2022 パリ～ニース第8ステージ 　太陽への道の最終ステージでプリモッシュ・ログリッチが～

パリ～ニースの最終ステージ。

春の訪れを告げる太陽への道も今日で終了。プリモッシュ・ログリッチは昨年の借りを返すことが出来るだろうか。

アシクデントがなければ大丈夫だろうけど、レースは何が起こるかわからない。総合勢の逆襲アタックがあると面白いけど、どうかな。

 

第8ステージ    ニース～ニース　115.6km

 

太陽への道も、簡単には終わらない。最後の勝利を目指して各チーム共に逃げにライダーを送り込むだろう。

総合勢の最終勝負はコル・デスで行われる。この頂上からゴールまでは15km。少人数での逃げ切りとなりそうだ。

最後は、プロムナード・デ・ザングレ(英国人の遊歩道)でゴールとなる。

 

1. 2級山岳　コート・ド・レベンス   6.2 km・5.6％
2. スプリントポイント   Levens
   
3. 2級山岳　コート・ド・シャトーヌフ　5.3 km・4.3％
4. 2級山岳　コート・ド・ベール・レ・アルプ　6.3 km・6.0％
5. 1級山岳　コート・ド・ペイユ 　6.6km・6.8％
6. スプリントポイント   ラ・テュルビー
   
7. 1級山岳　コル・デズ　6.0km・7.6％

 

スタート前

今日もIsrael – Premier Techからはユーゴ・ウルだけが出走。昨日は山岳で遅れてしまった。総合で良い位置につけていたのにアシストなしでは厳しい。

 

山岳賞ジャージを守りたいヴァランタン・マデュアス(Groupama – FDJ)は逃げに乗らないといけない。チームメイトは4人しかいないのが気がかり。

ただ、ポイントでは確定しているので動かないかも。

 

Cofidisは3人。Team BikeExchange – Jaycoも3人。BORA – hansgroheは4人。各チーム共リタイヤが非常に多い。今日も雨なのでまた体調を崩す選手が多いだろう。

 

INEOS Grenadiersのイーサン・ヘイターは、今回音無しだった。昨年の調子の良さはどこに。

 

UAE Team Emiratesも4人。今日のアルメイダのアシストはどこまで残れるかな。

 

今日のスタートの4賞のライダーは

• 総合　プリモッシュ・ログリッチ　Jumbo-Visma
• ポイント賞　ワウト・ファンアールト　Jumbo-Visma
• 山岳賞　ヴァランタン・マデュアス　Groupama – FDJ
• 新人賞　ジョアン・アルメイダ　Movistar Team

 

1級山岳　コート・ド・ペイユ 　6.6km・6.8％

ここまで、全く逃げがない。Jumbo-Vismaは完璧に抑えている。

 

スペインチャンピオンのオマール・フライレがアダム・イェーツとダニエル・マルティネスを引く。

 

オマール・フライレのアシストから、

ダニエル・マルティネスがアタック!

 

ワウト・ファンアールトがダニエル・マルティネスをマーク。

 

ログリッチは3番手。4番手にサイモン・イェーツ。ナイロ・キンタナが続く。

 

Cofidisのギョーム・マルタンは切れていく。

 

ワウト・ファンアールトは、先頭にたって総合勢のアタックを抑える。

 

アダム・イェーツは先頭から切れてしまった。

 

ワウト・ファンアールトがプリモッシュ・ログリッチを完璧にリード。

 

ワウト・ファンアールト固定で、走っている。

 

ワウト・ファンアールト先頭で1級山岳を越える。

1. ワウト・ファンアールト　Jumbo-Visma　10ポイント
2. ダニエル・マルティネス　INEOS Grenadiers　5ポイント
3. プリモッシュ・ログリッチ　Jumbo-Visma　3ポイント
4. ナイロ・キンタナ　Team Arkéa Samsic　2ポイント
5. サイモン・イェーツ　Team BikeExchange – Jayco　1ポイント

 

ワウト・ファンアールト固定のまま、5人は下る。

 

スプリントポイント   ラ・テュルビー

後方にいたサイモン・イェーツがスパート。

 

サイモン・イェーツがスプリントポイントを1位通過。

1. サイモン・イェーツ　Team BikeExchange – Jayco　3ポイント・3秒
2. ダニエル・マルティネス　INEOS Grenadiers　2ポイント・2秒
3. ワウト・ファンアールト　Jumbo-Visma　1ポイント・1秒

 

