年は少し違った。
まず降り始めた雨により、寒さで脱落する選手が多数。最終完走者は44人という厳しいレースとなった。
気温4度で雨ならば、身体がうける影響は氷点下だ。リタイヤした中でも、もっとも寒さにやられたのがLidl – Trekのマティアス・スケルモースイェンセンだ。
低体温症に
2e de la #FlecheWallonne l’an passé, Mattias Skjelmose (Lidl-Trek) n’a pas terminé cette année, vaincu par le froid. Les images de l’abandon du Danois sont impressionnantes, sans doute en hypothermie et porté par un assistant de l’équipe.
📹@willoo31pic.twitter.com/dfkN3SZrO8— Le Gruppetto (@LeGruppetto) April 17, 2024
マティアス・スケルモースイェンセンは、寒さで走れなくなり、さらにガタガタと震えてしまい、自分でバイクから降りることもできていない。
手は完全に震えで、勝手に動いている。身体がなんとか体温をあげようとしているのだろうけど、ここまできたらかなりの重症だ。
Lidl – Trekは、ソーシャルメディアを通じてマティアス・スケルモースイェンセンが快方に向かっていることを知らせてくれた。
「悪天候のため低体温症の症状が出ていた選手たち(特にマティアス・スケルモースイェンセン)は、チームバスの中で温水シャワー、温かい飲み物、温風を浴びたおかげで、すでに快方に向かっています。大がかりな治療は必要なく、全てはコントロール下にある。」
マティアス・スケルモースイェンセンは、昨年のフレッシュ・ワロンヌでは2位。優勝候補だったけれど、残り45kmでのリタイヤで終わってしまった。
昨年9位だった、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュには出場できるだろうか。
Lidl – Trekのバウケ・モレマもリタイヤ
バウケ・モレマのゴール後のコメント
最初のユイでは気分が良かったので、良い一日を過ごせたと思っていたが、その後はとても寒く感じた。 湿った雪と気温5度のせいで、周回では非常に寒くなった。
そうなるとずぶ濡れになってしまい、二度と温まることはない。もう深く入って力を発揮することはできない。
最終的にゴールに到達したのはわずか44名でしたが、これについては?
急に寒くなって驚いたライダーも多いと思う。その結果、プロトンは即座にばらばらになった。 予報がそれを示していたので、それが来るのはわかっていた。
だから準備していたのは良かったが、少し後で冷めてしまった。
Lidl – Trekは、トムス・スクインシュが12位、バウケ・モレマが35位と二人しか完走できなかった。同じ日に行われた、ツアー・オブ・アルプスでは、Lidl – Trekのフアン・ロペスが逃げ切り勝利している。
同じ4度の雨の中でも、対応できる選手も出来ない選手がいるということだ。
ただ、レースができる気温ではなかったのは仕方ない。特に、フレッシュ・ワロンヌの場合には、途中から降りだしたので、どうしようもない。最初から雪とかならば、レースはなかったでしょうね。
コメント
ほんと過酷な競技です。しっかり回復できるとよいですね。
落車で骨折や肺気胸や脳震盪は日常茶飯事。。。時には命を落とすこともあるんですから、もう少し安全対策が進むとよいですね。
ほんと、昨年のジーノ・マーダーの事故の教訓がいかされてない感じですね。
ゲラント・トーマスも同じことを言ってます。SafeRの権限を高めて、安全性についてもっと進めていかないといけないでしょう。