トム・デュムランがツール・ド・フランスに膝の不調で出場しないことになった。
これを受けて、チームメイトにも影響が出ている。
2017年にはグリーンジャージを着用した登れるスプリンター、マイケル・マシューズも困惑している。
マイケル・マシューズの困惑
マシューズのこれまでの成績をざっと振り返ると
すべてのグランツールでスプリント勝利を飾っている。スプリント勝利は数知れず。
石畳みや登りを含むスプリントでも上位に食い込んでいる。
2017年にOrica GreenEDGEからSumwebに移籍。
今年の成績は
スプリントでも、きっちりと成績を残している。ツール・ド・スイスのタイムトライヤルでは3位に食い込んでいる。
トム・デュムランが、ジロ・デ・イタリアで痛めた膝の不調により、ツール・ド・フランスに参加しない事を発表したのは6月20日。
しかし、今年のマシューズは、全てトム・デュムランのために頑張ってきた。
それは、ツールでの登りでのアシスト、第2ステージのチームタイムトライヤルでトム・デュムランを助けることに全力を注いできたのだ。
「私は登りの強化と、彼をサポートするために良いTTTをできるように努力していた。
ニュースを取り入れるのは絶対に難しいです」
とマシューズはオランダの放送局に語った。
「スプリントトレーニングや自分のステージに向けた準備のトレーニングはまだ一度も行っていない。自分に合ったステージはたくさんある。
明らかに残念だ。今何をするべきかわからない、私は完全に混乱している。
トムを支える準備ができているかどうかを確かめるための計画でさえ…正直なところ、大失望、ここからどこへ行くのか私にはわかりません」
マシューズは、ツールで区間3勝。2017年にはグリーンジャージを獲得。
それだけの実績がありながらも、Team Sumwebがデュムランのツールに集中しているので、犠牲を払わなければならなかった。
マシューズはジロに出場してポイント賞を狙いたかったが、それもチームの為に断念。
ツールでも、デュムランのためにグリーンジャージを狙う目標は封印していたのだ。
「これは大きな旅だった。今年の始めのチームの話はすべて、ツールでトムのイエロージャージをサポートすることだった。
自分は、紫色のジャージを取りに行くために、ジロに乗ることを望んでいた。
しかし、トムがジロを走ったので、プランは変更された。そして今、彼はツールから外れているので……..ええ、私たちのプランはほとんどひっくり返されました」
と彼は言いました。
「チームの目標は、トム100%になることでした。イワン[チームマネージャー]は、年明けから自分たちに野心を持ってはいけないと言った。
イエロージャージのためのすべてだったのだ」
と語っている。
Team Sumwebがデュムランの不在の中でアプローチをどのように変えていくのか、まだ決定していない。
チームとしては、ウィルコ・ケンデルマンで総合を狙ってくるだろう。
ただ、マイケル・マシューズがサガンにグリーンジャージで挑戦するためのチームサポートをマシューズに与えるのか決定する必要がある。
マシューズもスプリントの練習をしていないというし、心構えもモチベーションも作り直さないといけない。
難しい選択となりそうだ。
Unfortunately, @blingmatthews didn’t start today’s #TourdeSuisse🇨🇭 stage after fatigue from an intense training block and tough racing this week.
— Team Sunweb (@TeamSunweb) 2019年6月23日
Rest up, Michael!🤗 pic.twitter.com/1Wa7hYgnff
マイケル・マシューズはツール・ド・スイスの最終ステージは疲労のためにリタイヤ。これはツールに向けて無駄な力を使わないようにという判断なのだろうか?
現在、6人の暫定リストが上がっている。あとの2人のライダーはイエロー優先なのか、グリーン優先になるかで変わってくるだろう。
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