ブエルタ4勝目を目指すプリモッシュ・ログリッチ。ヨナス・ヴィンゲゴーも出場する最強と思われるJumbo-Vismaのメンバーが発表されている。
Jumbo-Vismaのメンバー
We’ve conquered and . Now we want as well.
This is our team for @lavuelta. pic.twitter.com/fWRlyJZZvp
— Team Jumbo-Visma cycling (@JumboVismaRoad) August 20, 2023
プリモッシュ・ログリッチ
ヨナス・ヴィンゲゴー
セップ・クス
ウィルコ・ケルデルマン
ディラン・ファンバーレ
アッティラ・ヴァルテル
ロベルト・ヘーシンク
ヤン・トラトニク
全く隙のないチーム編成。これに対抗できるチームはあるのだろうか。
プリモッシュ・ログリッチ
!
What a way to take our 50th win of the season! pic.twitter.com/ko13PSjQDf
— Team Jumbo-Visma cycling (@JumboVismaRoad) August 19, 2023
ブエルタ最多勝利のロベルト・エラスの4勝を狙うプリモッシュ・ログリッチ。昨年のブエルタでは、レムコ・エヴェネプールとの対決では落車リタイヤという結果に。
元々、ツールでの落車で肩を脱臼しており、不完全なコンデションで臨んでいたということもある。
続く、2023ジロ・デ・イタリアでの対決は、レムコのコロナでのリタイヤにより、最後はゲラント・トーマスを山岳タイムトライヤルで葬ってみせた。
元々、オフに肩の手術をしており、コンデション調整には苦労していたと思われる。
それでも、ジロ・デ・イタリアでは総合優勝を勝ち取った。3か月レースから遠ざかっていたけれど、ブエルタ・ア・ブルゴスで復帰。
第2ステージのチームタイムトライヤルでリードを奪うと、あとはアダム・イェーツの山岳アタックを封じ込めれば良い状態に。最終ステージも、最後は優勝して幕を閉じている。
UAE Team Emiratesのアダム・イェーツ、BORA – hansgroheのアレクサンドル・ウラソフを寄せ付けない山岳の走りは別次元のレベルだと言わざるを得ない。
だが、ブエルタにはレムコ・エヴェネプール、そして、チーム内にはヨナス・ヴィンゲゴーがいる。チーム内でのエースの座も勝ち取らないといけない。
そして、第1ステージはチームタイムトライヤル。有利にレースを運べる条件は揃っている。
ヨナス・ヴィンゲゴー
この投稿をInstagramで見る
ツールを連覇したヨナス・ヴィンゲゴー。その徹底されたスケジュール管理とレース選択はベストな走りを生み出した。
そのヨナス・ヴィンゲゴーがブエルタも出走するのだから凄いことだ。勝てば、クリス・フルーム以来の同一年でのグランドツアー制覇となる。
ヨナス・ヴィンゲゴーには気負いはないだろう。プリモッシュ・ログリッチと共に交互にレムコに対してアタックを繰り出すことが出来る。
まるで、2022ツールでタデイ・ポガチャルに対して見せた攻撃スタイルが取れるのは圧倒的に有利だ。レムコが世界トップの二人のアタックを全て封じ込めるのは、はっきり言って無理だろう。
二人のダブルエースが有利に展開できるのは間違いない。最強タッグだ。
セップ・クス
この投稿をInstagramで見る
Jumbo-Vismaのエースを支える最強の山岳アシスト。セップ・クスは、同一年の全てのグランツールに出場する。
本人談では、グランツール以外のレースに出ないので大丈夫だというが、疲れは相当のものだろう。
- 2023 ジロ・デ・イタリア総合14位
- 2023 ツール・ド・フランス総合12位
セップ・クスの場合には、成績も伴っているのが凄い所だ。これでブエルタも20位以来でゴールならば凄い記録となりそうだ。
タイムトライヤルも年々改善されており、他チームならばエースは間違いないところ。この、ブエルタでも二人のエースの貴重な山岳アシストとなりそうだ。
アッティラ・ヴァルテル
National Champion pic.twitter.com/aq0YoVR8b2
— Valter Attila (@ValterAttila) June 25, 2023
Groupama – FDJから移籍してきたアッティラ・ヴァルテル。
2020年にCCCの開発チームから昇格。2020ツアー・オブ・ハンガリーで総合優勝。CCC解散に伴い2021年からGroupama – FDJに移籍。
2021ジロ・デ・イタリアでは第6ステージから8ステージまでマリアローザを着用した。最終的に総合14位でゴールしている。
今年はハンガリーのロード王者になっており、Jumbo-Vismaではナショナルジャージで登場するので、レースでもわかりやすい。移籍当初は、自分の走りをしていると不評を買っていたけど、今はチームのアシストに徹している。
この数年は、プリモッシュ・ログリッチ、ヨナス・ヴィンゲゴーとダブルエースがいるので、出番はないだろうけど、将来のエース候補となるのは間違いない。
ヤン・トラトニク
Cooling down from @VueltaBurgos and warming up for @lavuelta ✌️ #lavuelta #sammenwinnen #ciclismo #cyclinglife pic.twitter.com/wknepmEE1a
— Jan Tratnik (@JTratnik) August 20, 2023
Jumbo-Vismaがヤン・トラトニクを獲得したのは大正解だ。
ヤン・トラトニクは33歳の2022スロベニアTT王者。スロベニアでは4回タイムトライヤルのタイトルを獲得。
2021スロベニア選手権タイムトライヤルではタデイ・ポガチャルも破っている。
タイムトライヤルが強いだけではなく、登坂力もあり山岳で逃げる姿も度々見受けられる。Jumbo-Vismaに来てからのヤン・トラトニクのアシスト振りは素晴らしい。
ここぞという時に、顔を出してくる。今年はグランツール初出場となるけど、間違いなく良いアシスト振りを見せてくれそうだ。
ジロ・デ・イタリアをプリモッシュ・ログリッチが制覇。ツール・ド・フランスをヨナス・ヴィンゲゴーが制覇。果たしてブエルタも制覇してしまうのだろうか。
コメント