2022 ツアー・オブ・ノルウェー第3ステージ 　クイーンステージで勝利したクライマーは?

第2ステージで、リーダージャージを奪われたレムコ・エヴェネプール。

このクイーンステージで、総合優勝を決める戦いに挑むことになる。ただ、心配なのは山岳でアシストが残れるかどうかだ。

逆に、INEOS Grenadiersのメンバーは層が厚い。最後の登りが厳しいのでINEOS Grenadiersはイーサン・ヘイターからエースが交代する可能性もある。

 

第3ステージ   ゴル～スタブロ　175.8km

 

昨日のステージと同じく、前半から登っていく。下りで、多くのライダーが戻ってくるだろうけれど、決戦は最後の1級山岳ガウスタトッペンだ。

平均勾配7.6%だけど、最大勾配は16%。標高1,170mまで上がらないといけない。間違いなく、ここで総合優勝のライダーが決まる。

 

1. スプリントポイント　Geilo
2. 2級山岳　　Høgåsen/Dagalivegen　3.9km・6.9%
3. 1級山岳　　Imingfjell　7.3km・6.5%
4. 1級山岳　　ガウスタトッペン　12.1km・7.6%

 

スタート前

リーダージャージのトビアスハラン・ヨハンネセンを抱えるUno-X Pro Cycling Teamが今日はレースをコントロールする。

 

さあ、スタート。

 

スタートから全開で飛び出す。

 

8人の逃げ

8人の逃げは、スタートから25kmで2分までタイム差広げる。

1. フローリス・デティエ　Alpecin-Fenix
2. フィリッポ・フィオレッリ　Bardiani-CSF-Faizanè
3. ベンジャミン・キング　Human Powered Health
4. NICOLAU Joel(Caja Rural – Seguros RGA)
5. BRAET Vito(Sport Vlaanderen – Baloise)
6. ERIKSSON Lucas(Riwal Cycling Team)
7. KRISTENSEN Mads Østergaard(Team ColoQuick)
8. DREGE André(Team Coop)

 

スプリントポイント　Geilo

先頭がスプリントポイントを通過。

1. フィリッポ・フィオレッリ　Bardiani-CSF-Faizanè　3ポイント
2. KRISTENSEN Mads Østergaard(Team ColoQuick)　2ポイント
3. DREGE André(Team Coop)　1ポイント

 

2級山岳　　Høgåsen/Dagalivegen　3.9km・6.9%

 

2級山岳を先頭が通過。

1. BRAET Vito(Sport Vlaanderen – Baloise)　6ポイント
2. NICOLAU Joel(Caja Rural – Seguros RGA)　5ポイント
3. DREGE André(Team Coop)　4ポイント
4. ベンジャミン・キング　Human Powered Health 3ポイント
   
5. KRISTENSEN Mads Østergaard(Team ColoQuick)　2ポイント
6. ERIKSSON Lucas(Riwal Cycling Team) 1ポイント

 

 

残り100.2kmでタイム差は2分35秒。リーダージャージがUno-X Pro Cycling Teamと同じ色でわかりにくい。

 

1級山岳　　Imingfjell　7.3km・6.5%

Quick-Step Alpha Vinyl TeamとIsrael – Premier Techも先頭に上がってきた。

 

残り88kmでタイム差は2分50秒。

 

先頭は1級山岳を越える。

 

INEOS Grenadiersが猛烈なペースアップだ。昨日に続いて横風攻撃が始まった!

 

集団先頭にレムコ・エヴェネプールも出てくる。

 

集団はあっと言う間にバラバラに。

 

先頭が見えてきた。集団は完全に分断されている。

 

先頭は、38秒まで迫られる。

 

恐るべしINEOS Grenadiersの破壊力!

 

追走は、完全に後ろを引き離している。豆粒だ。

 

先頭は、残り68.2kmで追いつかれる。

 

先頭集団はかなり絞られている。また、エスデバン・チャベス、マッズ・ビーダスンは置いて行かれた。

 

先頭には、しっかりとリーダーのトビアスハラン・ヨハンネセンにレムコもいる。

 

分断された追走は、下りから必死で追う。EF Education-EasyPost、BORA-hansgrohe、Trek-Segafredoが必死だ。

 

残り40kmで追いついた。

 

ここで、Jumbo-Vismaのミヘル・ヘスマンがアタック。すぐに16秒を稼ぎだす。

 

いい感じで走っているけど、前に1級山岳が待っているからねえ～。

 

前方にこの周辺で最も高い山ガウスタトッペンが見えてくる。

 

集団は、EF Education-EasyPostが引いている。

 

 

残り12.4kmで1分32秒。

 

1級山岳　　ガウスタトッペン　12.1km・7.6%

登り始めてすぐに、Intermarché – Wanty – Gobert Matériauxのアレクサンダー・クリストフが落ちていく。隣は、Trek-Segafredoのマッズ・ピーダスン。

スプリンターはここまでだ。

 

ここまで、平地を引いてきたINEOS Grenadiersのルーク・ロウも仕事終了。

 

トビアスハラン・ヨハンネセンは、しっかりとチームメイトに守られている。

 

