2024 UAEツアー第7ステージ ジュベル・ハフィートの最終決戦は大どんでん返し!

UAEツアーの最終ステージは、昨年同様ジュベル・ハフィートの登りで勝負だ。

昨年は、レムコ・エヴェネプールとアダム・イェーツのガチンコ勝負が見られたが、アダム・イェーツは不在。

変わってUAE Team Emiratesは、ジェイ・ヴァインで勝負する。対抗相手となるのは誰だろうか?

 

第7ステージ 　

 

アラブ首長国連邦のアブダビ首長国にある都市アル・アインからスタート。人口は約60万人で、首長国で 2 番目、国内で 4 番目の都市。

その後、平坦な道を進み、特にアラブ首長国連邦最古の大学であるアラブ首長国連邦大学を通過し、決定的な最後の登りに到着しする。

 

 

ジュベル・ハフィートまでは平坦。集団も崩れることなく麓まで進むはず。逃げが頑張って山岳途中で捕まるというパターンか。

 

 

ジュベル・ハフィートは、登坂距離10.8kmで平均勾配は6.6%。ゴール手前3kmで最大勾配は11%にも達するためここで勝負となる。

 

1. スプリントポイント　UAE University
2. スプリントポイント   Green Mubazzarah
   
3. 山岳　ジュベル・ハフィート　10.9km・6.7%　

 

スタート前

リーダージャージのジェイ・ヴァインはリードを守れるか。アダム・イェーツの代わりでリーダーとなっているけど、問題なく守ればチーム内での役割も変わってくるかも。

 

Decathlon AG2R La Mondiale Teamのベン・オコナーは、2度目の山岳勝利となるか。ただ、ロングスプリントは警戒されているだろう。

 

 

Soudal – Quick Stepのイラン・ファンワイルダーは、グランドツアーのリーダーとしての資質をみせてくれるはず。

 

第7ステージのスタート時の各賞ジャージは

• 総合　ジェイ・ヴァイン　UAE Team Emirates
• ポイント賞　ティム・メルリエ　Soudal – Quick Step
• 中間スプリント賞　ハーム・ファンフック　Lotto Dstny
• 新人賞　イラン・ファンワイルダー　Soudal – Quick Step

 

ニュートラルスタート。

 

オフィシャルスタートから3人が飛び出す。

 

Lotto Dstnyのトーマス・デヘントだ。

 

トーマス・デヘントが先頭を引く。昨日の落車の影響はないのだろうか。

 

8人が前に出ている。

 

トーマス・デヘントが逃げたがっている。

 

集団が追いついてきた。

 

トーマス・デヘントは、あきらめたが、Alpecin-Deceuninckの二人はあきらめない。さらに、ドイツ王者のエマヌエル・ブッフマンもくる。

 

4人が抜け出した。

 

時速62km/h!

 

4人の逃げ

集団は容認。4人の逃げが成功した。

 

集団はUAE Team Emiratesがコントロールを始める。

 

Team Visma | Lease a Bikeは、オラフ・コーイがステージ優勝したし、昨日はヨナス・ヴィンゲゴーがオー・グラン・カミノで優勝、オンループ・ヘットニュースブラッドでは、男子がヤン・トラトニク、女子がマリアンヌ・フォスが勝利しており、一日で3勝をあげている。

 

Team dsm-firmenich PostNLのファビオ・ヤコブセンは、Soudal – Quick Stepから移籍して、まだ勝利がない。

 

残り122.5kmで7分1秒差と大量リードに。エマヌエル・ブッフマンは、2019ツール・ド・フランス総合4位。ドイツのロードチャンピオンには、2015年と2023年の2回なっている。

 

残り108.2kmで8分9秒差に。Soudal – Quick Stepのイラン・ファンワイルダーは、最後のジュベル・ハフィートで、どんな走りをみせるだろうか。

 

スプリントポイント　UAE University

1回目のスプリントポイントは、ジョナス・リカールトが、そのまま獲得。中間スプリント賞ジャージを着用しているマーク・スチュワートは全く動かず。

1. ジョナス・リカールト　Alpecin-Deceuninck　8ポイント・3秒
2. シルヴァン・ディリエ　Alpecin-Deceuninck　5ポイント・2秒
3. マーク・スチュワート　Team Corratec – Vini Fantini　3ポイント・1秒
4. エマヌエル・ブッフマン　BORA – hansgrohe　1ポイント

 

集団けん引にDecathlon AG2R La Mondiale Teamも加わる。ベン・オコナーがまたも上りで爆発するのか。

 

残り85.5km。タイム差は7分29秒差。もし逃げ切れれば、エマヌエル・ブッフマンに勝機がある。ただ、集団が追い込んでくるだろう。

 

これは追いつかないので、集団全体でスピードが上がってくる。

 

猛烈なベースアップで、集団が長くのばされる。

 

ついに中切れが。風がある。

 

後ろに取り残されると、戻ってこれないぞ。

 

取り残されたグループには、Intermarché – Wantyのルイス・メインチェス、Lotto Dstnyのトーマス・デヘントなど。

•  ファビオ・ヤコブセン (Team dsm-firmenich PostNL)
•  ルイス・メインチェス (Intermarché – Wanty)
•  アンドリュー・オーガスト (INEOS Grenadiers)
•  ヤコブ・マレツコ (Team Corratec – Vini Fantini)
•  ハーム・ファンフック (Lotto Dstny)
•  クリストフ・ノッペ (Cofidis)
•  マイケル・レオナール (INEOS Grenadiers)
•  ケニー・エリッソンド (Cofidis)
•  ヨハネス・アダミエッツ (Lotto Dstny)
• ヴェガールステイク・ラエンゲン (UAE Team Emirates)

