2024 ツアー・オブ・オマーン第5ステージ 最終決戦を制して総合優勝となったのは?

最終ステージも短縮となった。

これは、もう仕方なし。暑すぎて短縮とかあるけれど、雨でここまで影響があるとは～。

 

第5ステージ　サメイル・アル・ファイハー・レジハウス～ジャバル・アル・アフダル　72km

 

勝負を決するのはアフダル山。山脈を構成する石灰岩にちなんで名付けられグリーンマウンテンとして知られている。

スプリントポイントを越えると、すぐに登り始める。後半にかけて勾配がきつくなり13%を越えてゴールへと向かう。

過去優勝者には、ミゲルアンヘル・ロペス、クリス・フルーム、ヴィンチェンツォ・ニバリなど名だたるクライマーがグリーンマウンテンを制覇している。

今年のオマーンはここで総合優勝が決まる。

 

1. スプリントポイント　Birkat Al Mouz
2. 山岳ポイント　ジャバル・アル・アクダール 5.7km・10.5%

 

スタート前

快晴なのだけど、短縮ステージ。

 

オフィシャルスタート。

 

Burgos-BHが仕掛けて、3人があっさりと前に出たので決まるのかと思ったけど。

 

あっという間に捕まる。距離が短いし、みんな元気だ。

 

また、3人前に。

 

5人となったけど、集団は逃がさない。距離が少ないのでタイム差も与えられないし。

 

10人ほど前にいる。だけど、集団も逃がさない。

 

これはずっとアタック合戦か。

 

Intermarché – Wantyのユーブ・アーツが単発の逃げ。開発チームのWanty – ReUz – Technordに所属している。しかし、すぐに捕まる。

 

今度はUno-X Mobilityのトルド・グドメスタッドが全開でアタック!

 

後方からIntermarché – Wantyのユーブ・アーツがジョイン。

 

残り56kmで20秒差を稼ぎ出す。

 

二人が追いつきそうだ。

 

4人の逃げ

追いついて4人の逃げに。

1. トルド・グドメスタッド　Uno-X Mobility
2. ユーブ・アーツ　Intermarché – Wanty
3. トビアス・ルンド・アンドレセン　Team dsm-firmenich PostNL
4. テグシュバヤル・バツァイハン　Roojai Insurance

 

残り50kmで1分差に。まあ、これ以上はもらえないのでは。

 

集団はUAE Team Emiratesの二人のオマーンライダーが引くパターン。

 

残り40kmで1分35秒に広がる。

 

補給。Team dsm-firmenich PostNLはチームポートカーを空輸したのだろうか。

 

トルド・グドメスタッドなど、他のライダーはShimanoカーからボトルをもらっている。

 

残り30kmで2分差。アダム・イェーツは、フィン・フィッシャーブラックの前にいる。今日はアシストをするのだろうか。

 

このままだと逃げ切られるので、Astana Qazaqstan Teamのグレブ・シリツァが集団けん引に。UAE Team Emiratesは、山岳に備えてアシスト温存だ。

 

残り15kmで2分20秒差に。

 

スプリントポイント　Birkat Al Mouz

スプリントポイントを越えた。

1. テグシュバヤル・バツァイハン　Roojai Insurance　3ポイント
2. トビアス・ルンド・アンドレセン　Team dsm-firmenich PostNL　2ポイント
3. ユーブ・アーツ　Intermarché – Wanty　1ポイント

 

ようやく各チームが追い始める。

 

結構、雨の跡があり、係員に誘導されて乾いた部分を走っている。

 

山岳ポイント　ジャバル・アル・アクダール 5.7km・10.5%

あっと、先頭がばらけ始めた。

 

まずは、トビアス・ルンド・アンドレセンが遅れる。

 

続いて、Uno-X Mobilityのトルド・グドメスタッドが遅れる。

 

先頭は2人。

1. テグシュバヤル・バツァイハン　Roojai Insurance
2. ユーブ・アーツ　Intermarché – Wanty

 

残り5kmを切っている。

 

集団は追いつかない。

 

これは面白いことに。

 

残り4kmを切った。

 

ここで、ユーブ・アーツがアタック!

