2023 オムループ・ファン・ヘット・ハウトランド　ベルギーのスプリンター対決の結果は?

ベルギーの西フランダース州、リフテルフェルデで毎年開催される1クラスのワンデイレース。オムループ・ファン・ヘット・ハウトランド。Omloop van het Houtland Middelkerke-Lichtervelde(1.1)

ハウトランド（オランダ語でウッドランド）という用語は、歴史的なフランダースの2つの地域を指す場合が多い。

 

過去の優勝者は

• 2022    ジャスパー・フィリップセン
  
• 2021　タコ・ファンデルホールン
• 2019　マキシミリアン・ヴァルシャイド
• 2018　 ヨナス・ファン・ヘネフテン
  
• 2017　トム・デヴリーント
• 2015　 イェンス・デブシェル
  
• 2014　イエール・ワライス
• 2013　マンセル・キッテル
• 2012　マンセル・キッテル
• 2011　 ギヨーム・ファンケイルスブルク

 

エールネゲム～リフテルフェルデ　195.2km

 

最初に、エールネゲムで4周回のサーキット。次にリフテルフェルデに移動して12kmのローカルサーキットを9周回してゴールとなる。

 

注目されるライダーは

• Alpecin-Deceuninck　シルヴァン・デリエ、ヤコブ・マレツコ、ライオネル・タミニオニー
• Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux　ヘルベン・タイッセン、アルネ・マリット
• Lotto Soudal　
• Team Jayco AlUla　ディラン・フルーネウェーヘン
• Team dsm – firmenich　ジョン・デゲンコルプ、サム・ウェルスフォード
• Uno-X Pro Cycling Team　
• Soudal – Quick Step deve Team ティム・メルリエ

Lotto-Dstnyのカレブ・ユアンは、手首の故障でDNS。Lidl-Trekは、多数のコロナ感染でキャンセル。

ティム・メルリエはSoudal – Quick Stepの開発チームから出場する。

 

3人の逃げ

3人が逃げている。

1. ジョナス・リカールト　Alpecin-Deceuninck
2. アブラム・ストックマン　TDT-Unibet Cycling Team
3. トム・セクストン　Bolton Equities Black Spoke

 

ジョナス・リカールトは、このオムループ・ファン・ヘット・ハウトランドに2020年に優勝している。このレースが唯一のプロ勝利なのだけど、逃げに乗ると勝てないのでは～。

昨年優勝のジャスパー・フィリップセンがいないので、誰で狙うのか。

 

Bolton Equities Black Spokeのトム・セクストンは、2020Turul Romanieiのプロローグで優勝、更に2023年のOceania Continental Championshipsのタイムトライヤルで勝利している。

ニュージーランド選手権のタイムトライヤル、ロードともに上位の常連となっている。

 

集団はUno-X Pro Cycling Teamが先頭で追っている。

 

Team dsm – firmenichとUno-X Pro Cycling Teamが一気にペースを上げている。

 

集団は石畳の登りに。

 

残り126.6kmで集団が割れてきている。

 

残り123.6kmで2人が集団から逃げだした。

 

追走は2人。

1. ルイス・ブロウ　Bingoal  WB
2. アレックス・コールマン　Team Flanders – Baloise

 

集団はSoudal – Quick Stepの開発チーム、Intermarché – Circus – Wanty、Team Jayco AlUlaの引いている。

 

追走二人は、集団から逃げ切りそうもない。後ろに見えている。

 

残り8周

追走2人は、集団から20秒差で通過。

 

残り7周

先頭は3人は残り7周回に。

 

追走は残り92kmで捕まってしまった。

 

残り6周

先頭3人は残り6周に。

 

集団はTeam Jayco AlUla先頭で通過。

 

残り73.6km。残り5周に入っている。

 

基本的にスプリンターステージなので構図が変わらない。

 

先頭からBolton Equities Black Spokeのトム・セクストンが切れた。

 

残り4周

集団は棒状でフニッシュラインを通過。

 

Team dsm – firmenichのジョン・デゲンコルプが登りで仕掛ける。集団は伸び切っている。

 

