2025 クリテリウム・デュ・ドーフィネ第5ステージ　レムコ・エヴェネプールがゴール前で落車

第4ステージでは、年末の交通事故で出遅れていたレムコ・エヴェネプールが圧倒的なタイムトライヤルを披露。

17kmと短いコースで1分以上のタイム差のあったイヴァン・ロメオとフローリアン・リポウィッツを上回ってリーダージャージを獲得。さらにSoudal – Quick Stepの1,000勝目を記録。

そして、ライバルとなるタデイ・ポガチャルとヨナス・ヴィンゲゴーをリードしてみせた。

トップとのタイム差は以下のように

1. レムコ・エヴェネプール　Soudal – Quick Step　20.50
2. ヨナス・ヴィンゲゴー　Team Visma | Lease a Bike　+20秒
3. マッテオ・ヨルゲルソン　Team Visma | Lease a Bike　+37秒
4. タデイ・ポガチャル　UAE Team Emirates – XRG　+48秒

タデイ・ポガチャルとの48秒のタイム差は非常に大きい。まあ、これでタデイ・ポガチャルは火がついているだろうけど。

2025 ツール・ド・フランスでは、33kmと11kmの個人タイムトライヤルがある。第5ステージのカーンは真っ平なのでレムコがベストのコンデションだと面白いことになりそうだ。

 

第5ステージ    サン＝プリースト～メイコン  183km

 

スタートから90kmは平坦。逃げはし烈を極めるのでは。ただ、レース中継がないのでねえ～。

最後の3級山岳キャトル・ヴァン峠の頂上からゴールまでは28km。またLidl – Trekのジョナサン・ミランは遅れそうだがスプリントに戻ってこれるだろうか。

山岳ステージ前に、逃げて勝ちたいライダーの勝負となりそう。

 

1. 4級山岳　サン・タルムール峠　1.2km・5.6%
2. 3級山岳　フォントマルタン峠　6.7km・4.4%
3. 3級山岳　ブーボン峠　4.7km・5.2%
4. スプリントポイント
5. 3級山岳　キャトル・ヴァン峠　5.3km・4.6%

 

スタート

マチュー・ファンデルプールのコメント

このステージは可能性に満ちている。登りはそれほど難しくない。でも、ゴールまではまだかなり遠い。

早めに逃げ切るという選択肢はありますか？

様子を見よう。もしコントロールできれば、スプリントに挑戦してみる。しかし、ジョナサン・ミランを最後まで走らせることはできない。彼は 圧倒的に速いので、彼を抜くのは難しいだろう。

手首はどうですか？

手首はまだ敏感だが、痛みはない。きっと時間がかかるだろう。今週は予想以上に順調だった。ここ数日の成果と現状に満足している。今日が最後のチャンスだ。その後はクライマーたちの活躍次第だ。

 

スタート時の4賞ジャージ着用者は

• 総合　レムコ・エヴェネプール　Soudal – Quick Step
• ポイント賞　マチュー・ファンデルプール　Alpecin-Deceuninck
• 山岳賞　ルーカス・オウシアン　Cofidis
• 新人賞　フローリアン・リポウィッツ　Red Bull-BORA-hansgrohe

 

ニュートラルスタート。

 

3人の逃げ

3人が逃げに。

1. ジョーダン・ラブロス　Decathlon AG2R La Mondiale Team
2. ピエール・ティエリー　Arkéa – B&B Hotels
3. エンツォ・ライエンセ　Team Picnic PostNL

 

3級山岳　フォントマルタン峠　6.7km・4.4%

2人がジョインし先頭は5人に。

1. バンジャマン・トマ　Cofidis
2. ティボー・ゲルナレック　Arkéa – B&B Hotels
3. ジョーダン・ラブロス　Decathlon AG2R La Mondiale Team
4. ピエール・ティエリー　Arkéa – B&B Hotels
5. エンツォ・ライエンセ　Team Picnic PostNL

 

追走の3人が1分後にクリアー。

1. トビアス・フォス　 INEOS Grenadiers
2. マチュー・ブルゴドー　TotalEnergies
3. マテオ・ヴェルシェ　TotalEnergies

 

集団も15秒後に通過。

1. ジョーダン・ラブロス　Decathlon AG2R La Mondiale Team　2ポイント
2. バンジャマン・トマ　Cofidis　1ポイント

 

3級山岳　ブーボン峠　4.7km・5.2%

先頭は集団まで1分18秒のタイム差。

 

追走にEF Education-EasyPostのアレックス・ボーダンやAlpecin-Deceuninckのトビアス・バイアーなどが追いつく。

 

XDS Astana Teamのアロルド・テハダが落車からリタイヤとなってしまった。

 

総合2位のRed Bull-BORA-hansgroheのフローリアン・リポウィッツがバイク交換。

 

追走が3人となりそう。トビアス・バイアーは切れていく。

1. トビアス・フォス　 INEOS Grenadiers
2. アレックス・ボーダン　EF Education-EasyPost
3. グレゴール・ミュールベルガー　Movistar Team

 

アレックス・ボーダンがトップ通過。

1. ジョーダン・ラブロス　Decathlon AG2R La Mondiale Team　2ポイント
2. バンジャマン・トマ　Cofidis　1ポイント

 

