リエージュ〜バストーニュ〜リエージュで落車したタデイ・ポガチャル。
その日の内に手術を行って、タデイ・ポガチャルも元気な様子を見せている。
手術は、リエージュの病院ではなく120kmも離れたゲンクで行われている。ツール・ド・フランスは7月1日に始まる。
一流外科医が手術
タデイ・ポガチャルの手術を担当したのは、外科医ヨリス・デュアリンクス(Joris Duerinckx)。一流の外科医で、検索するとズラズラと記事が出てくる。
ヨリス・デュエリンクスは、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュをオンラインで見ていたそうだ。
スキャンしたところ、手首の舟状骨骨折が見つかった。
ヨリス・デュエリンクスは以下のようにコメントしている。
手首は8つの骨からなる複雑な関節。舟状骨は、前腕と手の他の部分をつなぐ血管状の骨。手首の関節が正しく機能するために不可欠なものだ。
通常、このような骨折は手術をしなくても治るが、タデイ・ポガチャルは手術台に乗ることになった。
時には、ピースをうまく組み合わせるために、あるいは骨の血液供給を損なわないために、手術した方が良い場合もある。
手術は滞りなく行われた。タデイはほとんど痛みもなく、その日のうちに家に帰ることができた。
彼自身は非常に冷静で、早期回復に専念している。それが、彼のリハビリを早く開始するために、迅速な手術を選択した理由でもある。
そして、彼のリハビリは、すべてのサイクリングファンを心配させる。ポガチャルは7月1日のツールのスタートに間に合うのか?
どんな骨折でもそうだが、自然治癒には時間がかかるので、まだ様子を見るしかない。来週中には、骨の癒合がどの程度進んでいるかスキャンで確認する予定だ。
通常、骨折の回復には6週間を要すると言われている。10週間後のツールまで、あと少しというところでしょうか?
ポガチャルはトップアスリートであり、素晴らしい医療体制を持っている。彼は回復の面で最高のカードを持っている。
最高のシナリオでは、彼はツールに間に合わせることができる。舟状骨は特殊な骨なので、スキャンを待つ必要がある。でも、期待通りだと思う。
いずれにせよ、ポガチャルはしばらくの間、バイクを脇に置いておく必要がある。ローラー台でのトレーニングは可能だが、手首に大きな負荷がかかることは、数週間は避けなければならない。
タデイ・ポガチャルのレーススケジュールでは、6月14日のツアー・オブ・スロベニアが入っている。順調に進んでも5月下旬までは、手首に負担のかかるトレーニングは出来ない。
さすがに、2週間のトレーニングでスロベニアのレースに出場は難しいのでは。調整レースなしで、ツール・ド・フランスに出場することになるかもしれない。
まずは、来週のレントゲンの結果待ちとなりそうだ。
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