ミヘル・ヘスマンのリードは54秒に。今年開発チームから昇格した21歳の若者だ。

 

あ～、INEOS Grenadiersのイーサン・ヘイターが落ちてしまう。この登りはヘイターには厳しすぎる。

 

EF Education-EasyPostが先頭を追い詰めていく。

 

ミヘル・ヘスマンの後ろに集団が見えてきた。

 

ミヘル・ヘスマンは残り9kmで、テイオ・ゲイガンハートに抜かれてしまう。テイオ・ゲイガンハートは、このままアタックをかける。

 

Israel – Premier Techのパトリック・ペヴィンが遅れた。

 

テイオ・ゲイガンハートがリードを奪う。

 

先頭は絞られてテイオ・ゲイガンハートを追う。

 

テイオ・ゲイガンハートはリードを奪えない。

 

テイオ・ゲイガンハートは捕まってしまった。

 

さあ、ここでエスデバン・チャベスがアタックだ。

 

エスデバン・チャベスが先頭を引きのばす。

 

少しまったりした所で、Alpecin-Fenixのジェイ・ヴァインがアタック!

 

これをエスデバン・チャベスが引き戻す。

 

先頭は絞られた。

1. レムコ・エヴェネプール　Quick-Step Alpha Vinyl Team
2. ルーク・プラップ　INEOS Grenadiers
3. ジェイ・ヴァイン　Alpecin-Fenix
4. エスデバン・チャベス　EF Education-EasyPost
5. シアン・エイテブルックス　BORA-hansgrohe
6. トビアスハラン・ヨハンネセン　Uno-X Pro Cycling Team
7. ローレンス・ハイス　Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux

 

ここで、ジェイ・ヴァインが足を突く。Israel – Premier Techのパトリック・ペヴィンが一瞬追いついたのだけど。

 

レムコ・エヴェネプールがふったために、ホイールに当たってしまった。ジェイ・ヴァインも、よそを見ていた。

 

ジェイ・ヴァインはすぐに追いつく。

 

追いついたジェイ・ヴァインが、またもアタック!

 

この引きで、先頭が割れる。

 

さらに、レムコ・エヴェネプールが先頭に立つ。

 

レムコの引きは強烈だ。

 

あっという間に、エスデバン・チャベス、シアン・エイテブルックス、ローレンス・ハイスがきれる。

 

さらにレムコがペースアップ。

 

これで、リーダージャージのトビアスハラン・ヨハンネセンが切れてしまった。リーダージャージ交代だ。

 

先頭は3人だ。

1. レムコ・エヴェネプール　Quick-Step Alpha Vinyl Team
2. ルーク・プラップ　INEOS Grenadiers
3. ジェイ・ヴァイン　Alpecin-Fenix

 

残り4.9kmでレムコがアタック!

 

二人はついていけない。

 

ジェイ・ヴァインとルーク・プラップが切れる。

 

ジェイ・ヴァインからレムコが見えなくなった。

 

レムコは快走だ。

 

3番手のルーク・プラップも58秒離された。

 

 

レムコがゴールに入ってきた。ダンシングして更に加速!

 

レムコ・エヴェネプールが逃げ切り勝利～!

長い登坂で、向かい風もあったのに残り4.9kmから独走を決めた。ジェイ・ヴァインに46秒もの大差をつけたので、残るステージでボーナスタイムを取られても総合優勝はゆるぎない。

ここからは、チームメイトのイーサン・バーノンのスプリントアシストとなる。

 

 

リザルト

第3ステージ　リザルト

レムコ・エヴェネプールのコメント

ステージの序盤はもちろん、最後の上りでも向かい風で、長い一日だった。しかし、カスパー・アスグリーンは、私を完璧に風から遠ざけ、第1集団の中に入れてくれた。

ツアー・オブ・フランドルの優勝者がそうしてくれるのは、いつだって嬉しいものだ。完走できたことを本当に誇りに思う。チームにとって良いことだと思う。また、来るべき日に向けて、いいリードができたと思う。

最後の12kmの8％以上の上りでは、風との勝負でしたね。

ジェイ・ヴァインとルーク・プラップがホイールで前に乗っていたとき、頭に風が吹いていた。それが難しかったが、走り出したら追い風が吹いていたんだ。

風をうまく利用して、他の選手を苦しめることができた。決勝では自信がなかったので、少し強めにペダルを踏むことにした。どうしても、大きくリードしてゴールしたかったんだ。長い間、大変な苦労をした。

ヴァインとの差は46秒、フラップとは1分24秒のリードを奪いましたね。

今はかなりリードしているので、いいことだと思う。しかし、ノルウェーのローカルサーキットは、いつも危険でテクニカルなものばかりだ。

しかし、もちろん今、リードしている方がいいに決まっている。イーサン・バーノンのためにも次のステージを走るつもりだ。

レムコは、花束を子供にプレゼント。

総合

つぎは、もう一人の子に。だけど、二人はJumbo-Vismaの服を着ている(^^;

ポイント賞

山岳賞

新人賞

最後は女の子にプレゼント。