Israel – Premier Techのパスカル・アッカーマンが落車。

 

どうやらリタイヤだ。このステージではSoudal – Quick Stepの ルイス・フェルファークも落車でリタイヤしている。これは明日から山岳ステージに向かうレムコ・エヴェネプールにとって非常に痛い。

 

トビアス・フォスら、追走3人は捕まってしまった。

 

集団はLidl – Trekが引いている。ジョナサン・ミランも遅れていないということだ。

 

スプリントポイント

スプリントポイントを通過。

 

ミヒャエル・ゴグルにつれられてマチュー・ファンデルプールが集団前方に。ジョナサン・ミランを落とすならば登りで仕掛けないといけない。

 

3級山岳　キャトル・ヴァン峠　5.3km・4.6%

Alpecin-Deceuninckが集団先頭を固める。

 

マチューは仕掛けるか。

 

先頭からArkéa – B&B Hotelsのピエール・ティエリーが切れた。

 

Team Picnic PostNLのエンツォ・ライエンセも先頭から遅れて通過。

1. バンジャマン・トマ　Cofidis　2ポイント
2. ジョーダン・ラブロス　Decathlon AG2R La Mondiale Team　1ポイント

 

集団は20秒差で通過。

 

残り17.8km。あ～、Lidl – Trekのジュリアン・ベルナールが引いている。ジョナサン・ミランが集団にいるということだ。これは普通にスプリントか～。

 

残り10.5km。16秒差で集団が見えてくる。

 

残り7.9km。先頭は3人に。

1. バンジャマン・トマ　Cofidis
2. ティボー・ゲルナレック　Arkéa – B&B Hotels
3. ジョーダン・ラブロス　Decathlon AG2R La Mondiale Team

 

残り3.5km。どこまで粘れるか。

 

残り2.3km。8秒差。

 

あ～、最後まで逃げていたDecathlon AG2R La Mondiale Teamのジョーダン・ラブロスも捕まる。

 

 INEOS Grenadiersが先頭だ。

 

残り1.2km。Alpecin-Deceuninckが先頭。

 

残り1kmでLidl – Trekが先頭。ジョナサン・ミランの後ろはマチュー・ファンデルプールだ。

 

これはジョナサン・ミランのレッドカーペットとなるか。

 

あっと、Soudal – Quick Stepのレムコ・エヴェネプールが落車だ。ロマン・バルデが心配している。

 

Lidl – Trek先頭でゴールに。

 

あっと、早がけしたのはIsrael – Premier Techのジェイク・スチュアートだ。

 

左からUno-X Mobilityのソーレン・ヴァーレンショルト、Israel – Premier Techのジェイク・スチュアート、Lidl – Trekのジョナサン・ミラン、Alpecin-Deceuninckのマチュー・ファンデルプール。

 

ジョナサン・ミランが追いつかない!

 

勝ったのは誰だ?

 

勝ったのはIsrael – Premier Techのジェイク・スチュアートだ～!

 

パスカル・アッカーマンが落車してリタイヤしたために急遽スプリントとなったが見事に代役を果たした。ジェイク・スチュアートは、2025 ダンケルク4日間　第5ステージの勝利に続いて今シーズンの2勝目。

 

ジョナサン・ミランが発射する前にスプリントを開始したタイミングが抜群だった。25歳でキャリア4勝目だ。

バイクがよかっかのか?

 

2位には INEOS Grenadiersのアクセル・ローランスが入っている。3位はUno-X Mobilityのソーレン・ヴァーレンショルト。4位はRed Bull-BORA-hansgroheのローレンス・ピティ。ジョナサン・ミランは5位となっている。

 

レムコ・エヴェネプールは指をケガしたのだろうか。明日からの影響がなければ良いのだけど。

 

リザルト

優勝は INEOS Grenadiersのジェイク・スチュアート

本当に最高の気分だ。アッカーマンが転倒したのは本当に残念です。彼にとっても良い一日だったのに。スプリントできなかったのは残念だ。その後は、自分次第だった。チームメイトとチームマネージャーが私を支えてくれた。彼らは素晴らしい仕事をしてくれた。

彼らのためにも、最後まで走りきることができて本当に嬉しい。来ると感じていた。今シーズンはどんどん良くなっている。ダンケルクではシーズン初勝利、そして数年ぶりの勝利を手にした。

オープニングステージの出来にすでにとても満足していた（スチュワートはスプリントで5位を獲得）。これは私たちにとって最後のチャンスだったので、この勝利を掴むことができて本当に嬉しい。

マコンではジョナサン・ミランが優勝候補の最有力候補でしたが。

最後の3キロはミランに付いていった。本当にいい位置につけていた。Lidl – Trekが少し内側にいたので、少し囲われた感じだった。でもUターン後には自分の道を見つけることができた。

マチュー・ファンデルプールのホイールに飛び乗ったんだ。そこから分かったのは、ミランの前にアタックしなければならないということ。フィニッシュから300mの地点でアタックし、粘り強く走り続けた。

プロトタイプのFactorレーシングバイクでこのドーフィネに乗っている。それが今日どれだけ役に立った?

それについては何も言えません(笑。

 

2位　 INEOS Grenadiersのアクセル・ローランス

 

第5ステージ　リザルト

総合

ポイント賞

山岳賞

新人賞