最強のリードアウトマンとして、2021ツールでもマーク・カヴェンディシュのステージ4勝を演出したDeceuninck-Quick-Stepのミケル・モルコフ。
いつもスプリンターのために仕事をこなすライダーだ。
だが、この東京オリンピックでは違った。得意のマディソンでついに金メダルを獲得。36歳でキャリアの最後のオリンピックメダルと言っても良い。
13年待った
ミケル・モルコフは、2008年北京オリンピックでマディソンに出場。アレックス・ラスムッセンと組んでおり、前評判は高かったが6位となってしまう。
団体追抜ではデンマークの銀メダルのメンバーだった。
だが、その後マディソンは2012年、2016年とオリンピック種目から外れてしまう。その間、ミケル・モルコフはマディソンで無敵を誇っている。
- 2009 世界選手権マディソン優勝
- 2019 ヨーロッパ選手権マディソン優勝
- 2020 世界選手権マディソン優勝
2017年にオリンピック種目にマディソンが復活することが決定し、実に12年振りにミケル・モルコフは出場を目指すことになる。
だが、1年延期となり13年の歳月をかけてミケル・モルコフは再びオリンピックに出場となった。
モルコフは、オリンピックの夢を追及する自由を与えてくれたチームのゼネラルマネージャーであるパトリック・ルフェーブルに感謝している。
ミケル・モルコフは
「2017年にプログラムに戻ったと聞いた時、オリンピックの金メダルを狙えるのは間違いなかった。
チームマネージャーに野心を持たせて貰い、今は金メダルを持ってここに立っている。多分これが私のキャリア全体の最後の勝利だったので、できるだけ大声で国家を歌いたかった。」
いつもは自分を犠牲にしているモルコフだが、Deceuninck-QuickStepがこれをサポートしてくれることを非常に誇りに思っていると。
すべてのチームがそれを行っているわけではない。適切な場所に適切なタイミングでいることも大切だ。
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