ツール・ド・スロバキアも最終ステージ。
地元の英雄、サガンはここまで勝利がないが、第3ステージで中間スプリントとゴールのボーナスタイムで総合首位にたった。
だが、奪うよりも守るほうが数段難しい。しかも、アルバロホセ・ホッジとのタイム差は2秒しかない。ゴールの結果で簡単に逆転をきしてしまう。
果たしてサガンのリーダージャージキープは出来るだろうか?
第4ステージ トレンシアンスケ・テプリス~トルナヴァ 159.2km
スロバキア西部の小さな温泉街トレンシアンスケ・テプリスからスタート。スタートから勾配の厳しい登りがあるが、距離は短い。
ここで逃げても、後が下り基調なので集団有利だ。
- 2級山岳 MACHNÁČ 1.6km・9.2%
- 3級山岳 TrenčianskeMitice 0.5km・6.4%
- スブリントポイント トポリュチャニ
- 3級山岳 Hlohovec 1.3km・3.5%
- スブリントポイント rnava
- スブリントポイント ボロヴァ
公式サイトのステージ詳細には、スプリントポイントにボーナスと書かれているので、1位通過すると3秒貰える。
もし、そうならばサガンと、アルバロホセ・ホッジは狙ってくるだろう。
スタート前
サガンは超人気だ。
アルバロホセ・ホッジは逆転出来るか?
フルームは爪痕を残せるか?
さあ、スタート。
2級山岳 MACHNÁČ 1.6km・9.2%
BORA中心で進む。
サガンは自らがスパートして集団から抜け出している。後方には、クリス・フルームの姿も。
スタートから登っているので、クライマーが集団を突き放す。まずは、最初の逃げ集団が山岳ポイントを奪っていく。
- ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(Qhubeka NextHash) 6ポイント
- クリスツ・ネイランズ(Israel – StartUp Nation) 4ポイント
- カール・フレドリック・ハーゲン(Israel – StartUp Nation)2ポイント
- フレデリック・ワンダール(Bora – hansgrohe) 1ポイント
3級山岳 TrenčianskeMitice 0.5km・6.4%
なんとサガンは、2番目の山岳ポイントを1位通過してしまう。サガンにクリス・フルームがはいった逃げが発生する。
- サガン (Bora – hansgrohe) 3ポイント
- アレクセイ・ルチェンコ(Astana – Premier Tech) 2ポイント
- キャスパー・ペデルセン(Team DSM) 1ポイント
12人の逃げ
スタートからプロトンは爆発! 逃げのメンバーを変えながら、Deceuninck – Quick-Stepをつぶしていく。
- ヤニック・シュタイムレ (Deceuninck – Quick-Step)
- サガン (Bora – hansgrohe)
- ダニエル・オス(Bora – hansgrohe)
- ファビオ・フェリーネ (Astana – Premier Tech)
- クリス・フルーム (Israel – StartUp Nation)
- ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(Qhubeka NextHash)
- イーダル・アンデシェン (Uno-X Pro Cycling Team)
- デニス・ネクラソフ(Gazprom – RusVelo)
- ディミトリ・ストラコフ (Gazprom – RusVelo)
- ミハエル・ククルル (Elkov – Kasper)
- ヤクブ・オトルバ(Elkov – Kasper)
- ガブリエレ・ペトレリ(Cycling Team Friuli ASD)
総合3位のヤニック・シュタイムレだけが、ウルフパックから乗っている。これで、アルバロホセ・ホッジの逆転はなくなった。
3級山岳 TrenčianskeMitice 0.5km・6.4%
なんとサガンは、2番目の山岳ポイントを1位通過してしまう。
- サガン (Bora – hansgrohe) 3ポイント
- アレクセイ・ルチェンコ(Astana – Premier Tech) 2ポイント
- キャスパー・ペデルセン(Team DSM) 1ポイント
逃げの人数は増えて26人まで膨らんでいる。
- ヤニック・シュタイムレ(Deceuninck-Quick-Step)
