ツール開幕戦のコペンハーゲンでの個人タイムトライヤルはあいにくの雨の中スタート。
前半に走ることを選択した多くのライダーが、かなりの雨の中走ることを余儀なくされた。後半スタートのイヴ・ランパールトは、驚異的なタイムを叩ぎだしステージ優勝をもぎ取った。
ワウト・ファンアールトよりも、5秒も速く、ガンナよりも10秒も良いタイム。世界トップのフィリッポ・ガンナとワウト・ファンアールトを破ったのだから素晴らしいことだ。
このタイム短縮に貢献した秘密が分かっている。
タイム更新の秘密
The moment @yveslampaert stunned everyone and won stage 1 of #TDF2022! pic.twitter.com/zBX6OEzz9n
— Quick-Step Alpha Vinyl Team (@qst_alphavinyl) July 1, 2022
Quick-Step Alpha Vinyl Team、BORA – hansgrohe、TotalEnergiesがエアロバラクラバを使用していたけど、イブ・ランパールト使っていない。
タイム短縮には関係ないのかも。
イブ・ランパールトが大きくワウト・ファンアールトを上回った区間がある。それが以下の700mのカーブが連続する場所だ。道端が少し狭く高低差もある。
1位のJohn Deereというのがイブ・ランパールトのこと。ワウト・ファンアールトは、54秒でイブ・ランパールトよりも3秒も離れている。
やはり、カーブで差がついたのが多いということが言えるだろう。同じようにマチュー・ファンデルプールよりもイヴ・ランパールトのほうが速い。
この秘密について、メカニックのニコラス・クースマンが明かしている。
イヴ・ランペールはタイムトライアル中、ヘルメットの下に「クレイジーフラップ」を装着していなかったが、バイクサプライヤーであるスペシャライズドのレインタイヤを装着し、コペンハーゲンの街を安全に走行していた。
Rapid Air Turbo Wet Tyreは今年から導入した。ライダーは、より快適になったと感じている。
そのレインタイヤのプロファイルは、我々の ドライタイヤのプロファイルと同じで、ラバーが違うだけだ。
簡単に説明すると、普通のタイヤは上に硬いゴム、横に柔らかいゴムがあって、それでコーナーを曲がりやすくなっているんだ。
レインタイヤは、上部とサイドに柔らかいゴムがついている。違いがよくわからないけど、あるんだ。
秘密は、Rapid Air Turbo Wet Tyreだった。これは既に使用しているRapid Air Turboのレイン版ということだ。
ファビオ・ヤコブセンも絶賛
先週のオランダ選手権に出場したファビオ・ヤコブセンも絶賛している。
路面が濡れていると、より快適になり、あえて少し速くカーブを通過することができる。ライダーに精神的なアドバンテージを提供してくれるんだ。
しかし、もちろん誰もがイノベーションを求めている。そのことに幻想を抱くべきではない。
何もかもが近い。でもいずれにせよ、このタイヤは昨日のイヴを助けてくれたんだ。
当然、Quick-Step Alpha Vinyl Team、BORA – hansgrohe、TotalEnergiesは全員が新しいレインタイヤを使用している。
この中でも、突出した力を持ったイブ・ランパールトが最も良いタイムを出したということだ。当然力もあるけど、タイヤの影響もあったことは記録が物語っている。
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