2022 ツアー・ルクセンブルク第1ステージ　スプリンターステージを覆す男

ルクセンブルクで行われるツアー・ルクセンブルク。Skoda tour Luxembourg(2.Pro)

昨年まで、ツール・ド・ルクセンブルクの名前だったけどレース名が変更されている。ルクセンブルグのステージレースは1935年から開催。1940年と1944年の2回だけキャンセルされている。

過去の優勝者

• 2021　ジョアン・アルメイダ
• 2020　ディエゴ・ウルッシ
• 2019　ヘスス・エラダ
• 2018　アンドレア・パクアスロン
• 2017　グレッグ・ファンアーヴェルマート
• 2016　 LAMMERTINK Maurits
• 2015　 GERDEMANN Linus
• 2014　 BRESCHEL Matti
• 2013　 MARTENS Paul
• 2012　 FUGLSANG Jako

丘陵ステージが多く、世界選手権ロードに向かう一部のライダーの良い調整となるレースだ。

 

第1ステージ　ルクセンブルク～ルクセンブルク　163.8km

 

ルクセンブルク市内をスタートからゴールへ。4つの山岳ポイントが用意されている。だが、気を付けないといけないのは、最後に待ち受ける等級のないキルヒベルク(1.6 km・6.3%)。

ここから逃げだすライダーもいるのでは。ゴール手前3kmから登っており、最後の1kmは平坦だが登り勾配となっている。

 

1. 1級山岳     ニクロスビエル山    4.5 km・5.9%
2. 超級山岳　Côte de Bourschied 　3.5 km・7.2%
3. 1級山岳　　Côte de Eschdorf 　3km・7%
4. スプリントポイント　Mersch
5. 1級山岳　Côte de Stafelter 　1.8 km・7.9%

 

注目のライダーは

 

スタート前

ルクセンブルク市は22℃。113人がスタートしている。フランス人が一番多くて22人。

 

少し曇り空だ。走るには丁度いいかも。

 

6人の逃げ

昨年まで4年間Trek-Segafredoに在籍した二クラス・エイ(Uno-X Pro Cycling Team)も入った6人の逃げ。

1.  GELDERS Gil (Bingoal Pauwels Sauces WB)
2.  アントニオ・ソト(Euskaltel – Euskadi)
3.  二クラス・エイ (Uno-X Pro Cycling Team)
4. SEXTON Tom(Bolton Equities Black Spoke Pro Cycling)
5.  WOLF Justin (Leopard Pro Cycling)
6.  SØGAARD Kasper Viberg (Riwal Cycling Team)

 

超級山岳　Côte de Bourschied 　3.5 km・7.2%

タイム差は2分55秒と縮まってきた。

 

超級山岳を先頭集団が通過。

1. SØGAARD Kasper Viberg (Riwal Cycling Team)　5ポイント
2. アントニオ・ソト(Euskaltel – Euskadi)　3ポイント
3. GELDERS Gil (Bingoal Pauwels Sauces WB)　2ポイント
4. WOLF Justin (Leopard Pro Cycling) 1ポイント

 

Groupama – FDJとTrek-Segafredoが集団牽引。残り75.6kmでタイム差は2分17秒に。

 

1級山岳　　Côte de Eschdorf 　3km・7%

先頭は1級山岳に。

 

カメラが切り替わると山岳ポイントに向けて二人が抜け出している。

 

1級山岳通過。

1.  GELDERS Gil (Bingoal Pauwels Sauces WB)　3ポイント
2.  二クラス・エイ (Uno-X Pro Cycling Team)　2ポイント
3.  WOLF Justin (Leopard Pro Cycling)　1ポイント

 

集団の先頭付近にはQuick-Step Alpha Vinyl Teamも上がっている。確か2日前までマーク・カヴェンディシュの名前があったのだけどスタートにはいない。

 

結構アップダウンの連続。タイム差は1分23秒と抑えられている。

 