- サガン(Bora-Hansgrohe)
- マチェイ・ボドナル(Bora-Hansgrohe)
- ダニエル・オス(Bora-Hansgrohe)
- フレデリック・ワンダール(Bora-Hansgrohe)
- Fabio Felline(Astana-Premier Tech)
- アレクセイ・ルチェンコ(Astana-Premier Tech)
- カスパー・ピーダスン( Team DSM)
- ニキアス・アルント( Team DSM)
- ケース・ボル( Team DSM)
- クリス・フルーム(Israel Start-Up Nation)
- イタマル・イタマル・アインホルン(Israel Start-Up Nation)
- クリスツ・ニーランズ(Israel Start-Up Nation)
- ディラン・サンダーランド(Qhubeka NextHash)
- アンドレアス・ストクブロ(Qhubeka NextHash)
- ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(Qhubeka NextHash)
- クリストファー・ユールイェセン(Team BikeExchange)
- カーデン・グローブス(Team BikeExchange)
- アレクサンダー・コニシェフ(Team BikeExchange)
- Idar Andersen(Uno-X Pro Cycling Team)
- RogerAdriá(Equipo Kern Pharma)
- Dmitriy Strakhov(Gazprom-RusVelo)
- Michael Kukrle(Elkov-Kasper)
- AdamŤoupalík(Elkov-Kasper)
- Jakub Kaczmarek(Mazowsze Serci Poland)
- Gabriele Petrelli(cycling Team Friuli ASD)
サガンはクリス・フルームと話ている。ISNは3人いる。クリス・フルーム、イタマル・イタマル・アインホルン、クリスツ・ニーランズ。
スブリントポイント トポリュチャニ ボーナスタイム
サガンは、スプリントポイントを1位通過した。これは総合にとって大きい。
- サガン (Bora – hansgrohe) 6ポイント 3秒
- ケース・ボル(Team DSM) 4ポイント 2秒
- ヤニック・シュタイムレ (Deceuninck – Quick-Step) 2ボイント 1秒
- マチェイ・ボドナル (Bora – hansgrohe)1ボイント
1時間の平均速度は47.5km/hと凄いペースを刻んでいる。
完全に先頭集団はBORAが支配。サガンに、ダニエル・オス、マチェイ・ボドナル、フレデリック・ワンダールと4人もいる。
これは心強い。完全にウルフパックを追い落としてしまった。スタートから60kmでタイム差は3分広がった。これは決定的だ。
スブリントポイント ボロヴァ
サガンは3位通過で、1秒を稼ぎ出す。
- ヤニック・シュタイムレ (Deceuninck – Quick-Step) 6ポイント+3ボーナス秒
- ケース・ボル(Team DSM) 4ポイント+2ボーナス秒
- サガン (Bora – hansgrohe) 2ポイント+1ボーナス秒
- アレクセイ・ルチェンコ(Astana – Premier Tech) 1ポイント
メイン集団には、7分以上のタイム差をつけた。現在サガンは、3位のヤニック・シュタイムレに6秒のタイム差をつけている。
アルバロホセ・ホッジは、完全圏外だ。
逃げは24人まで膨らんでおり、クリス・フルームも時折、集団先頭に立つ。フルームは下を向くのですぐにわかる。
BORAは4人いるので。最後のスプリントもばっちりとトレインが組める。ヤニック・シュタイムレは一人なのでスプリントで上位に入るのは難しいだろう。
メイン集団には、ウルフパックの青いジャージは全く見えない。もう足がなくなって沈んでいる。
残り5.5km。BORAが引きまくる。
ヤニック・シュタイムレは、サガンをマーク。真後ろについている。
ゴール前はBORAのマチュイ・ボトナルが先頭。
ゴール前の並びは、ヤニック・シュタイムレが2番手。サガンは3番手だ。ヤニック・シュタイムレは最後の逆転を目指す。
マチェイ・ボドナルのリードアウトが外れて、ヤニック・シュタイムレが最初にスプリント開始だ。
ヤニック・シュタイムレが藻掻き上げる!