Team dsm – firmenichは、攻撃を止めない。集団は二つに割れている。

 

残り50.5km。先頭の二人は140km逃げている。

1. ジョナス・リカールト　Alpecin-Deceuninck
2. アブラム・ストックマン　TDT-Unibet Cycling Team

 

残り4周

集団はかなり絞られてきた。

 

集団で残っているスプリンターは、Intermarché – Circus – Wantyのヘルベン・タイッセン、Team dsm – firmenichのサム・ウェルスフォードくらいしか確認できない。

 

残り3周

残り3周に先頭2人が入る。

 

切れていた集団が見えてきた。これは追いつきそう。

 

集団が見えてきた。

 

二人は足を止めて集団を待つ。

 

残り30.9kmで集団に捕まる。

 

残り28.1km。また、登りで絞られるのか。

 

残り24km。集団は割れている。登りでかなりの人数が前に出た。

 

残り17km。単独でBingoal  WBのライダーが飛び出す。

 

残り11.1km。抜け出しを図ろうとするライダーが多数いるが逃がさない。

 

アタック合戦で8人ほどが前に抜け出す。

 

 

しかし、集団も逃がさない。

 

残り2.1kmTeam dsm – firmenichのジョン・デゲンコルプが先頭を引き倒す。

 

Team dsm – firmenichが前を固める。

 

ゴール前のカーブを曲がる。

 

Team dsm – firmenichがまだ前を固めている。

 

 

しかし、ゴール前の主導権はIntermarché – Circus – Wantyに。アルネ・マリットがヘルベン・タイッセンを引いている。

 

Team Jayco AlUlaのディラン・フルーネウェーヘンが上がってきた。

 

ヘルベン・タイッセンとディラン・フルーネウェーヘンが並んでゴール。

 

最後にハンドルを投げたが、わずかに速かったのはヘルベン・タイッセンだ!

ヘルベン・タイッセンは、今シーズンの4勝目をマークしている。途中の集団が割れた時にも、しっかりと先頭グループに残っていたし、厳しいレースに強いスプリンターだ。

 

リザルト

ヘルベン・タイッセンのコメント(チーム公式サイトより)

ブエルタ・ア・エスパーニャの、ステージ優勝を夢見てスプリントトレーニングに励んだ。しかし、それは叶わなかった。

1日ごとに新しい目標にフォーカスを切り替えなければならなかったし、それは確かに簡単なことではなかった。だからここリフテルフェルデで勝てたのは嬉しい。

スタートは強風のため、とても緊張した。チームと一緒にプロトンでペースを作り、自分たちの手で問題を解決することにした。その後、横風の中で加速するために他のスプリントチームのサポートを受けた。おかげで小さなペロトンで決勝をスタートすることができた。

スプリントではTeam dsm – firmenichのスプリントトレインに集中したが、後方からアルネ・マリットがやってきて私のスペースを作り、残り200mで私をスプリントスピードに乗せてくれた。

彼は今日の完璧なチームワークの最後の要素だった。チームメイトの信頼に報いることができて誇りに思う。

難しいレースの最後に、この成功は、私が無視できないスプリンターの一人であることを証明してくれた。シーズン最後の4週間を前に、そして来年に向けて、自信を深めることができた。

 

2位のディラン・フルーネウェーヘンのコメント

最近は2位と3位ばかりだ。脚は確かに勝つためにあるけど、でも、最初は第1集団に入れなかったんだ。でもそれもレース。それはあまり役に立たない。

もっと前にいるべきだった。だから右から行くしかなかった。そこで動けなくなった。左から来たかったし、スピードもあったけど、そうなるとあと一歩のところで勝利を逃すことになる。

最初に一線を越えなければならないが、現時点ではそれは実際には不可能だ。

私たちは自分たちでとても難しくしてしまった。先頭を走っていたのなら、風は悪くなかったと思う。それを評価しなければならない。決していい結果ではないよ。

ヘルベン・タイッセンは定期的にレースに勝っている。とてもクレバーだと思う。今日も彼はすべて正しかった。彼は僕をうまく捕らえた。彼はクレバーだった。