2023 ファン・メルクシュタイン・フェンスクラシック　ようやく勝ったか～

ベルギーのコルトレイクを中心に行われるファン・メルクシュタイン・フェンスクラシック。Van Merksteijn Fences Classic(1.1)

2022年までは、マンセルキントクラッシックと呼ばれていた。Marcel Kint Classic(1.1)

1914年にズウェーフェゲムで生まれたマルセル・キントを称えるために始まったレース。

マンセル・キントは数々の記録を作っており、自転車ブランドも立ち上げている。

• 1938世界王者
• ツール・ド・フランスのステージ優勝6回
• 1943パリ～ルーベ優勝
• フレッシュ・ワロンヌ3回優勝

 

過去の優勝者

• 2022    アルノー・デリー
  
• 2021　アルバロホセ・ホッジ
• 2019　ブライアン・コカール
• 2018　ナセル・ブアニ
• 2017　ジョナス・リカールト
• 2016　ヤン・ウィレム・ファン・チップ

クラシックファンには、お馴染みのペテルベルグや、オウデクワレモントのパヴェの登りの出てくるコース。ただ、最後はスプリンターが勝利するワンデーレースだ。

 

コルトレイク～ズウェーフェゲム　　199.4km

 

ベルギーのコルトレイク周辺を回るレース。大きく周回し、石畳の登りをこなすレース。

オウデクワレモント、ペテルベルグを2回登るコースで5周回。過去優勝者をみてもわかるようにスプリントで決着するレースとなる。

 

注目のライダーは

 

7人の逃げ

コンチネルタルチームの7人が逃げ。

1. Jacob Scott (Bolton Equities)
2. Declan Trezise (Ara Skip Capital)
3. Bram Dissel (BEAT Cycling)
4. Thibau Verhofstadt (Tarteletto-Isorex)
5. Yentl Vandevelde (TDT-Unibet)
6. ジャスパー・ヘイスト (VolkerWessels)
7. Joshua Huppertz (Lotto-Kern Haus)

 

 

集団はSoudal – Quick Step、Lotto-Dstny、Intermarché – Circus – Wantyが引く。

 

残り30.4kmで41秒差。完全にタイムコントロールしている。

 

先頭は必死に逃げる。

 

残り20.9kmで40秒に。

 

あまり目立った動きはない。

 

残り18.4kmで38秒差。あまり解説することないなあ～。

 

Soudal – Quick Step、Lotto-Dstnyと引く展開は変わらない。

 

先頭集団から一人がアタック!

 

集団はSoudal – Quick Stepが追いこんでいく。

 

単独で逃げるライダーは、ジャスパー・ヘイスト。2022ツール・ド・スロバキア第4ステージで、チームメイトと逃げ切り勝利しているライダーだ。

 

後ろに追走と集団が見えている。

 

追走は集団に捕まる。

 

ジャスパー・ヘイストが足を緩めた。残り、3.8kmで捕まってしまう。

 

残り3.6km。Soudal – Quick Step、Lotto-Dstnyが前に。

 

残り3.4kmでSoudal – Quick Stepが二人で先頭を引く。

 

残り2.2km。ティム・メルリエのためにSoudal – Quick Stepがセットアップだ。

 

残り1.6kmで、ぐっとLotto-Dstnyの二人が上がってくる。

 

ここからLotto-Dstnyのジャコポ・グアルニエーリがスパート!

 

ジャコポ・グアルニエーリがギリギリまで引いて降りて行く。先頭は、ベルト・ファンレルベルフだ。その後ろにヘルベン・タイッセン。

 

  

ティム・メルリエが、ベルト・ファンレルベルフのリードアウトから、先にスプリント開始だ。

 

しかし、カレブ・ユアンが追い込んでくる。

 

ユアンがティム・メルリエに並んだ!

 

ティム・メルリエが巻き返すか?

 

カレブ・ユアンがハンドルを投げた～!

 

お～っ、ユアンがガッツポーズだ!

 

カレブ・ユアンは、何度も何度もガッツポーズを繰り返す。

 

わずかにユアンが速い。

 

ユアンはチームメイトと抱き合う。あ～、ユアンの勝利は本当に久しぶりだ。写真判定で負けたり、何度も、何度も2位があったけれど、ようやくチームに1勝を捧げることができた。

 

リザルト

カレブ・ユアンのコメント(チーム公式サイトより)

下り坂でのスプリントは、スピードが非常に上がるので、事故がすぐに起こる可能性がある。幸いなことに、そんなことはなかった。最終コーナーの後、理想的なポジションにはいなかったが、タイミングを待ち、最終的にメルリエのホイールに飛び乗ることができた。

この数ヶ月間、困難な状況が続いたが、この勝利はその追い風となった。だから、この勝利が本当に必要だったんだ。この勝利が僕に自信を与えてくれて、ボールが転がり始めるといいんだけどね。

チームは決して僕を見捨てず、信じ続けてくれた。彼らは僕を信じ、素晴らしい仕事をしてくれた。今日のレースは私たちのものだった。チームメイトのおかげで、スプリントを新鮮な気持ちでスタートすることができた。完走できてとてもうれしい。

 

2位のティム・メルリエのコメント

スロットで2回足止めされた。右か左か迷って200m走った。カレブがハンドルを握っていたので、それは致命的だった。もちろん勝てなかったのは残念だけど、すべてに勝つことはできない。ユアンにとって今シーズン初勝利だから、とっても嬉しいよ。

 

3位のヘルベン・タイッセンのコメント

スプリントのスタートで少し行きすぎた。右を完全に通り越さなければならなかったし、本当にスピードがあったが、左が良かった。

フィニッシュすることは恥ではない。二人に次ぐ3位は、今日最高だったかも知れないが、将来的には間違いなくあの人たちに対処できるだろう。