サガンがヤニック・シュタイムレを抜いたが、後ろからイタマル・アインホルン(Israel Start-Up Nation)とケース・ボル(Team DSM)が追い込んでくる。
勝利したのは、イタマル・アインホルンだ~!
サガンは最後に抜かれてしまう。イタマル・アインホルンは1クラスでは初優勝だ。大金星に近い勝利だ。
サガンは、ステージ2位となり、総合優勝を決めた。アルバロホセ・ホッジを早くから追い落とし、みずからの力でつかみ取った勝利だ。
サガンはインスタで
今日は特別な日だ。スロバキアツアーに初めて参加したので、総合優勝はとても嬉しい。ステージ優勝もしたかったけど、やっぱりイエロージャージのほうが大事だよね。
今回のレースでは、チームメイトの多大な努力と献身に感謝している。今日は、スタート直後から非常にハードなレースを展開し、ウルフパックを苦しめた。彼らは登りでアルバロと一緒になり、その後、取り戻すのにとても苦労した。
すべての登りで全力を尽くし、全力で走った。何とか20人ほどの集団で前に出て、DSMやバイクエクスチェンジと協力して、プロトンからのリードを維持するようにした。それが功を奏して、フィニッシュまでたどり着くことができた。
フィナーレでは、スプリントでヤニック・シュタイムレに勝つことに集中した。ライン上で2位を獲得したので、良い結果だと思う。最後になったが、このような素晴らしいイベントを開催してくれたレース主催者の方々に感謝したいと思う。ツアー・オブ・スロバキアは、他のレースに比べて何も羨ましいことはありません。
来シーズンからは、Team TotalEnergiesに移籍するサガン。
来年もスロバキアツアーは是非出て欲しい大会だ。
リザルト
第4ステージ リザルト
Rnk | Rider | Team | UCI | Pnt | Time |
---|---|---|---|---|---|
1 |
EINHORN Itamar
|
Israel Start-Up Nation | 14 | 20 | 3:27:40 |
2 |
SAGAN Peter
|
BORA – hansgrohe | 5 | 12 | ,, |
3 |
BOL Cees
|
Team DSM | 3 | 7 | ,, |
4 |
STEIMLE Jannik
|
Deceuninck – Quick Step | 5 | ,, | |
5 |
GROVES Kaden
|
Team BikeExchange | 4 | ,, | |
6 |
FELLINE Fabio
|
Astana – Premier Tech | 3 | ,, | |
7 |
KONYCHEV Alexander
|
Team BikeExchange | 2 | ,, | |
8 |
STOKBRO Andreas
|
Team Qhubeka NextHash | 1 | ,, | |
9 |
LUTSENKO Alexey
|
Astana – Premier Tech | ,, | ||
10 |
KACZMAREK Jakub
|
HRE Mazowsze Serce Polski | ,, |
総合
Rnk | Prev | ▼▲ | Rider | Team | UCI | Pnt | Time |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | – |
SAGAN Peter
|
BORA – hansgrohe | 125 | 100 | 15:51:00 |
2 | 3 | ▲1 |
STEIMLE Jannik
|
Deceuninck – Quick Step | 85 | 70 | 0:11 |
3 | 8 | ▲5 |
BOL Cees
|
Team DSM | 70 | 50 | 0:17 |
4 | 4 | – |
ADRIÀ Roger
|
Equipo Kern Pharma | 60 | 36 | 0:22 |
5 | 11 | ▲6 |
ANDERSEN Idar
|
Uno-X Pro Cycling Team | 50 | 28 | 0:24 |
6 | 9 | ▲3 |
PEDERSEN Casper
|
Team DSM | 40 | 24 | 0:26 |
7 | 10 | ▲3 |
BODNAR Maciej
|
BORA – hansgrohe | 35 | 20 | 0:27 |
8 | 13 | ▲5 |
LUTSENKO Alexey
|
Astana – Premier Tech | 30 | 18 | ,, |
9 | 14 | ▲5 |
FELLINE Fabio
|
Astana – Premier Tech | 25 | 16 | 0:30 |
10 | 17 | ▲7 |
MÄRKL Niklas
|
