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2021ブエルタ・ア・エスパーニャ第11ステージ 28%の壁を征したのは誰だ?

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Photo credit: pom'. on VisualHunt
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第10ステージでは、メイン集団からプリモッシュ・ログリッチがアタック。ほとんどの選手は不意をつかれた感じでタイムを失う総合ライダーが続出。

ログリッチの下りの落車がなければ、もっとタイム差は開いていたはず。今日も、同じように逃げ切りが狙えるステージなので、序盤のアタック合戦はし烈だろう。

総合トップにたった、オドクリスティアン・エイキング(Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)は、マイヨ・ロホをキープ出来るのか注目だ。

昨日と同じようにログリッチがアタックをかけると同じような展開となることも考えられる。

 

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第11ステージ アンテケラ〜バルデペーニャス・デ・ハエン 133.6㎞

第11ステージ photo lavuelta

 

ステージの始まりであるアンテケラは、エルトルカル山脈とエルアルコカリゾチメネア山脈の麓にある。

山岳ポイントは1か所しかないが、獲得標高は2.250mにもなる。

 

  1. スプリントポイント アルカララレアル
  2. 2級山岳 プエルトデロクビン 8.8km・5.0% ボーナスタイム

 

最大の難関は、ゴール手前にある。残り1kmから登りが始まり、残り500mから街中を直線的に登るバルデペニャス・デ・ハエンの壁が現れる。最大勾配は28%と言われており、ここで大きなタイム差がつく可能性は高い。

過去3回ブエルタに登場しており、2010年、イゴール・アントンがここで優勝した最初のライダーであり、1年後、同胞で壁のスペシャリストであるホアキン・ロドリゲスが続く。

2013年には、スペイン人のダニエル・モレーノが勝利している。ちなみに2位は、アレハンドロ・バルベルデだ。いないのが残念。

この世界でもっとも厳しい登りの一つを、誰が最速で駆け上がるだろうか?

 

スタート前

La_Vuelta ストリーミングより 以下同様

第10ステージ逃げきりのマイケル・ストーラー。流石に、今日は逃げには乗らないでしょうね。

 

ポイント賞ジャージのファビオ・ヤコブセン。今は、指紋認証で出走前のサインとなっている。

しかし、ポイント賞争いをしているAlpecin-Fenixのジャスパー・フィリップセンがDNS。インフルエンザの症状が出ているそうだ。ここまで2勝をあげているのに、ジャージ争いの楽しみが減ってしまった。ヤコブセンはライバル不在となりそう。

 

このブエルタが引退レースとなるファビオ・アル。総合16位に位置している。再浮上はあるかな。

 

マイケル・マシューズはユイの壁で2回3位になっている。今日も上位でゴールできるだろうか。ただ、この1年勝利を手にしたことがない。

 

第10ステージでも、タイムを失ったベルナル。このまま終わるとは思えないけど、どうだろう。

 

スーパーマン、ロペスと、エンリク・マスは、第10ステージでは、ログリッチとタイム差なしでゴールしている。いつ、アタックがあるかわからないので、気が抜けないですね。

 

オドクリスティアン・エイキング(Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)は、ジャージキープが最大の目標だ。ただ、最後の登りではアシストはすでにいないことが考えられる。自力で守るしかない。

 

Tiz-cycling ストリーミング スクリーンショット以下同様

第11ステージ スタートでの4賞

  • 総合 オドクリスティアン・エイキング(Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)
  • ポイント賞   ファビオ・ヤコブセン(Deceuninck-Quick-Step)
  • 山岳賞 ダミアーノ・カルーゾ(Bahrain – Victorious)
  • 新人賞 エガン・ベルナル(INEOS Grenadiers)

 

スタートに先立ち、Astana-Premier Techのアレクサンデル・アランブルがDNS。下りで落車したのは、プリモッシュ・ログリッチだけではなかった。アレクサンデル・アランブルは膝を4針縫うケガをしている。

 

5人の逃げ

今日も50km/hを越えるスピードで推移してようやく5人の逃げが決まる。マグナス・コルトニールセンは昨日に続いての逃げだ。

  1.  エドワード・プランカールト Alpecin-Fenix
  2. フレン・アメスケタ Caja Rural – Seguros RGA
  3. マグナス・コルトニールセン EF Education-Nippo
  4. ジョアン・ボウ Euskaltel – Euskadi
  5. ハーム・ファンフック Lotto Soudal