 

こちらは取り残されたグループ。34秒の差がある。

 

また、先頭で中切れが起こるほどのペースアップが。風が強い。

 

ジェイ・ヴァインも先頭交代に加わっている。

 

見た目でも結構離れている。

 

完全に先頭がわかれた。

 

残り53.2kmで3分58秒差まで縮まった。

 

20秒差なので、これは追いつきそうだ。

 

残り46.9km。22秒とタイム差が開いている。

 

残り38kmくらいで、追走が追いついた。

 

残り35.2kmで1分41秒差。

 

スプリントポイント   Green Mubazzarah

ここはジョナス・リカールトがトップ通過。

1. ジョナス・リカールト　Alpecin-Deceuninck　8ポイント・3秒
2. マーク・スチュワート　Team Corratec – Vini Fantini　5ポイント・2秒
3. シルヴァン・ディリエ　Alpecin-Deceuninck　3ポイント・1秒
4. エマヌエル・ブッフマン　BORA – hansgrohe　1ポイント

 

山岳　ジュベル・ハフィート　10.9km・6.7%　

残り10.7kmで先頭からジョナス・リカールトが離脱。

 

さらに、Team Corratec – Vini Fantiniのマイク・スチュワートが切れる。

 

シルヴァン・ディリエもきれてしまった。これで先頭は、エマヌエル・ブッフマンだけに。

 

残り9.1kmでUAE Team Emiratesのブランドン・マクナリティが切れた。

 

残り8.5km。Decathlon AG2R La Mondiale Teamが集団を引く。ジェイ・ヴァインの姿は前方に見える。ただ、何か声をチームメイトにかけていた。

 

残り7.5km。エマヌエル・ブッフマンとは1分14秒差。

 

さあ、エマヌエル・ブッフマンはどこまで粘れるか。

 

 

あらら、ジェイ・ヴァインがポジションを下げている。

 

ジェイ・ヴァインが落ちそうだ。

 

なんと、ジェイ・ヴァインが切れてしまった。

 

これは、総合リーダーが変わってしまう。

 

残り6.5km。Decathlon AG2R La Mondiale Teamが先頭を引き続けている。

 

残り4.5km。EF Education-EasyPostのサイモン・カーも切れそう。

 

残り4.3km。Bahrain Victoriousのペッリョ・ビルバオが先頭に。

 

残り4km。エマヌエル・ブッフマンは30秒差に。

 

集団からエイネルアウグスト・ルビオがアタック!

 

残り3.4km。エイネルアウグスト・ルビオは引き戻される。

 

アタック合戦だ。

 

残り3km。エマヌエル・ブッフマンが追いつかれた。

 

残り2.7km。ペッリョ・ビルバオが加速。

 

しかし、Lotto Dstnyのレナート・ヴァン・エトヴェルトが先頭で捕まえる。

 

今度は、Team Visma | Lease a Bikeのアッティラ・ヴァルテルが先頭に。

 

残り2.3km。Tudor Pro Cycling Teamのマイケル・ストーラーがアタック!

 

これはいい感じで抜け出した。

 

マイケル・ストーラーに、レナート・ヴァン・エトヴェルトとイラン・ファンワイルダーがはりつく。先頭は3人だ。

 

残り1.7kmでレナート・ヴァン・エトヴェルトがアタック!

 

全開で走り出す。

 

残り1.3km。大きくリードを奪っている。

 

残り900m。後方はとても小さく見える。あとはタイムだ。

 

ベン・オコナーが追わないといけないけれど、追えていない。

 

レナート・ヴァン・エトヴェルトは全力でゴールに。

 

レナート・ヴァン・エトヴェルトが勝利だ!

 

2位はペッリョ・ビルバオ。ベン・オコナーは、22秒遅れの3位。しかし、この結果総合では、レナート・ヴァン・エトヴェルトがベン・オコナーを2秒上回った!

なんということだ。スタート前には37秒差もあったのに、それを逆転するなんて誰が想像できただろうか。レナート・ヴァン・エトヴェルトはワールドツアーレースで初勝利に総合優勝まで飾ってしまった。

奇跡といってもよいほどの大逆転劇だ。

 

代わりに、UAE Team Emiratesのジェイ・ヴァインは、どうしたのか。4分12秒も遅れてゴールとなった。

 

リザルト

レナート・ヴァン・エトヴェルトのコメント

信じられないよ。今朝もみんな、総合優勝を目指して頑張れと言っていた。僕はすぐにこう言ったんだ。”みんな、現実的になろうよ。結局のところ、私はジェイ・バインのような世界的ドライバーにはまだ遠く及ばないのだから” と。

最強であることを証明し、最後の1キロ手前で印象的なアタックを見せて勝利しましたね。

あれが計画だったんだ。頭の中にあったし、それがうまくいったなんて信じられないよ。この冬、私はすでに多くの進歩を遂げた。ステージ優勝と最終クラス優勝なんて、本当に信じられない。めちゃめちゃ嬉しい。

レースがもっとタフになることを期待していた。でも、風のせいでそうはならなかった。トップから2キロのところで、オール・オア・ナッシングで勝負することにした。

水曜日のジェベル・ジャイスへのライドでは、そうしなかったことにがっかりした。あのときは待ちすぎた。今、僕はそれをやりたかったんだ。

 

第7ステージ　リザルト

総合

ポイント賞

新人賞