 

さあ、ループ・アーツが逃げ切るか。

 

これは初優勝となるのか。

 

千切れた二人に集団がせまる。

 

2kmの看板を越えたが逃げ切れるか。

 

まだ、55秒ある。逃げていたテグシュバヤル・バツァイハンは捕まる。

 

アダム・イェーツがフィン・フィッシャーブラックを引いている。

 

アダム・イェーツの引きで、集団は崩壊した。

 

まだ、集団は見えてこない。

 

このままいけば、フィン・フィッシャーブラックの総合優勝だが。

 

アダム・イェーツの引きで5人に絞られた。

1. アダム・イェーツ　UAE Team Emirates
2. フィン・フィッシャーブラック　UAE Team Emirates
3. クリスチャン・ロドリゲス　Arkéa – B&B Hotels
4. マウリ・ファンセヴェナント　Soudal – Quick Step
5. ヤン・ヒルト　Soudal – Quick Step

 

150mほどに迫ってきたところで、Soudal – Quick Stepヤン・ヒルトがアタック。アダム・イェーツが追う。

 

フィン・フィッシャーブラックはつけない。

 

フィン・フィッシャーブラックがアダム・イェーツから切れた!

 

ユーブ・アーツは、逃げ切れるか。アダム・イェーツがせまってくる。

 

あ～、追いつかれた。Soudal – Quick Stepは、ヤン・ヒルトだ。

 

二人に抜かれていく。

 

優勝争いは二人だ。

 

ヤン・ヒルトが前でペースを上げる。ヤン・ヒルトは、2022年にこの上りで独走勝利している。

 

残り400mの看板を越えて、アダム・イェーツがアタック!

 

ヤン・ヒルトは反応できない!

 

アダム・イェーツが、ゴール手前で大きくヤン・ヒルトを引き離す。

 

完全にヤン・ヒルトを引き離した。

 

アダム・イェーツは、ゴール手前から勝利のポーズだ。

 

アダム・イェーツは、ステージ優勝と総合優勝のダブルをゲットだ。2023ツール・ド・フランス3位の男は、きっちりと決めてみせた。

 

アダム・イェーツは、ツール・ド・フランスとブエルタ・ア・エスパーニャに出場予定。ツールではタデイ・ポガチャルをアシストするはず。ブエルタではどうだろうか。

2位には、ヤン・ヒルト。そして3位には、Intermarché – Wantyの開発チームで走るユーブ・アーツが入った。これは間違いなく来年はワールドチーム入りのはずだ。

 

リザルト

総合優勝とステージ優勝したアダム・イェーツのコメント

最初から、このレースは自分に合っていると言っていた。いくつかのステージが短縮された後でもね。最後のグリーンマウンテンの急こう配がある最終ステージは、僕にとって重要なゴールだった。

本当はフィンが生き残ってくれることを願っていたんだけど、ヤン・ヒルトが最後にしっかり引っ張ってたので、彼について行かなければならなかった。そしてスプリント勝負に持ち込んだんだ。

全体的にとても良いチームパフォーマンスだった。ほぼ1週間を通してコントロールできたし、自分たちが野心的で勝ちたいと思っていることを証明できた。素晴らしい1週間だった。

 

2位のヤン・ヒルトのコメント(チーム公式サイトより)

レース前は調子がいいと感じていたので自信があったし、特に今週最初の山頂フィニッシュがキャンセルされた後だったので、このハードなステージでそれを発揮できてうれしい。

今日は優勝を狙いたかったし、それが無理なら最高の結果を残したかった。ベストは尽くしたし、1日の終わりにはこの結果に満足している。実際、ツアー・オブ・オマーン全体はチームにとって非常に良いレースだったし、ここでの走りを誇りに思う。

 

3位となったユーブ・アーツのコメント

自分でもびっくりした。最初は調子が良かったし、ここ数日あまり自転車に乗っていなかったので、もう少しトレーニングしたかった。だからこそ私は早朝便に参加した。

指導者たちのために何かしたいと思っていた。なぜなら、また捕まるだろうといつも思っていたからだ。それでも、グリーンマウンテン自体ではかなり良いギャップを保っていたが、最後の1キロで脚がいっぱいになってしまった。4位も見えていた。まだ150mあったので、実際にはもう無理だと思ったんだ。しかしその後、バーをもう一度押して3位になった。

 

第5ステージ　リザルト

総合

 

ポイント賞

新人賞

チーム賞