 

集団は、Team Jumbo-Visma、Team BikeExchange、Intermarché – Wanty – Gobert Matériauxが引いている。今日は、逃がさない構えだ。

 

登りカーブで落車発生。

 

クイン・シモンズが止まっている。リアホイールがパンクしてしまった。

 

新城幸也は残り86kmで集団最後尾。これはやばい。もう少し粘らないとタイムカットに近くなってしまう。

 

ゴールまで70kmで1分30秒ほど。今日の逃げ切りプレゼントはありそうもない。マグナスコルト・ニールセンの、このブエルタでの2勝目はないな。

 

スプリントポイント アルカララレアル

新城幸也は集団後方から、チームの先頭に移動。体力温存していたのかな。

 

リチャル・カラパスは、集団最後尾。どうしたカラパス!

 

先頭がスプリントポイントを通過。誰も争うことなくエドワード・プランカールトが1位通過。

  1.  エドワード・プランカールト Alpecin-Fenix  20ポイント
  2. マグナス・コルトニールセン EF Education-Nippo 17ポイント
  3. フレン・アメスケタ Caja Rural – Seguros RGA 15ポイント
  4. ハーム・ファンフック Lotto Soudal 13ポイント
  5. ジョアン・ボウ Euskaltel – Euskadi 10ポイント

 

メイン集団牽引に、イネオスもTeam Jumbo-Vismaに加わる。

 

山岳賞ジャージのダミアーノ・カルーゾも先頭を引く。タイム差が1分まで縮まってきた。

 

先頭からハーム・ファンフックが遅れてしまう。下り終わりで再度先頭に合流。

 

2級山岳 プエルトデロクビン 8.8km・5.0% ボーナスタイム

モビスターとアスタナも集団牽引を始める。

 

2級山岳頂上まで8.2kmも残して、マグナスコルト・ニールセンがアタックをかける。

 

マグナスコルト・ニールセンが先頭から抜け出し、単独で走り始める。

 

Team Jumbo-Vismaのクーン・ボウマンが逃げていた、 エドワード・プランカールト(Alpecin-Fenix)を抜いていく。

 

マグナスコルト・ニールセンは、2級山岳頂上まで後、2.1km。タイム差は33秒あるので、なんとか越えられそうだ。

 

集団から、UAEのダビ・デラクルスがアタックをかける。

 

マグナスコルト・ニールセンは2級山岳頂上を単独でクリアー。ダビ・デラクルスは吸収。

  1. マグナスコルト・ニールセン  3ポイント 3秒
  2. ダミアーノ・カルーゾ 2ポイント 2秒
  3. ダビ・デラクルス 1ポイント 1秒

 

イネオス先頭で最後の追い込みだ。ゴールまで2.3kmで31秒差を縮められるか?

 

集団は、猛追だ。

 

マグナスコルト・ニールセンは、ゴールまで1.2kmの市街地に入る。

 

残り882mで16秒の差。逃げ切れるか?

 

集団は、セップ・クスとプリモッシュ・ログリッチが先頭に立つ。

 

激坂部分にマグナスコルト・ニールセンが差し掛かる。

 

セップ・クスのアシストからプリモッシュ・ログリッチがスバートを掛ける。

 

ログリッチに、エンリク・マスがついていく。

 

残り500mでエンリク・マスがマグナスコルト・ニールセンの背中を捕らえた!

 

マグナスコルト・ニールセンはあきらめない。

 

エンリク・マスの後ろは、プリモッシュ・ログリッチ。ジャック・ヘイグ、アダム・イェーツと続く。

フェリックス・グロスチャートナーにロマン・バルデ、ミゲルアンヘル・ロペスの姿も見える。

 

あ~、マグナスコルト・ニールセンは、エンリク・マスに抜かれてしまう。

 

先頭のエンリク・マスをプリモッシュ・ログリッチが追い抜く。

 

最後のスパートでログリッチはエンリク・マスを突き放した!

 

プリモッシュ・ログリッチが先頭でゴールだ~!