Team DSM | 20 | 14 | ,, |
ケース・ボルが逃げ切って総合3位に上がった。クリス・フルームも最後まで逃げ切り、総合23位に上がる。今年のベスト順位だ。
ポイント賞
Rnk | Prev | ▼▲ | Rider | Team | Points |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | – |
SAGAN Peter
|
BORA – hansgrohe | 58 |
2 | 2 | – |
HODEG Álvaro José
|
Deceuninck – Quick Step | 34 |
3 | 7 | ▲4 |
STEIMLE Jannik
|
Deceuninck – Quick Step | 32 |
4 | 15 | ▲11 |
BOL Cees
|
Team DSM | 28 |
5 | 14 | ▲9 |
EINHORN Itamar
|
Israel Start-Up Nation | 24 |
6 | 3 | ▼3 |
ADRIÀ Roger
|
Equipo Kern Pharma | 18 |
7 | 10 | ▲3 |
GROVES Kaden
|
Team BikeExchange | 18 |
8 | 4 | ▼4 |
LUNDER Eirik
|
Gazprom – RusVelo | 16 |
9 | 5 | ▼4 |
ZAHÁLKA Matěj
|
Elkov – Kasper | 16 |
10 | 6 | ▼4 |
DVERSNES Fredrik
|
Gazprom – RusVelo | 16 |
山岳賞
Rnk | Prev | ▼▲ | Rider | Team | Points |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | – |
GAROSIO Andrea
|
Bardiani-CSF-Faizanè | 37 |
2 | 2 | – |
ADRIÀ Roger
|
Equipo Kern Pharma | 16 |
3 | 3 | – |
BUDZINSKI Tomasz
|
HRE Mazowsze Serce Polski | 13 |
4 | 4 | – |
BÁRTA Jan
|
Elkov – Kasper | 12 |
5 | 11 | ▲6 |
POZZOVIVO Domenico
|
Team Qhubeka NextHash | 12 |
6 | 5 | ▼1 |
ZAHÁLKA Matěj
|
Elkov – Kasper | 11 |
7 | 6 | ▼1 |
DVERSNES Fredrik
|
Gazprom – RusVelo | 10 |
8 | 9 | ▲1 |
SAGAN Peter
|
BORA – hansgrohe | 9 |
9 | 7 | ▼2 |
ANDERSEN Idar
|
Uno-X Pro Cycling Team | 8 |
10 | 10 | – |
PETRELLI Gabriele
|
Cycling Team Friuli ASD | 6 |
新人賞
Rnk | Prev | ▼▲ | Rider | Team | Time |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | ▲1 |
ANDERSEN Idar
|
Uno-X Pro Cycling Team | 15:51:24 |
2 | 5 | ▲3 |
MÄRKL Niklas
|
Team DSM | 0:06 |
3 | 15 | ▲12 |
PETRELLI Gabriele
|
Cycling Team Friuli ASD | 1:09 |
4 | 1 | ▼3 |
LUNDER Eirik
|
Gazprom – RusVelo | 9:03 |
5 | 3 | ▼2 |
HEINSCHKE Leon
|
Team DSM | 9:07 |
6 | 4 | ▼2 |
KUBIŠ Lukáš
|
Dukla Banska Bystrica | 9:09 |
7 | 6 | ▼1 |
ŠTOČEK Matúš
|
Topforex – ATT Investments | 9:10 |
8 | 7 | ▼1 |
BRUSSENSKIY Gleb
|
Astana – Premier Tech | ,, |
9 | 8 | ▼1 |
PUPPIO Antonio
|
Team Qhubeka NextHash | 9:11 |
10 | 9 | ▼1 |
JARC Aljaž
|
Adria Mobil | 9:12 |
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