ジロ・デ・イタリアのオーブニングステージでは、ラストの2.1キロの登りをそのままタイムトライヤルバイクで登る選手が大半だった。
- 場所の指定 サンルーカの麓の鋭角右コーナー手前50m
- チームカーに搭載したスペアバイクに乗り換えること
- 再スタートのメカニックの押しは10mまで
これでは、デメリットのほうが多いと判断するのが普通ですよね。
そのデメリットは
トレック・セガフレードは何人かのライダーがバイク交換を選択。見事に目的を達成したのが昨年も山岳賞2位を獲得したジュリオ・チッコーネだった。
ジュリオ・チッコーネはエモンダにチェンジ
ジュリオ・チッコーネは、昨年も何度もアタックして山岳賞を目指した。
しかし、フルームに17ポイントの差で敗れてしまった。彼とチームは綿密に計算して、最初の5.9kmまでをタイムトライヤルバイクのスピードコンセプトで走破。
5.9km地点からの2.1kmを軽量な山岳仕様のトレック・エモンダに乗り換えを選択した。
エモンダは軽量な山岳バイク。登りに特化したバイクと言っても良いだろう。
彼の計算は、見事に当たり6分1秒でカバー。優勝したプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ)をわずかに上回ることに成功した。
山岳賞ジャージは、私とチームにとってのゴールだった。
登る前にエモンダにバイクチェンジすることを選択。私はできるだけ速く走った。気分が良く、うまくいった。今日はチームにとっても私にとっても良い日です。
第2ステージでも、果敢に逃げにのったジュリオ・チッコーネはマリアアッズーラのポイントを積み重ねている。
1位 | ジュリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード) | 21pts |
2位 | フランソワ・ビダール(アージェードゥーゼール) | 6pts |
3位 | プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ) | 4pts |
エースのモレマもバイクチェンジで成功
エースのモレマは、ステージ優勝者のプリモシュ・ログリッチ(Jumbo-Visma)から39秒遅れで9位でフィニッシュ。
それは私にとって正しい決断だった。私たちは毎週それについて考えていたんだ。
TTバイクと比較してロードバイクでより多くのパワーを生み出すことが出来ると思ったからだ。
バイクチェンジには10秒かかると思う。さらに登る手前100mで交換しなければならなかったので、15秒タイムロスするのもわかっていた。
私はUCIによる決定を不服に思っていた。過去には望む場所でバイク変更することができましたが、今回は理想的ではない時点で変更されいた。
このような登りには、ロードバイクのほうがパフォーマンスがあがるのは当然だ。
今日は、力もあり、気分も上がったTTには満足している。
変更するのは私にとって正しい決断だった。トップ10に入っているので、それは私にとって良い結果だと思う。
とチームのウェブサイトで報告。
TREKとしてはモレマも9位。ジュリオ・チッコーネも山岳賞ジャージを手に入れることが出来たので大成功の滑り出しとなった。
チームのバイクチェンジの判断も正しかったと言えますね。
ちなみに、スプリンターのマッテオ・モスケッティはそのままマドンのスピードコンセプトで登りをクリアー。とても辛そうに登ってます。
スプリンターこそ、変えたほうが登りやすいと思うのは私だけでしょうか?
Trek-Segafredo ジロ出場メンバー
- マッテオ・モスケッティ(Matteo Moschetti)スプリンター23歳
- ミヒャエル・ゴグル(Michael Gogl)ルーラー26歳
- 二コラ・コンチ(Nicola Conci)クライマー22歳
- ジュリオ・チッコーネ(Giulio Ciccone)クライマー25歳
- ジャルカ・ブランピッラ(Gianluca Brambilla)パンチャー32歳
- バウケ・モレマ(Bauke Mollema)クライマー33歳
- マイケル・イリサル(Markel Irizar)ルーラー39歳
- ウィル・クラーク(Will Clarke)TTスペシャリスト34歳
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