まさに最強の男だ。ここでもログリッチは、総合勢に対して秒数を稼いだ。2位のエンリク・マスに3秒。ミゲルアンヘル・ロペスに5秒。

総合順位に大きな差はなかったが、確実にライバルの心と足を削ることに成功した。

 

こちらはハイライト動画

 

リザルト

第11ステージ リザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1
 ROGLIČ Primož
Team Jumbo-Visma 100 80 3:11:00
2
 MAS Enric
Movistar Team 40 50 0:03
3
 LÓPEZ Miguel Ángel
Movistar Team 20 35 0:05
4
 HAIG Jack
Bahrain – Victorious 12 25 0:07
5
 YATES Adam
INEOS Grenadiers 4 18 ,,
6
 BARDET Romain
Team DSM   15 ,,
7
 GROßSCHARTNER Felix
BORA – hansgrohe   12 ,,
8
 VLASOV Aleksandr
Astana – Premier Tech   10 ,,
9
 BERNAL Egan
INEOS Grenadiers   8 0:11
10
 EIKING Odd Christian
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux   6 ,,
11
 MARTIN Guillaume
Cofidis, Solutions Crédits   5 ,,
12
 HENAO Sergio
Team Qhubeka NextHash   4 ,,
13
 MÄDER Gino
Bahrain – Victorious   3 ,,
14
 KRON Andreas
Lotto Soudal   2 0:17
15
 KUSS Sepp
Team Jumbo-Visma   1 ,,
16
 IZAGIRRE Ion
Astana – Premier Tech     0:20
17
 CICCONE Giulio
Trek – Segafredo     0:23
18
 MEINTJES Louis
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux     ,,
19
 BAYER Tobias
Alpecin-Fenix     ,,
20
 LÓPEZ Juan Pedro
Trek – Segafredo     ,,

総合

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI Time
1 1
 EIKING Odd Christian
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux 20 41:48:57
2 2
 MARTIN Guillaume
Cofidis, Solutions Crédits   0:58
3 3
 ROGLIČ Primož
Team Jumbo-Visma   1:56
4 4
 MAS Enric
Movistar Team   2:31
5 5
 LÓPEZ Miguel Ángel
Movistar Team   3:28
6 6
 HAIG Jack
Bahrain – Victorious   3:55
7 7
 BERNAL Egan
INEOS Grenadiers   4:46
8 9 ▲1
 YATES Adam
INEOS Grenadiers   4:57
9 8 ▼1
 KUSS Sepp
Team Jumbo-Visma   5:03
10 10
 GROßSCHARTNER Felix
BORA – hansgrohe   5:38

総合順位には、ほぼ変動なし。ログリッチだけが、タイムを稼いだ感じか。

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI Pnt Points
1 1
 JAKOBSEN Fabio
Deceuninck – Quick Step     180
2 5 ▲3
 ROGLIČ Primož
Team Jumbo-Visma     101
3 7 ▲4
 CORT Magnus
EF Education – Nippo     84
4 3 ▼1
 DÉMARE Arnaud
Groupama – FDJ     74
5 4 ▼1
 DAINESE Alberto
Team DSM     73
6 6
 MATTHEWS Michael
Team BikeExchange     70
7 13 ▲6
 MAS Enric
Movistar Team     69
8 8
 CALMEJANE Lilian
AG2R Citroën Team     59
9 9
 TRENTIN Matteo
UAE-Team Emirates     54
10 24 ▲14
 LÓPEZ Miguel Ángel
Movistar Team     52

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI Pnt Points
1 1
 CARUSO Damiano
Bahrain – Victorious     31
2 2
 BARDET Romain
Team DSM     22
3 3
 STORER Michael
Team DSM     17
4 4
 SIVAKOV Pavel
INEOS Grenadiers     16
5 5
 HAIG Jack
Bahrain – Victorious     15
6 6
 ROGLIČ Primož
Team Jumbo-Visma     12
7 7
 ELISSONDE Kenny
Trek – Segafredo     11
8 8
 TAARAMÄE Rein
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux     10
9 9
 KUSS Sepp
Team Jumbo-Visma     9
10 17 ▲7
 CORT Magnus
EF Education – Nippo     8

ヤングライダー賞

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