集団先頭はTrek-Segafredoのエースナンバーをつけているシモン・ペロー。

 

スプリントポイント　Mersch

それほど争うことなくスプリントポイントを通過。

1. WOLF Justin (Leopard Pro Cycling)　3ポイント
2.  SØGAARD Kasper Viberg (Riwal Cycling Team) 2ポイント
   
3.  二クラス・エイ (Uno-X Pro Cycling Team)　1ポイント

 

集団牽引していたTrek-Segafredoのシモン・ペローは、最後尾に下がっていてカメラに向かってボーズ。

 

残り13.6km。各チームは登りに向けての位置取りを始めたようだ。

 

タイム差25秒と追いこまれてきた。

 

1級山岳　Côte de Stafelter 　1.8 km・7.9%

先頭が一気に崩れてしまった。すでにバラバラ。

 

逃げは登りで集団に捕まる。

 

短いけれど、最大勾配は8%近い。

 

集団はUAE Team Emiratesが先頭に。

 

Cofidisも先頭を引く。

 

ダヴィデ・バッレリーニが最後尾で耐えている。ここで切れてしまうとスプリントに絡めなくなる。

 

1級山岳を集団のまま通過。

1. ジェエル・ズーター　 UAE Team Emirates　3ポイント
2. エマヌエル・ゲブレイグザブハイアー　Trek-Segafredo　2ポイント
3. GREGAARD Jonas(UAE Team Emirates) 1ポイント

 

下りでQuick-Step Alpha Vinyl Teamのティム・デクレルが2番手につけてペースを上げさせないようにしている。ダヴィデ・バッレリーニを戻さないと。

 

Quick-Step Alpha Vinyl Teamもは、フランスチャンピンのフロリアン・セネシャルで勝負のようだ。3番手につけている。もう一つの登りをこなさないといけない。

 

キルヒベルク　1.6 km・6.3%

Groupama – FDJのケヴィン・ゲニッツがアタック!

 

後方からAlpecin-Deceuninckのシェード・バックスが追ってくる。

 

あ～、追いつかれた。

 

先頭が6人となるが、ここで後方からヴァランタン・マデュアスがアタック!

 

これには誰もついていけない。追えば、ケヴィン・ゲニッツがチェックにはいるはずだ。

 

これはキレがいい。

 

二人が追走から追っている。

1. シェード・バックス　Alpecin-Deceuninck
2. ドリアン・ゴドン　AG2R Citroën Team

 

完全に引き離した。

 

後方からAlpecin-Deceuninckのシェード・バックスが追うが届かない。

 

 

ヴァランタン・マデュアスが見事な逃げ切り勝利だ!

最後は短い登りで鮮やかなチーム連携プレーで勝利をもぎ取る素晴らしい走りをみせてくれた。

直前のツール・ド・ドゥーに続いて、今シーズンの2勝目。

 

2022パリ～ニース山岳賞、2022ツール・ド・フランス第18ステージ2位。ツール・ド・リムザン山岳賞に総合4位と登りでの強さを生かしている。さらに、ロンド・ファン・フラーンデレンでは3位に入っており、クラシックでも調子が良い。

世界選手権に向けての最後の調整レースであり、フランス代表監督のトマ・ヴォクレールも今回は注目している。ヴァランタン・マデュアスは明日からリーダージャージで登場だ。

 

リザルト

第1ステージ　リザルト

ヴァランタン・マデュアスのコメント

今日はチームが本当によく働いてくれた。計画では、レースもハードにするつもりだった。トリッキーなステージで、フィナーレもタフだった。

最後の上りで、アタックを開始しようとしたんだ。今のところ脚の状態は非常に良い。このツアーには、まだまだ素敵なステージが待っている。ただ、天気があまり良くないのが残念だ。今はしっかり回復して、明日はリーダージャージをキープしたい。

総合

ポイント賞

山岳賞

新人賞