なんと、ダニエル・マルティネスが後輪パンク。これは痛い。しかも、チームカーではなくて、シマノカーのホイールだ。

 

これで先頭は4人に。

1. ワウト・ファンアールト　Jumbo-Visma
2. プリモッシュ・ログリッチ　Jumbo-Visma
3. ナイロ・キンタナ　Team Arkéa Samsic
4. サイモン・イェーツ　Team BikeExchange – Jayco

 

 

ワウト・ファンアールトが先頭の時に危ない場面が。急に合図を出して反対車線に出た。多分曲がり切りなかったのかも。

 

パンクしたダニエル・マルティネスは後続集団に吸収される。

 

1級山岳　コル・デズ　6.0km・7.6％

ここでナイロ・キンタナがワウト・ファンアールトを抜いて前にでる。

 

ナイロ・キンタナがアタックを仕掛ける。だが、これも不発。

 

さらにキンタナが2度目のスパート。

 

しかし、キンタナのアタックは成功せず。

 

ここでサイモン・イェーツが頂上まで3.9kmの地点でアタック!

 

これは決まるか。

 

三人は反応出来ない。このアタックでワウト・ファンアールトが遅れる。

 

これは決まったか。一気に後続の3人を引き離した。

 

サイモン・イェーツは、20秒のタイム差を開いた。

 

このピンチに、一度は切れたワウト・ファンアールトが戻ってログリッチを引く。なんという男だ。

 

ワウト・ファンアールトの引きにナイロ・キンタナが切れてしまう。

 

プリモッシュ・ログリッチは必死でワウトについている。かなりきつそう。

 

サイモン・イェーツは、二人に23秒のタイム差をつけて独走。ただ、後ろの二人は世界最高峰のTTスペシャリストだ。

ここからの下りを一人はきつい。

1. サイモン・イェーツ　Team BikeExchange – Jayco　10ポイント
2. ワウト・ファンアールト　Jumbo-Visma　5ポイント
3. プリモッシュ・ログリッチ　Jumbo-Visma　3ポイント
4. ナイロ・キンタナ　Team Arkéa Samsic　2ポイント
5. ダニエル・マルティネス　INEOS Grenadiers　1ポイント

 

ワウト・ファンアールトが先頭固定で引くが、タイム差が25秒に開いたぞ。

 

サイモン・イェーツとプリモッシュ・ログリッチの総合でのタイム差は、47秒。あと、26秒離さないと逆転出来ない。

うしろの二人はそれも計算しながら走っているはずだ。

 

後続の二人は先頭交代して追い始め、一気にタイム差が縮まっていく。すでに前は見えている。

 

これは逃げ切ったか。残り2.9kmで9秒のタイム差。

 

残り1.6kmだ。頑張れサイモン!

 

二人の前にサイモン・イェーツが見えるが追いつかない。

 

サイモンは何度も後ろを確認。

 

 

あ～、見事だ。世界最高の二人のタイムトライヤルスペシャリストから逃げ切るとは～。

太陽への道の最後を飾ったのはサイモン・イェーツ。素晴らしい勝利を見せてくれた。山岳での強さはやはり凄いものがある。

 

二人は追いつくことなくゴール。このレースで強さが際立ったのはワウト・ファンアールト。レースの最初からアタックもかけていたし、常にログリッチを守って前を引いていた。

逆に、ログリッチは弱さを見せたかもしれない。雨で寒かったことも関係しているだろうけと、少し気になる結果だ。

ティレーノ〜アドリアティコで同胞のタデイ・ポガチャルが完璧な勝ち方をしたことを考えると少しツールでの対決が気がかりなのは私だけか。

タディを止めるのは唯一プリモッシュ・ログリッチだと思うのだけど。

 

 

リザルト

第8ステージ　リザルト

サイモン・イェーツのコメント

ステージでの勝利が目標だった。黄色いジャージはすでに遠すぎた。

私はこれにとても満足している。総合優勝を考えていたか?   

 それはいつも心の奥底にある。しかし下りで、時間を無駄にすると知っていた。

私は大きなライダーではなく、2人のJumbo-Vismaのドライバーが一緒に働いている…それでは難しい。

今日は天気が悪かった。しかし、私は十分に準備ができていた。厚く包まれて強く感じた。

私は今、2度目の総合2位に終わっている。いつか戻ってきて勝つかもしれないが、今のところとても嬉しい。良い週だった。

 

総合

ポイント賞

山岳賞

新人賞